ブラッドライン

作者 山野ねこ

212

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★★★ Excellent!!!

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<憎しみの始まりを 君は知らない それなのに 渡されたそれを 君は次の人へと手渡していく>

名言ですね。

愛と憎しみ。どちらが人間を生かす力となるのか? 
考えさせられてしまいました。
愛だと思いたいところですが・・

他国や他民族への憎悪が、
国民のアイデンティティーになってしまうことが恐ろしいです。

この小説に書かれていることは、現実の世界で今起きていること、
起ころうとしていることです。
もちろん、日本も無関係ではありません。

無知と無関心は罪だと反省せずにはいられません。

力強いメッセージ性がある、
素晴らしい作品を読むことができて幸せです。
心に重く響きました。
まさに、ヘビーノベル。





さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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とても面白かった。

Mというひとりの人間を中心に考えさせられる『平和』と『戦争』に関するお話。
考えさせられる内容が多く、心が痛むオチだった。
国によって考え方やストーリーが違うところも、分かりやすく表現されていて、とても読みやすい。ひとつひとつのお話にとても引き込まれ、どんどん読み進めてしまいました。

改めて『平和』と『戦争』について勉強になりました。もっと多くの方の目に留まり、評価されるべき小説だと思います。

★★★ Excellent!!!

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世界的スーパースターの『M』の死。

世界で報道される。たったひとりの男の死は…人々の心をどう動かすのか?

生命の重さ。テロ。まるで他人事のように見ていた。『ブラッドライン』を読んでとても考えさせられました。

色んな人に色んな視点で読んでもらいと思いました。


最後に紙(書籍)で読みたい。何度も繰り返し読みたい。きっと、次に読んだ時は違う思いで読み終われる作品だと思います。

★★★ Excellent!!!

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序盤から最終章まで、頭の中に鮮明に映像が浮かび、物語の中に深く入り込む事が出来ました。文章、物語、どれをとっても完璧です。群像劇の上手さはプロ並ではないかと思います。ここまでまとまっている作品を他に読んだ事が無いので。
スーパースターMを巡る人々の物語とメッセージ。
ぜひ多くの人に読んで貰いたい。そしてそれが戦争と平和、世界情勢を考えるきっかけとなればいいなと強く願っています。
口にする事は簡単な「平和」というもの。一度真剣に考えてみてほしい。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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 それぞれの国、それぞれ個人の視点で、Mの死に対する意識や戦争への想いが、とてもリアルに描かれた作品です。

 上辺だけならば誰でも願うことができる世界平和。でもそれは本当の意味では世界平和ではない。世界とは何を指すのか。平和とは何を言うのか。その曖昧な概念で語られるぼんやりとした部分をも指摘した、衝撃的な物語だと感じました。
 話の中で登場するMの口遊む旋律が、リアルな描写の中で優しくも強力な印象を与え、人々に再考の機会を与えているようでした。
 この作品を通して、日常では抱かないような考えに触れることが出来るのではないでしょうか。最後までしっかりと読んでみてください。然すれば、これからの世界平和や、戦争に対して抱く概念すらも大きく変化するかもしれません。

 最終章のまとめ具合が圧巻です。Mの「最後の言葉」の真意に、鳥肌が立つほどでした。少ない文字数で、これだけの意味を込めた文章を書くことが出来る筆力に惚れ惚れです。

★★★ Excellent!!!

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とある世界的なミュージシャンの死を境に、世界中が一旦停止し、様々な推量や心理が錯綜します。
時を置いて明かされた真実に、再び動き出した世界は、どのような変化が生まれるのか……と、いろいろ思いながら次々に読めました。
仮にその世界に向き合った時、自分はどのように感じ、動いただろう、といろいろ考えさせられる。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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群像劇、特にアマチュアの作品にはあまり触れてきませんでした。どうしてもまとまりが悪く、主題がうまく表現されていないものが多くて。

そんなわけで、本作も映画「バベル」を観て影響を受けたんだろうかな、という印象で止まっていたのですが、私の好きなタイプの話を書いていた方が絶賛していたので、それではと思って読んでみました。

結果としては、実に良かったです。構成としては、数年前に亡くなったキングオブポップがモデルの人物であるMの死をめぐる複数の人の生き様が描写されるというものです。明確な道標があるため、あまり迷わずストーリーを追いかけられました。ファンや影響を与えた人、受けた人のそれぞれの思いが描かれ、住む場所や受けた教育の違いなどが表現されるという群像劇らしいストーリーでした。

しかしそうした導入や展開はあくまで技術上の話であり、この作品の本質はあくまで社会への問題提起です。なんといっても大多数の日本人はテロや戦争には無縁であり、今後もあまり深く関与することはないでしょう。そうした人間が社会問題への接点をもつきっかけはやはり情報媒体であり、次いでそれを基にしたフィクションです。

本作はそうした文章の意義をしっかり踏まえて問題の重さを読者は伝えようという意欲を感じました。ベトナム戦争の頃はこうしたテーマの作品が多かったようですが、それが現代に蘇った感じがしました。意見の相違を暴力で吸収しようとする悲劇を、改めて浮き彫りにした作品と思います。
特にブラッドライン周辺を生きる人々の思いが印象的で、その部分は2度読み返しました。

秀作です。特に若い世代の方に勧めたいですね。

★★★ Excellent!!!

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少し時間が掛かりましたが、ようやく全部読めました。
世界の人々は繋がっていますが、必ずしも想いは繋がっていません。
想いが繋がらないのは何故でしょう、そこに現実があるからだと理解させられる作品でした。

でも現実を変えるには、想いがなくては変わりません。
果たしてスーパースターMの想いはどこまで現実を変えたのでしょうか。

心に残る作品でした。

★★★ Excellent!!!

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素晴らしかったです。
最終章はまさに圧巻の出来栄えだったと感じました。
Mの独白が続くにつれて、様々な者たちの心が『平和』へと向かい、それが一瞬の静寂を境に、元へと戻っていく様。
そこにこの作品の全てが詰まっていると感じました。

人間という種族が日々を営み続ける限り、その地ならしの音がやがて軍靴の音に変わる。
『平和』とは、そんな音が聞こえない、Mが与えた一瞬の静寂その中にしかないのではないか。
そんな虚無感すら抱かせる一作でした。

★★★ Excellent!!!

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BGM: “Man In The Mirror” - Michael Jackson -

この物語を読んでいて、一つ思い出した物語がある。
星新一のSSの一つ、「しあわせ怪獣」(という題名だったろうか)だ。

結局私たちが「戦争」というものを知らないのは、「戦争」と「平和」の区別によって守られているから、だとよく思う。
そのことはよくわかっているつもりでも、いつも忘れてしまう。
しあわせ怪獣が訪れ、掴んだ幸せを捨ててしまった男は、その事実を背負って人生を過ごすのだろうか。
私は否、だと思う。

Mは、いつまで人々の心の中に居続けるのだろう。
いつか、しあわせ怪獣となって去来し、すべての人々を変えるのだろうか。登場人物の多くはそれによって変わった。私は変わらないままである。

だが、これはスーパースターである「超人」の物語ではない。
いくつもの「普通の人々」とスーパースターではない「普通の男」の物語だった。
私は変わらなくても、Mは私の中にいるままである。



最後になりますが、短いながらも鮮烈で恐ろしく、そして美しい人間の物語でした。良い作品を読ませていただきありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

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”平和な国”と呼ばれるような地域の住人には、想像もできないほど悲惨なことが繰り返され、それが日常と化している紛争地帯が、この世界には多々存在します。そんな悲惨な情景を様々な視点から描き出す展開に圧倒されました。

「平和」あるいは「戦争」という言葉にはある種の価値観が含まれていますけど、その価値観を受け入れる視点は、自分の想像以上に多種多様である……ということにあらためて気づかされました。

★★★ Excellent!!!

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一人のスーパースターが死んだ事件。これを様々な国の様々な立場の人達がそれを感じ取り、どう受け取っていくのか。こんなにリアルに詳細に展開されていて、圧巻でした。
やはり、日本国は超リアルに感じました。ああ、そういうことあるわあるわって実感がありました。

本当に素敵な作品をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

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 群れて暮らす人間たちを統べるために線を引けば、人間たちはその線の向こうとこちらで争いをはじめる。

 血塗られた国境線上で死んだスーパースターM。

 その死の真相とは?

 世界に平和をと望んだ彼が最後に残した言葉とは?

 その彼の最後の言葉は、届くのか?


 短いページ数にもかかわらず、いまの世界を濃密に書き現した力作。読んで考え、また読んで。最後には心を打たれました。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

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さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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人が生きること、そして人が死ぬこと。
当たり前のこの二つの間にある様々な人々の生き様を、一人の世界的アーティスト「M」の死をめぐって描く、傑作ヒューマンドラマ。
「M」の死は人々に深い悲しみを残す。しかし、その悲しみの矛先がむけられる先はまったく異なっていた。
それぞれの国でいきる人々の思惑がすれ違いながら、やがてひとつの結論は下される。
世界中の人々が平和であってほしい、そう願い歌ってきた「M」の想いは届くのか。そして、彼の死が残したものとは。

血塗られた国境、ブラッドラインをめぐる物語、是非、最後の結末まで読んでもらいたい作品です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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人間というのはかくも醜悪で、身勝手で、救い難いものなのでしょうか。
作中で描かれるそれぞれの人物の、それぞれの事情。

本当にどうしようもなく身勝手で、そしてそうであるが故に、ストレートに心に刺さります。
それは、誰もが自分でわかっていながらにして、目を背けてなかったことにしている身勝手さだからでしょう。

それは個人の事情だろうと、戦争だろうと、同じことです。同じだからこそ、重い。


大体、こんなところで知ったような顔をしてこの作品のレビューを書いている私もあなたも、この作品の読後、コンビニで弁当を買って何事も変わらず過ごしていくんです。


作中で語られる、先進国の人間と戦争下の国の民の、命の価値の違い。
命の不平等性については語るまでもありませんが、もしそれが、世界的な大スターの命であったら?

一人の男が文字通り命懸けで作り出したもの。
それは、命の価値の重さ、軽さ、どちらをも示唆するものです。


重い話であるにも関わらず、爽やかな読後感に希望が持てる。
これを読んでみんなも平和について考えよう、というのもなにか違う気がする。

その一瞬に、ぜひ耳を傾けて欲しいと思います。
果たして、自分の耳に聞こえるものは、なんなのでしょうか?

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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世界的なスーパースターである"M"が、紛争状態にある二ヶ国間の国境"ブラッド・ライン" で、射殺体になって発見される。
Mの死は、様々な国、様々な立場の人々の心を、波紋のように揺らしていく。

あらすじからはどういった話なのかなかなか想像できないまま読み始めました。
そしてすぐに、甘さも容赦もない生々しい展開に圧倒され、心を鷲掴みにされてしまいました。

『憎しみの始まりを 君は知らない それなのに 渡されたそれを 君は次の人へと手渡していく』
というMが作中で歌う歌詞がぐっさりと心臓に刺さります。
自分の手の中にある常識は、本当に自分のもの?
無意識のうちに、誰かから手渡されていたもの?
そう、自問自答したくなります。

カクヨムではあまり見ない、非常にずっしりとした読後感の小説で、個人的な願望ですが、こういった読み味の小説が増えてほしいなと思いました。
8万字という比較的短い分量で、この密度はそうそう味わえるものではありません。

あまりの慈悲のなさに目を背けたくなるような瞬間もありましたが、これが今の世界を覆っている現実なんですよね…。
読み終えた後、心の中でせめぎあっている声に、しばらく耳を澄ませました。

★★★ Excellent!!!

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大国のイデオロギーが世界を牛耳る現代の地上を舞台に、それぞれの国でそれぞれの正義のもとに生きる人間達の主観を通じて戦争と平和の何たるかを炙り出す骨太の社会派ドラマ。
本作は、私達が生きる世界の現実を忠実に写し取った「ドキュメンタリー」であると同時に、ひとひらのフィクションが鮮やかに差し込まれた良質の「小説」でもある。

紛争地帯の親子。合衆国大統領。ロシアの令嬢。囚われの米兵。テロ組織の幹部。紛争国のテレビ局員。日本の底辺男。アメリカの名女優。
多くの登場人物の目線から、スーパースターの死という一つの事件が語られる本作だが、作者は彼らの誰にも「私達の信じる正義は別の誰かにとっての悪かもしれない」などといった陳腐な言葉を吐かせる無粋な真似はしない。
本作に出てくるのはみな普通の人間達だ。彼らは徹底して、自分達こそが「やつら」に平和を脅かされる被害者であると信じ、ある者は死と隣り合わせの戦場で、またある者は犠牲の上の平和のぬるま湯で、ただ当たり前に日常を送っているだけなのだ。
作者が本作で繰り返し描き出すその現実こそが、逆説的に、この世界が正義と悪の二元論で区切れないことを生々しく読者の前に呈示してくる。

だが、そんな世界の中で、ただ一人、綺麗事の平和を本気で説く者がいる。それが紛争地帯で謎の死を遂げた世界のスーパースター「M」だ。彼の存在こそが、本作をただのドキュメンタリーではない「小説」へと押し上げている。
「M」の死に、世界は少なからず動揺し、彼が生前に歌った平和の意味を考え直す。だが、歌手一人の死で戦争が止まるほど、この作品はファンタジーではない。作者が本作を通じて説くのは、この世界が何も変わらないとしても、せめて自分達がどんな世界に生きているのかは知っておこうという戒めではないだろうか。
どれほどの大スターが、どれほどの美辞麗句を説いたところで、世界の現実は何一つ…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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これは手放しですごい作品。
とにかく多くの人に読んでほしい作品。
作者の魂が叫んでいるような、心を揺さぶられる作品です。

物語は世界的スーパースター「M」が紛争の国境ブラッドラインで殺されているところから始まります。
そこから短編のように国籍、人種、性別、年齢も様々な人たちの、Mの死にまつわるエピソードがつながっていきます。
それぞれの抱える闇を容赦なく照らしながら、Mの死というミステリーを絡ませて、それぞれの濃密なドラマが展開します。
やがて明かされるMの死の真相、その真相を前にした各エピソードの主人公たちが直面する問題。
最後のエピローグは、それらを鮮やかにつなぎ、人間の業というものを浮かび上がらせていきます。

これは甘い話でも楽しい話でもないでしょう。
でも人の心を揺さぶる深い作品です。
これだけの物を書くには作者も相当に魂を削ったに違いありません。
だからこそ多くの人に読んでほしい。
物語は人を変えることができる。
人は世界を変えることができる。
そんなことを感じずにはいられません。
きっとあなたの魂も揺さぶられるはずです。

★★★ Excellent!!!

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 「戦争」とそれを軸にして動く様々な人々の葛藤やそれぞれの想いに最後はしんみりした感じになります。
 軍人やテロリストそしてまったく戦争とは無縁の先進国の国民にまで焦点を当て、事細かいストーリーが緻密に構成されていて読み応えがありました。
 戦争とは何か、戦争を気づかぬうちに引き起こしているのは誰か、そんな事を考えさせる作品だと思います。
 
 
 

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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上手く言葉が綴れませんが、羅列だけでも、今の気持ちと感情を残させてください。


願いとは……
祈りとは……
平和とは……
明日を繋ぐ命とは……
命を繋ぐ希望とは……

言葉があるから、争いが起こるのかもしれない。言葉がないから、争いへと発展するのかもしれない。
いつまでたっても平和の道を歩めない私たちは、どこまでも知らん顔で「しあわせな毎日」を送る。
一瞬の静寂を無視して、借り物競争に参加する。
棄権なんて選択肢はなく、本当は「幸せ」でもなくても――。


今は考えてしまう、知っているはずなのに。

だから、思い出すまで再読します。


三月十四日、再読。

素晴らしい……鳥肌が立ちながら、作品にのめり込んでいた。一度読んでいようが、この読後感は語らえないもどかしさ。

★★★ Excellent!!!

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9.11後のアメリカを題材に「戦争と平和」をテーマとする小説やドラマは巷に溢れているが、この小説が興味深いのは、世界中の色々な国に住む「普通の人々」にそれぞれの思いを語らせながら、その国の現状や国家の思惑を同時に描いている事。だからこそ、これだけ難しいテーマでも、すんなりと頭の中に入ってくるのだと思う。

世界の警察を自負し、諸外国の紛争に積極的に介入するアメリカも、国内では人種差別と地域格差、銃による悲劇など、解決の糸口さえ見えない問題を抱えている。そのアメリカで生まれた「M」という名のスーパースターの死は、世界に奇跡を起こすのか……最後まで見逃せない展開にどっぷりとはまり込んでしまい、一気に最終章まで行き着いてしまった。

最終章で覆される人々の日常と「M」の死の意味が圧巻。世界平和を願う手が、戦争を生み出す手と同じなのだとしたら……大砲や銃弾の音が聞こえない静寂さの中でしか安らぎをを見出せないような世界は、あまりにも救いようがなく、あまりにも悲しい。

「平和ボケしている」と言われる日本の若者に、是非とも読んで頂きたい。

★★★ Excellent!!!

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ブラッドライン。それは隣り合う二つの国がお互いの血で染め上げた国境線。この線を見るたびに両国はお互いへの憎しみを思い出し、そして武器を取ってさらにその場所を血で染めていく……。

このブラッドラインに象徴される国境線は世界中、それこそ無数に存在しています。もちろん我が国も例外ではありません。ただその線は海の上にあるというだけです。我々はいつまでお互いを憎しみ続けていくのでしょうか。誰もが平和を愛し、それを望んでいるというのに、憎しみの連鎖は続いていきます。

世界的歌手の「M」は、そんな憎しみの象徴の上で凶弾に倒れます。そしてそのニュースは世界中を駆け巡り、多くの人々がその死を悲しみます。彼は平和を歌い、慈善活動に身を費やした人でした。なぜそんな人がブラッドラインで死ぬことになったのか……。世界中がその疑問に釘付けになります。

そして唐突に明かされる真実。世界は変わることができるのでしょうか。憎しみの連鎖は断ち切ることができるのでしょうか。この作品の続きは、我々自身が紡いでいかなければいけないのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

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憎しみと悲しみを刻むように、大地を走る黒い線。
「ブラッド・ライン」。
世界的アーティスト・Mと、その謎の死をめぐる物語。
途中で読むのをやめることができなくて、一気読みしました。

彼のファンや元妻、大統領やテロリスト、彼の意見に共感する人や反発する人など、それぞれの人物が丁寧に描かれています。
二つの国の争いに大国が関与し、今もなお続く争乱と憎しみ。
そして、それを断ち切ることができずにいる人々と世界。
各章ごとに上記各国の人に焦点をあてながら、彼らを通してMや世界の情勢を追っていて、とても読みごたえがありました。
リアルで緊張感に満ち、しかも深く考えさせられるものが多かったです。
とても読みやすくなめらかな文章で、文字数ほどの長さを感じませんでした。
たくさんのかたに、ぜひ読んでいただきたいと思います。

素晴らしすぎました!