第73話 VS魔王①
──side真菰
皆と決戦に備えて準備をしているとリリスが私たちの目の前に降り立つ
「久しぶり、久しぶりね魔法少女の皆。魔王様が復活なされたから案内するわ」
「よろしくリリス」
「いやちょちょちょ真菰!?なんでこいつの言うことを素直に聞こうとしてんだ!罠だろ絶対!」
リリスにそのまま着いていこうとする私を凛さんがごもっともな意見で止める
あれ、言ってなかったっけ…あっイクシオン様もやっばみたいな顔してる…言ってなかったんだなこれ2人とも
「説明してないの?」
「忘れてた…」
「説明?」
「えーっと前咲良さんが1人で戦ってた時に私の協力者に何とかしてもらったじゃん?この前修行してる時に来た狐の男なんだけどさ」
「そうですね。記憶に新しいです」
「そん時リリス倒してたみたいで…ついでのようにかかってた洗脳も解いて味方に引き入れてたらしいんだよね」
びっくりしたよね、初めて話された時
「どんな化け物なんだよあいつ…ん?洗脳?」
「ユダって言う私たちの仲間に皆洗脳されちゃってたのされちゃってたのよ。魔王様も洗脳されてるから何とかして欲しいの」
「その協力者は何とか出来ねぇのか?」
「強くなりすぎて動いたら二次被害がとんでもないからサポートだけするって…」
1回戦ってるの見せて貰ったけど大分ゆっくりやってもらっても目で追うのやっとだったしなぁ
「まぁとりあえず着いてきて?魔王様が暴れ出しちゃうと困るから」
「まぁ行くしかねぇか…いつの間にか晴もイクシオン様もリリスの後ろに居るし」
「操られてしまってる人を放置なんて出来ないよ!さぁ行くぞ私!頑張れ私!」
「行きましょうか」
「行くかぁ…」
話が纏まったのでリリスに着いていきしばらく歩くと急に空間がねじ曲がり目を開けると知らない城のような場所にワープしたようだった
戸惑う私たちの前に異様な空気を放つ巫女服を着た幼女とその子に仕えていそうな執事さんが佇んでいた
「あぁー?なんじゃリリスそこの者らは…ん?ん?ん?…イクシオンじゃないか!久しぶりじゃのう!」
「久しぶり、ミコトさん」
「おう久しぶりじゃのう!…ん?あれ、なんで久しぶりなんじゃっけ」
「魔王様は封印から解けたばかりでまだ意識が不安定なんです…申し訳ございませんイクシオン様」
混乱し頭を抱え始めたミコトさんとやらに変わって傍の執事さんが口を開く
「久しぶりバトラーさん。…ユダさんは?」
「ユダはさっきからどっか行っちゃってるんですよね…残念ながら何処に居るかは私にも分かりません。所で…どうしてリリスが貴方様たちを?」
「私は今回はこっち側。バトラーも薄々は気付いてると思うけど洗脳が解けたからね」
「では貴方も…」
着いていけない話をされ始めたので敵意も無さそうだし魔法少女全員で集まってコソコソと話し始める
「敵意なさそうだけどこれからどうなるんだろう」コソコソ
「バトラーさん?も割と友好的だし…戦わなくてもすみそうじゃない?」コソコソ
「そうだったら良いんだけどなぁ…」コソコソ
そう話しているとどうやら向こうの話も一段落したようである
「ふむやはりユダに洗脳を…」
「私はリョーマにボコボコにされて解けたけどバトラーはどうやって気付いたの?」
「リョーマ様がこの時代にいらっしゃるんですか!?あぁ…私は能力使っていたら洗脳の影響が段々薄くなってきたんですよ」
「なるなる」
「まぁなら戦う理由もないですしこのままユダでも皆様で探します?」
「そうしよー」
そんなこんなで皆でユダ?って人を探すことに…
「地よ」
そんな声が聞こえたと同時に私たち目掛けて城の床が隆起し向かってくる
「なっ!」
「魔王様!?」
リリスらの驚愕する声を聞きながら何とか頭を回しこの場から切り抜ける術を考える
その間も物凄い勢いで向かってくる床を尻目に焦っていると凛さんが前に躍り出て能力を使う
「鬼神化」
試練を抜け身体能力の段階が3段階ほど上昇した凛さんが床を蹴りで押さえつける
「何か良く知らんが戦闘みたいだぞお前ら!こんなんポンポン出来る相手に出し惜しみは悪手だ!全力でかかるぞ!」
「了解!ライトアーマー!」
「皆おいで!式神強化!」
「機械神装」
「魔王様相手だとまだ足りない…私たちも戦うよバトラー…」
「なんでこんなことに…」
ぶつくさ言いながらもリリスやバトラーも味方をしてくれる。これなら!
「なんじゃ?」
その思考を打ち切るように恐ろしい程殺意の籠った声が私の耳に入ってくる
「お主らも儂の邪魔をするんか?バトラー…リリス…儂の父は刀華に殺されたと言うのに…!」
「それは違っ」
「違わんじゃろうがァ!」
反論しようとしたイクシオン様に向かって魔王が恐らく魔法によって城の1部の形状を鋭く尖ったものに変えながら城を操り攻撃を放つ
「イクシオン様!」
「くっ反射!」
イクシオン様の前に透明な壁のようなものが出来上がるが攻撃を受ける度にどんどんヒビが入っていく
「ほい」
「助かったよリリスさん!」
「お安い御用ー」
そのイクシオン様をリリスが鎖を使ってこちら側に引き寄せたと同時に透明な壁が割れイクシオン様がいた所に攻撃が殺到する
「信じておったのにぃ…儂を裏切りおったな不義理者共がァァァァァ!」
「ありゃ無理ね。恐らく相当強めに洗脳されてる」
「しっかりと倒さないと終わらなさそうですねこれ…勝てます?」
「やってみるしかないんだよ執事さん!私たちがいればきっとその洗脳も解くことが出来る!共に戦おう!」
「……そうですね…行きましょう!」
戦いの火蓋が切って落とされた
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カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)
カァッ(戦闘描写苦手なのに書くのは楽しい)
カァッ(頑張れ魔法少女とバトラーとリリス)
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