第52話 悪の組織の連中の能力

旅に出たはいいものの師匠やイクシオンと悪の組織たちの仲が悪すぎる…まぁ師匠たちが嫌ってるだけだけど…まぁ仲が悪いので喋れない俺に変わってメイに色々と情報を集めてもらう


その間俺は師匠とイクシオンと話とこ


「なんであいつらと一緒に旅なんて…」

「1人2人殺しても変わらないんじゃないですか?」

『いやそれが結構変わっちゃうっぽいんだよねぇ…出来ることなら俺も殺したい奴いるし』

「めんどくさい…」

『それな』


許し難しユダめ…まだ何もされてねぇが許さん…


『そういや今まで聞いてなかったんだけどさ』

「どしたの?」

「どうしました?」

『師匠とかイクシオンは何のモチベで怪異とか狩ってんの?』

「えっ」

『いやモチベないとやってらんなくない?何?人間が好きすぎるん?』


俺は大切な人の生活守るために戦ってっけど師匠らはどうなんやろか


「んー正直人間は好きじゃないんだよね…」

「私もあまり…」

『そうなん?まぁそういうこともあるよねぇ…じゃあどんなモチベで?』

「…メイさんにも聞いて欲しいし夜話すよ」

『ん、おっけ』


厄ネタ案件か


そんなこんなで会話をしていると話を聞き終えたのかメイがこっちの方へ来る


ちなみに今悪の組織連中とは100mくらい距離がある

これが心の距離…ですか

所業的に当たり前だよね


「色々聞いてきましたよ皆様」

『どんなん聞いた?』

「能力や世界征服を目指すに至った経緯とかですかね」

『聞かせてくれ』

「まず能力ですがミコトさんは天地と言う能力、バトラーさんは加速、デストロイさんが全能力強化でリリスさんが鎖、ユダが扇動との事です」


一人敬称がつかないユダさんに涙が禁じ得ない


『詳細頼む』

「天地が天と地を操ることの出来る能力、加速が自信のあらゆる動作や速度を加速させる能力で全能力強化はそのまま、鎖が鎖を無から作りだし自由に操る能力で扇動が少しだけ相手の思考を歪める能力だそうです」


少し…ねぇ…


『てかあののじゃロリそんなに強そうな能力持ってて負けたんか』

「正直私の下位互換だと思うよ」

『師匠の創造魔法ぶっ壊れてるもんねぇ』


回数制限無しで何でも創り出せるのは流石にやべぇよ


『名前が分かったのがのじゃロリだけだしイクシオンよりは強いとは思うんだが他はね…うん』


昔魔王さんだけ別格って言ってたけどまさかこんなに力の差があるとは…


「では次に世界征服を目指した理由なんですが楽しそうだったからとの事です」

「は?」

「え?」

「話を聞く限り本当にそうだったんでしょうね…強い力を持ってしまっただけの小物と言う印象を受けました」

「それで人に迷惑を…?」

「あぁこれはミコトさんの理由で全員同じ理由な訳では無いんです。リリスさんとデストロイさんは他にやることがないから、バトラーさんがお嬢様が望んだからユダは楽しそうだからとの事です」


お嬢様なんだあののじゃロリ

しっかしやっぱユダは殺すべきだな許せん

のじゃロリは精神が幼すぎるのを加味して1万年くらい人のために生きれば許してやれるかもしれん


「仲良く出来る気がしないなぁ…」

『同感』

「私もですね」


敵対するのが確定してるのもめんどいなぁ




それから結構な時間が経ち夜になった


相も変わらず距離は空きっぱなしだが寝床の確認くらいはしないといけないと思ったため一旦こっちまで来てもらう


「儂ら何かしてしまったじゃろうか…」


蒼白な顔で震えながらそう問うのじゃロリを先頭に組織連中がこちらにやってくる


メイに呼んできてとだけ頼んだだけど人選ミスったかなぁ…


とりあえず集まってもらったということでメイを通して寝床はどうするのかを聞く


「儂の能力なら堅牢な小屋とベッドを用意出来るからそれで寝ようかと」

『離れた位置で寝るけど裏切らないように』

「離れた位置で睡眠を取りますが裏切らないようにお願いします」

「もっもちろんなのじゃ!」

「えー別に裏切ってくれてもいいよー?」

「刀華様?」

「殺す理由が出来るじゃん」


そう言い腰に差した刀を抜こうと手にかける師匠の姿を見て全員が震え始める


可哀想に…ユダ以外は本当に可哀想…


いややった事的に妥当だな良いぞもっとやれ


(ご主人様どうにかこの場を鎮めてください)

『無茶振りが過ぎるぅ…』


毎回無茶振りすんじゃんこのメイド


とりあえず師匠の手を押さえ首を横に振っておく

特に理由は無いがなんかそれっぽい雰囲気出そうだし


『気持ちは分かるが落ち着いてくれ師匠。未来が変わると巡り巡って俺が消滅するかもしれないんだ』


めちゃくちゃ自己保身に塗れたことを言いながら師匠を止める


俺が過去に行かなかった正史だとどうやってここが仲良くなったんだよユダかなやっぱ


(リョーマ消えるのはやだなぁ…)


そう心の声が聞こえた後師匠が手を下ろす


手で悪の組織の連中に離れることを促しその場を完璧に抑えることに成功する


鮮やかな手際すぎて惚れ惚れしちゃうよね

後離れる時のじゃロリがこっち熱の篭った目で見てきたけどなんなん?惚れられた?

まぁそんな訳ねぇけど


執事とゴスロリと筋肉と神父はビビりすぎじゃない?大丈夫?


あだ名ならイクシオン認識出来るからこの呼び方してるけど慣れないなぁ…とりあえずは心の中でもこの呼び方で統一して喋る時も自然に出せるようにしよう


能力説明してる時のじゃロリ以外の名前言ってる時悲しそうな顔してたからな

頑張らんと


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カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(展開駆け足になるとか言ってたけど今回の話驚く程進展なくて笑う)

カァッ(次回は進展します恐らく)

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