第22話 俺様系ハスター

「んで、何があったん?あっルカは服着てええよ」

「ぐぬぬ…次こそは完全勝利する…」

「一勝してから言えそんなん」


<実は神格が複数誕生したみたいなんだよね>


「ふーん神格が……神格が?」


<観測できた範囲だとニャルラトホテプとハスターとクトゥルフは生まれてるみたい>


「うげニャルラトホテプも…?アザトースとかヨグソトースは?」


<どっちも観測出来なかったかな……で大変なことなんだけどクトゥルフを信仰してるダゴンが生贄求めて地上に上がってきそうなんだよね>


「まじぃ…?ダゴンって確かあれよな、深きものを生み出せたり統率したりするやつ」


<そうそうそんなん>


「深きものを生み出せる……どうにかなりそうだな。地上に侵攻し始めたらすぐ向かうか」


<本当に申し訳ないけどそうしてくれると嬉しいかな>


「私はまたお留守番?」

「地獄絵図になりそうだし来ない方が良いぞ?精神がゴリゴリに削れたら治るの時間かかるしな」


MPは寝たら回復すんのにSAN値あんま回復しねぇんだよなぁ…

支配使って消費したSAN値戻ってきてないし


「むぅ…じゃあ待ってる…」

「すまんなぁ…俺は残機あるからある程度無茶出来るし1人でも大丈夫だべ多分」


『残機…そんな概念があるのかこの世界は』


そんな話をしていると近くの空間が揺らぎ何処かの場所と繋がる


『そんなに敵対心を顕にするでない…俺様は人類の味方だ。何故かな』


「えーっと…格好的にハスター様であってる?」


『ふむ…中々勘がいいではないか人間…人間?何だ貴様人間じゃないな…だがグールとかでもない…何者だ?』


んーこりゃ刃向かっても勝てる訳ないなぁ…

対話してくれるみたいだし敵対しない方向でしっかり対話して行かないと


「ゾンビだよん。よろしくハスター様」


『ゾンビ…この世界にはそんなものが…ふむ、ショゴスと混ざった女にゾンビに…不思議な気配があるな。神…それも概念的なものか』


「分かるんだハスター様」


『俺様をなんだと思っている。俺様はハスターだぞ?当たり前だ』


「そんなハスター様は何でここに?」


『恐らく貴様がハスターの歌を使えるからだろうな。それによって繋がりが出来てこうして話すことが可能になっているという訳だ』


話すことが可能………確かにルカの顔色が悪すぎるしシロも喋っとらんな


『本題に入るが貴様は忌まわしきクトゥルフの信望者共を倒すことが出来るのか?』


「恐らく可能だと思ってますよ。特性が噛み合っててある程度ズルが出来るので」


『ふむ…ならばそちらは貴様に任せて良いか?俺様はニャルラトホテプをどうにかせねばならん』


「本当に人類の味方何ですねぇ」


『そういう概念が集まって生まれたのが俺様だからな。ニャルラトホテプもクトゥルフもそんな感じで生まれたと思うが…まぁ俺様と違って人類の味方では無いだろうな』


「クトゥルフとニャルラトホテプが味方のイメージ湧きませんもんね」


『そのせいで俺様がハードワークになる所だったんだ。貴様が居てくれて助かる。名前は何と言うのだ貴様は』


「朽木了真って言いやすハスター様」


『ふむ、いい名だな。人類を守るために共に頑張ろうでは無いかリョーマ。そちらは頼んだぞ』


「お任せあれハスター様」


『うむ。ではな』


そう言ってハスター様が帰っていくと空間が閉じいつもの部屋へと戻る


「大丈夫かねお2人」

「きつい……何で無事なのダーリンは…」


<とんでもない威圧感でしたよあの神…同じ神ではある筈なんだけど…>


「何でじゃろねぇ…まぁ本当に味方っぽいし懸念点の1つだったニャルラトホテプ抑えてくれるのはマジで助かる」


<それはそうですね…こちら方面の戦いでは魔法少女さん方の助力は望めないですからね>


「発狂したらかなわんからな」




「あの神と同じ存在が複数居るって絶望的じゃない?大丈夫なのダーリン」

「大丈夫では無いなぁ全然。今神格とやり合った所でまずダメージが通るかどうかだし」


装甲貫けるかも分からないんだよなぁ…


「それで考えると先にダゴンとやり合えるのは結構助かる。ダゴンレベルなら報酬も結構豪華になるだろ。サ終直前のソシャゲくらいくれるはず」

「インフレの加速…置いてかれる私…」

「まぁお前は戦闘とは関係ない時に役に立ってくれてるし…」

「悔しい」







───■■■海周辺


「ん?見てみろたけ坊。あっちに何か変なもの居らんか?」

「なんだよ爺ちゃん…別に何も…ん?」


遠くの海で大量の何かが蠢くのが見える


「何だべあれ…魚…じゃねぇよな」

「こりゃちと不味いことになりそうじゃのう…取り敢えず逃げるぞたけ坊」

「分かった爺ちゃん!」


2人が去った後も何かは侵攻を続ける

ただただ生贄を求めて

全ては神のために





「侵攻せよ!我らが神のために!生贄を捧げるのだ!」


とても大きな化け物がそう叫んだ





───side主人公


<パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!>


「どうした機関銃みたいになってんぞシロ。来た?」


<■■■海周辺で侵攻して来てる!>


「んじゃ門よろしく。行ってくるよルカ」

「はぁ…はぁ…早めに…帰ってきてね…私は…寝る」

「善処するわ」


<門出来たよパパ!>


「んじゃ行きますか」


ルカの頭を少し撫でてから門をくぐる





門の先はこの世の地獄だった


逃げてる一般人結構居るし前もって作ってもらったこの狐のお面(上半分)つけとこ

狐のお面ってイカすよな




…今考えることじゃねぇな


まぁ被害出る前にやっちゃいますか

────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(次回はしっかりじっくりねっとりしっとり戦闘を描写したいと思います)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る