第29話 イカれた2人

「もう大丈夫だよ!私に救われるなんて幸せ者だね!」


えっ何この人

助けられたけど素直に感謝したくないタイプ

嫌でも礼は言うべきか…


「助かりましたありがとうございます…ほらメイも礼言いなさい」

「助かりましたトウカ様」

「本当にありがとうございます」

「ふっふっふ、いやいや良いんだよお兄さんお姉さん。私は出来ることを精一杯やっただけだからね」


言ってることは素晴らしいんだけどなぁ…

何でこう…うーん


「はぁはぁはぁ…ちょっ、まっ速いです刀華…」


遠くの方でそんな声がする


「あっイクシオン!ごめんごめん、戦ってる気配感じちゃったからさ!」


トウカと名乗る魔法少女がそのイクシオン?さんの所に向かっていく


「苦戦する演技しろって言ってた理由これ?」

「えぇ、彼女らの旅に同行させて頂きましょう。性格は少しまぁ元気ですが良い人ですよ」

「少しで片付けていいのかねあれ…良い人ではあるんだろうけども」


そんな事を話していると見るからな幼女を引っ提げ魔法少女が帰ってくる


「ごめんね急に!待ってもらって申し訳ない!」

「いやいや大丈夫ですよ。えーっとトウカさんでしたっけ、どう書くんですか?」

「刀に華って書くよ!ってかお兄さんの方が年上だろうし敬語なんて全然要らないよ!ありのままで喋ろ!」


刀に花…ふむつまり漢字で書くと刀花になるのかいい名前だな


「それでお兄さんと不思議な格好のお姉さんは何でここに?」

「俺らはこの森を彷徨ってただけやね。一応目的あっての旅立ったんだけどまだ何倒したらいいかも分かんないし」

「大変な旅してるんですね…」

「ええもう本当に大変で…満足に食事もとれなくて…」

「野菜もなくたまの食事はその辺の猪だけで…」

「美味しかったですよね猪」

「美味しかったねぇ…」

「それなら良かったですね!」

「刀花さんとイクシオンさんはどうしてここに?」

「「えっ?」」

「え?」


何その反応?えっ?何か変なこと言った?

全然目の前で読んでたやん名前


「目の前で呼ばれてたんでそうだと思ったんですけど…えっ違いました?」

「いやえっと…え?」

「えーっと…」

「何なのその反応!?」


言ってよ!何か違うなら言ってよ!


そんな感じで謎の反応にアタフタしていると敏感になっている耳に水が流れる音が入ってくる


「ッ!メイ!」

「えぇ!ご主人様!」

「えっまた…」

「どうしたんですか?」

「「ちょっと水浴び行ってきます!」」


半年ぶりくらいの水浴びじゃあ!




──水辺


「いやぁー水が気持ちいいですねご主人様」

「水が気持ちいいねぇ〜洗い流されていくよ疲れきった心が」

「割れましたね腹筋」

「ふっどうだ素晴らしいだろう」

「興奮が止まりませんご主人様!ご主人様のご主人様が無いのが残念ですが」

「デカすぎて邪魔なんだよ俺のエクスカリバー」


通常時でも20以上は流石に邪魔すぎるからぶっ壊したんだよね

治そうと思えば2秒くらいで治せるけど


「まぁ最近再生しまくってたら再生能力が拡張してきたからそのうち大きさ調整出来るようになるだろ多分」


目指せ通常時10cm


「最近溜まってるんですけど後で相手してくれません?」

「刀花さんら居るしなぁ…無理じゃね?」

「寝静まってからなら大丈夫ですよ!」

「俺の眠気が大丈夫じゃない」


1年の間に色々変わったなぁ…

戦い方がバーサーカーがデフォルトになったしメイと肉体関係持ったし再生速度が速くなったり身体能力が上がったりしたなぁ


ルカとシロと真菰とリリスと晴ちゃんとおじさんに会いてぇよ俺…

まだまだ帰れそうにないけど忘れられないかな俺


「そういや帰る時って過去に送られた時間に帰れるの?」

「そうしたらバグが酷くなるんですよねぇ…1年後くらいになるんじゃないですかね恐らく」

「忘れられないかな俺」

「…何を言ってらっしゃるんです?」

「えっ何そのお前マジかよみたいな顔。えっ忘れられない?1年も経ったら俺なんか」

「ご主人様そんなに心が…」

「えっ何で抱き着かれてんの俺」

「私のせいで…ごめんなさいご主人様…」


本当に何!?






「落ち着いた?」

「すみませんご主人様。取り乱しました、もう大丈夫です」

「それなら良かった。服着てさっさと刀花さんらのとこ戻ろうか」

「はい」



「すみません待たせてって何ですかその目」

「何で貴方たちは私の名前が分かるんですか?」

「えっ俺何だと思われてんの?」

「えーっと…ねぇイクシオン事情説明していい?」

「はっ!ごめんなさいごめんなさい取り乱しましたお願いします刀華」

「えーっとこのイクシオンって子は神みたいな存在なんだけど…」

「ほぉーん神………神?」


神?この幼女が?


「この世界が淀んだ原因になった神の1柱に呪いかけられちゃって亜神以上の核の存在かイクシオンより圧倒的に強い人じゃないとイクシオンは名前を聞き取れないし名前を聞き取ってもらえないんだよね」

「情報量の密度」


待って待って情報量情報量


「その原因になった神は他の神に殺されたんだけど深く人の世に神様は関与出来ないみたいで…残っちゃった淀みを解決するためイクシオンが派遣されて、そのイクシオンに特殊な能力を貰った私もその仕事に協力してるって訳!」

「なるほど?」


ふんふんなるほどねなるほど…うん

後でメイにゆっくり説明してもらお


「つまりイクシオンの名前が聞き取れてるお兄さんたちは何者?ってこと!」


メイとアイコンタクトを交わした後正直に答える


「俺はゾンビ」

「私は時の神です」

「え?」

「え?」


「「え?」」


まぁ旅同行させてもらうなら隠し事は良くないよね(適当)


────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(毎話2000文字以上を心がけて書いてるけど2000文字って大変だよね1時間かかる)

カァッ(ゲームに時間を食い潰されないよう頑張ります)

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