概要
その蓋をそっとあけてみる。
現代ファンタジーを書く手をとめて、ちょっと寄り道してみるよ。
今はそんな時間が必要な気がする。
私は、人との距離感の取り方がわからない。
最適な距離感と言うものが。
空気が読めず、いつの間にか人とずれてしまう。
こんな私なので、自分では気がつかないうちに人に迷惑をかけたりしまってるのではないかと思うと、心底申し訳ない気持ちです。本当にごめんなさい。
人との関わり方がわからない私。
本当はたぶん、違う生き物として生まれて来る予定……だったのではないかと思う。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大事な思い出は、いきものたちと一緒に
郷愁であったり、愛情であったり。
生き物への慈しみも、好奇心も、幼い日々の思い出とともにたっぷりと語られています。
常に底を流れているのは、優しさでしょうか。
たまに残酷?なこともしますけどね。子どもですから!
既に立派なレビューが並んでいるので、付け加えることはあまり無いんです。
ただ、読む人によって、魅力を感じるところは様々になりそう。
ダンゴムシやザリガニのエピソードに、自分の幼少を重ねる人もいるでしょう。
犬や姉弟喧嘩の話では、ハラハラして読んだり。
「蟻地獄」地獄や「鷲掴み」なんて、クスクス笑えるネタもバッチリ仕込んであります。
でも結局、作者さんの魅力がそのまま出てるから面…続きを読む - ★★★ Excellent!!!小さきもの達への、優しいまなざし
アリにアリジゴク、カタツムリ、ミミズ、バッタ、ダンゴムシ……。猫、子犬、吸い込まれそうに鮮やかな夜空、物語のなかの出会ったことのない動物たち、そして弟。
子どもにとって世界はまだ小さく、そこに暮らすものたちとの距離もうんと近く色鮮やかで、賑やかで楽しいのだと思います。
この作品は、そんな世界が身近にあったことを、思い出させてくれます。いきもの達へそそがれる作者さまの眼差しの優しいこと。温かな愛情が、文字から伝わってきます。
「間違えて人に生まれて来てしまったのではないか」と仰る作者さまですが、この感性は人ならでは、と私は思いました。
ところで、オオタカと猪の件は、何故そうなっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ぼくにとって、この作品は。
眠ろうとしたらね。
ぼくのところに、ちっちゃな羊さんたちが、わさわさお喋りに来たんだ。
それぞれ、色んな風合いの毛布を持って、かけようとするんだよ。
あったかく包んでくれたり
どきどきするような冒険談を話してくれたり
どれも、ほのかに愛に包まれているんだよね。
こどもの頃、眠る間際に目を閉じると
ぼくには、紙芝居みたいなものが見えたんだ。あの時のように。
あの頃は、自然と共に生きていた。
近くには川が流れ、振り返ればいつもそこには山があった。
棒きれを持って、いつも何かを探すように、確かめるように。
側には、いつも何か蠢くものがいたんだよね。
そんな忘れていた情景が一気に目の前に提示…続きを読む - ★★★ Excellent!!!優しくて、温かくて、眩しいほどキラキラしてる!
この作品に出会えて、本当に良かった。こんなにもみずみずしく、優しくて、温かく、眩しいほどキラキラしているモノに出会えるなんて、めったにない。心が不安定な時は、この作品で一休みしてほしいくらいだ。読んだ後にはきっと、心がすっきりするはずです。
この作品は、作者様の幼少期のエッセイ風の物語である。子供は純粋と言われるが、時に残酷なことをする。蟻地獄に蟻を入れたり、虫を捕まえたり。しかしそれは、好奇心という純粋さに基づいた「残酷さ」なのではないだろうか。つまり、「子供は意外に残酷なことをする」というのは、大人の価値観だ。子供は純粋な好奇心によって経験を積み、成長する。
作者様の本当に美しい日…続きを読む - ★★★ Excellent!!!きらめく想い出図鑑
作者さまと仲良しの弟さんとの想い出
身近ないきものと関わった想い出
大人になってから想い出す煌めき
作者さまと弟さんが過ごした幼い頃の想い出を回想するエッセイ集です。
仲良し姉弟の想い出にはいつでもいきものが側にいました。
ダンゴムシにバッタにザリガニなど。
特別珍しいいきものではありません。
似たような体験をしたことのある人もいるかもしれません。
それでもこの作品から感じられる純な眩しさや無垢な煌めきは唯一無二のもので、作者さまの表現力によるところが大きいのだと思います。
身近にいるいきものとの「体験したかもしれない」想い出に一緒に浸れる作品です。
明日から道端のいきものたちを大切…続きを読む