星崎ゆうき

　日常における様々な人たちの振る舞いや情景。少しずつ、あるいは突如としてずれてしまった人と人との連関に奇跡が舞い降りる。 　短編とは思えないほど、様々な視点や感情が立体的に織り交…続きを読む

悲しみや無理を重ねた心。 とても疲れ切っていて、外は寒い。 お鍋はそんな季節だからこそきっと暖かい。 重たい気持ちをすっと軽くしてくれる。 ――世界を救うのは案外、豆腐メンタル…続きを読む

　『落ちこぼれであるかどうかは、周りが決めることじゃない。あなた自身が決めたこと』 　とっても素敵なセリフだなぁ、と思いました。学ぶきっかけは、むしろ学びとは関係のないところにあ…続きを読む

　希望だけが託された人工知能。彼が垣間見たのは、古い記憶の中に保存された優しい声。 　――ひとりぼっちはいけないことですか？ 　いえ、むしろ孤独の中にこそ、確かな希望があった。…続きを読む

願った先にあるものが、必ずしも幸福をもたらすとは限らない。時にそれは残酷な未来をもたらすかもしれない。自分にとっても、世界にとっても………。 しかし、人は時に願わずにはいられない…続きを読む

『奇跡を起こす力は神様に必須じゃない………』 そう、"神様"が隣にいる、ただそれだけで奇跡なんだ。大事なのはそんな神様の存在に気づけるかどうかなのかもしれない。もし、気づけた…続きを読む

　当たり前に存在していると僕らが思っているこの世界。しかし、そんな世界にも、沢山の命の繋がりがあって、自然は命の連鎖で美しく輝いている。 　生物はただ「生きている」のではなくて、…続きを読む

　ふわっと温かくなり、桜が咲き始めると、なんとなく気分が緩んで体調を崩す。そう、僕は毎年、春に風邪をひく。どんなに雪が降ろうが、インフルエンザが流行していようが、真冬には体調を壊さ…続きを読む

　幼いころの景色がふわっと蘇ることがある。この懐かしい感じはどこから来るんだろうってあたりを見回すと、落ち葉の匂いだったり、向かいではしゃぐ子供の姿だったり、苔むした石段の上にある…続きを読む

痛み、それは耐えがたい疼痛を意味することもあれば、深い心の傷を意味することもあります。 誰かの痛みを理解し、それを少しでも和らげてあげたい。そんな想いは、痛みを抱えている…続きを読む

　差別というテーマを扱いながらも、スピード感あふれる戦闘シーンを描いたアクション要素もあり、個性的な登場人物も相まって、物語に奥行きを感じます。 　異世界ファンタジーというジャン…続きを読む

　すれ違う想い、大切な何かが少しずつ歪んでしまう現実。個性的な登場人物たちがそれぞれが抱いている感情、そんな情景が複雑に交錯していく物語は、読んでいて切なくもあり、その矢印の行くへ…続きを読む

　誰かを救いたいという想いが世界を変えるだけの情動を基礎づけている。近未来SFというジャンルなのだと思いますが、人と人とのかかわりを丁寧に描いた本作品はSFをという枠組みを超えたヒ…続きを読む

序盤からは想像もつかない、終盤での展開にドキリとしました。誰かを大切に想う、それは恋なのか、それとも……。 恋愛もののストーリーですが、登場人物のキャラクターがとても魅力的で、中…続きを読む

　物語の意味や解釈は読み手の関心によって構築されるもの、本作品はそのことを明確に示しているように感じます。意味は文章の中にあらかじめあるのではなく、読み手が生み出してゆくもの。短い…続きを読む

常識を超えた力、超能力。そんな力は僕たちの生活のあり方を変え、より便利で快適な生活をもたらす一方で、悲しみや憎しみの元凶にもなり得ます。 超能力と言わないまでも、人間のもつ能力は…続きを読む

放命権という権利、ナイーブな感覚ではネガティブに受け取られるかも知れませんが、現代社会においては、わりとリアルな概念かもしれません。自らの生死を自らが決める時代において生と死は等価…続きを読む

幻想的な世界観が印象に残る本作品。言葉の魅力と合間って、独特の余韻が感じられる素敵なお話です！

時間を題材としたSF恋愛ストーリーは個人的に大好きで、とても楽しく読めました。タイムパラドックスに対する理論構築は鮮やかで、説得力のあるアイディアだと思います。文体も洗練されており…続きを読む

今存在するこの世界は、遥か昔の神話の世界とどこかで、そして何かが繋がっている………。 日本の元風景を思い浮かべるような山間の小さな村を舞台に始まる物語。そんなローカルな情景から、…続きを読む

とても新鮮でとてもリアル、そんなお店は、ちょっとイライラしてしまうかもですけど、なんとなく憎めないユーモアに富んでいたり。 読んでいるとなんだかにやけてしまって、それでいてビールが…続きを読む

紀行文のようでそうでなくて。まるでコトバで描いた世界の風景でした。

文章からイメージされる風景は、景色だけでなく作者さんの情景が加えられ、とても鮮やかでした。

ストーリーが前編と後編に別れていますが、このギャップがとても良いバランスで、読んでいて飽きません！壮大な出会いと別れの物語、楽しませていただきました。 ただ………実際問題、この状…続きを読む

夜のあの場所は、やっぱり、なんとなく………こわいっ…です。ジンジャーエールが飲みたくなりました。

過去の記憶と今が繋がる瞬間にあったかもしれない希望が現実に垣間見える。 テンポよく進む展開の中にも登場人物の様々な情景が丁寧に描き込まれていて、物語に重厚感があります。ストーリー…続きを読む

こわさ控えめとのことですが、かなりゾクゾクです！！
こっくりさん、懐かしいと思う反面、これは絶対にやってはいけないものだと……。

誰かの心を一瞬にして奪っていくような物語がある………。まさに僕にとってこの作品はそういう物語でした。 物語の構成、登場人物の情景、舞台背景………素晴らしいの一言。この物語に出会え…続きを読む

大切な何かと引き換えに、失わなくてはいけないものがある………。地球から遠く離れた世界で、孤独な決断をする主人公の情景が切なく、そしてリアルでした。

お互い、素直になれない感じがとても良かったです。きっとこんな関係が一番ドキドキするのかなぁ、なんて思います！

拡張現実で繰り広げられる、小さくも熱き戦い。その描写は圧巻です。個人的にはこの先の物語が気になってしまいます！

新幹線が突然止まるアクシデント、その情景や緊迫感がとてもリアルに描写されています。「ＳＡＩＫＡＩの条件」も洒落が効いていて、とても素敵でした。

登場人物の情景を細かく描き出す文体はとても丁寧で繊細です。物語の構成と相まって、気づけば主人公に感情移入していました。読み手の個人的な経験は、物語に様々な彩りを加えていきますが、本…続きを読む

狐のギンと、ノータという少女の二つの視点から描かれる物語はテンポよく、それでいて情景がとても丁寧に描写されています。 二つの視点が交錯するとき、人と動物の心も１つになっていく。と…続きを読む

　何かを頑張っても、なかなか上手くいかない時ってありますよね。でも、そんなときでさえ、大きな転機は必ず訪れます。そのチャンスをどう生かすか。 　想定外の職場に就職した主人公、守野…続きを読む

現実を受け入れられず、過去のある時点で、もう一度やり直したいという願いが、主人公の想いと交錯していく展開に魅せられました。 過去を変えることで未来が救われる、本作品が発信している…続きを読む

主人公の情景、想い、そのディテールを見事に言語化した文章にひかれます。 本作品のタグの一つ、PDDとは広汎性発達障害、端的に言えば、コミュニケーションと社会性に対する障害のことだ…続きを読む

大切な人との間に生まれ行く距離感に抗えない切なさ、それを短編で見事に描き出しています。

学生の頃、特に10代の時に経験した恋はいつまでも 引きずるもの……かもしれませんね。少し自分と重ねてしまいました。

小説の書き方からカクヨムの使い方まで、丁寧に解説されており、大変参考になりました。

地名から受ける価値観やイメージは人それぞれですけど、そこで暮らしてみると、そうした価値観とはまた違った街並みが見えてくることがありますね。そこで経験する人と人との関わりが、街並みに…続きを読む

『どんな生き方が価値のある生き方なのか…』そんな問いに対して、この物語は、『どんな生き方にも価値がある』と答えてくれる…そんな気がしました。

”平和な国”と呼ばれるような地域の住人には、想像もできないほど悲惨なことが繰り返され、それが日常と化している紛争地帯が、この世界には多々存在します。そんな悲惨な情景を様々な視点から…続きを読む