第12話 万能能力

でもよくよく考えたらバレることなくね?


普通に服着てたら気付かんし何ならルカに胸の穴埋めてもらえればもう勝ちやん


「なぁルカ」

「どしたのダーリン」

「俺の胸の穴埋めることって出来たりしない?」

「ん、やってみるね」


ルカに頼んで胸の穴を埋めてもらおうとするとバチッと音を立てルカの手が弾かれる


「あれ、無理っぽい」

「何でじゃ」


<多分その胸の穴は魂レベルでパパに融合しちゃってんじゃない?>


「えっ迷惑ー…」


まぁじゃあ今まで通りか

今までもバレてなかったしこれからも大丈夫やろ

ナハハハハハ










「本当にごめん了真…」


眼前には涙を流し土下座する真菰の姿がある

……あれー何でこうなったんだろ…





────結構前


「ルカにもなれないものってあるんだねぇ」

「そこまで万能じゃないみたい、あまりにも大きすぎるものとかには元から変身出来ないし」

「ドラゴンになるみたいなんはじゃあ無理なんか」

「コモドドラゴンにならなれるよ」

「なった所でだろコモドドラゴン、てかよく知ってんな」

「孤児院時代はスマホが友達だった…」

「あっごめん」

「今はダーリンも居るしシロも居るから大丈夫」

「へへっ嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」


<照れますね…///>


「そういやシロに聞きたいことあったんだ」


<おや私にですか?パパにではなく?>


「ダーリンには後で5時間ぐらい質問詰めするから大丈夫」


<それなら大丈夫ですね!>


「何も大丈夫じゃないが?」


5時間…?ないだろそんなに質問すること

俺の過去でも知りたいのかな、特に面白いことなんてないけど


「私の変質能力を使えばシロの肉体が作れると思うんだけど魂が無い肉体に乗り移れたりしない?」


<え?>


まぁ行けるよなあんだけの能力なら


「どうなの?」


<まっまぁ一応可能では…ありますけど…>


「何かあるの?」


<ルカさんにとっては実態ある私なんて邪魔なのかなと>


「そんなこと気にしない。シロはダーリンの命の恩人だし私にとっても恩人。取り敢えず私は恩に報いたいの」

「まぁルカは全然気にして無さそうだし良いんじゃない?持っちゃいなよ肉体」

「最高のものを用意する」


<えっな、なら…お願いしても良いですか?>


「よしルカ最高のものを作ろう」

「案出しは任せた…」




「身長はどれくらい欲しい?」


<160くらい欲しいです>


「胸のサイズの好みある?パパ」

「えっ俺に聞いてくんの?別に胸そんな拘らないよ俺は」

「小さいのか大きいのならどっちが好き?」

「小さいのかなぁ」

「えっち」

「聞いたのお前だろうが。おい胸を手で隠すな」



「髪の色どうする?」

「名前的には白だけどそしたらルカと被るしな」

「何か要望ある?シロ」


<黒髪が良いです>


「ふむふむ、目の色は?」


<目は白で!>


「了解」






───少し後


「出来たよ」

「おぉー良いじゃん王子様って呼ばれてそう」


<素晴らしいですね!>


俺たちの目の前には身長が高くスレンダー体型で顔立ちも中性的な女が鎮座している


「ほらほらシロ入って入って」


<何だか緊張しますね…えいっ>


その掛け声と共に何かが作り終えた体に入っていく様子を幻視する


「入れてますかねこれ…おお!感覚があります!」

「おめでとうシロ。これで借りは返したね」

「これで三人用ゲーム出来るな」

「真っ先に思いつくのそれ?」

「大事な事だろ」

「大事では無いよ別に…」


ひとしきりはしゃいでシロが疲れてからシロに話しかける


「どうだい人?の体は」

「素晴らしいですね!今まで何も出来なかった分色んなことしてみたいです!」

「ゲームもしような」

「はい!」


「ここまで喜んで貰えると作者冥利に尽きる…あっそうだおいでシロ」

「はいはい何ですか?」


集まった2人が何やら会話をしだす

遠くから見るとルカちっちぇえなぁ…本人に言ったら殺されそうだけど

いや心の声で会話出来るしバレてるかなこの思考…うーんでも伝えようって思ってないし伝わらないかな多分知らんけど恐らく


そんな意味もないことを考えていると話が終わったのか2人が俺に近付いてくる


「パ、パパ。ごめんなさい…」

「行け行けシロ。がんばがんば」

「えっ何するの怖い」


えっ何?怖い怖い怖い


「失礼します!」


ポスッ


そう言ってシロが俺に抱き着いてくる

抱き着いてくる???


「え、何?えどうしたの?」

「うぅぅぅ///恥ずかしいけどなんだか安心する///」

「ルカ説明」

「実態持ったならパパに甘えなよって助言した。報酬はおやつ1個で良いよ」

「報酬貰おうとしてんの小賢しいなぁ…えぇあげたくないんだけど」

「まぁそれはおいおい…取り敢えず頭も撫でてあげて」

「えっうん分かった」

「…!ふへへへへへへ///」

「可愛い」

「可愛いな」


えっ凄い可愛い

幾らでも撫でれる


────────────────────

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カァッ(ネタが尽きてきたので更新滞る可能性が無きにしもあらずです)

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