SFは普段あまり読まないジャンルですが、すんなりと入れました。読み終えた後、心が浄化されるような切なくもあたたかい物語です…!素敵なお話でした。癒しの一時をありがとうございます。
希望だけが託された人工知能。彼が垣間見たのは、古い記憶の中に保存された優しい声。 ――ひとりぼっちはいけないことですか? いえ、むしろ孤独の中にこそ、確かな希望があった。 4000文字に込められた世界観は、とても独創的で優しく、そして鮮やかです。ちょっぴり切なくなってしまうのだけれど、そこには大切な想いが感じられる瞬間があって、心が暖まりました。
星空のひとり。地上のひとり。その出会いは儚さを含んだ優しさに満ちていて――。それぞれの記憶にある優しさは、さよならという切なさにかわる。ハロー、ハロー。この交信はまた来年もきっと。これからもずっと。続いてほしい、と心から思います。雨の日に私は、空を見上げ、その「声」が降り注いでこないかと耳を澄ませたくなると思う。そして私には聞こえなくても、君にはきっと届いているのだろうな、との思いを持ち、また空を見上げるのだろう。胸がきゅっとする、素敵な作品をありがとうございます!