夢の中で夢を見れば、その夢は覚めるのだろうか………。

今存在するこの世界は、遥か昔の神話の世界とどこかで、そして何かが繋がっている………。

日本の元風景を思い浮かべるような山間の小さな村を舞台に始まる物語。そんなローカルな情景から、中盤以降、一気に展開が加速されていくスケールの大きさは圧巻でした。

張り巡らされた物語の伏線は、後半になって徐々に回収され、明らかにされる世界像に息を飲みます。

長編ですが、秋の夜長におすすめの作品です。