意味など無い物語達

作者 新成 成之

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★★★ Excellent!!!

 物語の意味や解釈は読み手の関心によって構築されるもの、本作品はそのことを明確に示しているように感じます。意味は文章の中にあらかじめあるのではなく、読み手が生み出してゆくもの。短い言葉たちの裏側にある深遠な世界は、読み手の創造力を掻き立てていきます!

★★ Very Good!!

 意味など無い……そう、タイトル内のこのフレーズがこの作品群のすべてを表している。
 オムニバスだから個々の話についての詳細はあえて語らないが、そこにあるのは徹底した死のイメエジ、そして、その先にあるもの。
 人はあえて死に意味を見出そうとする。
 何かしら綺麗な理由をつけようとする。
 しかし、ここにはそれはなく、また、極端な醜悪さもない。
 ただ、洗練された言語によって簡潔に表されているだけなので、作者のスタンスが矛盾をきたすことはなく、すんなりと「こういうものか」と、感じ取ることが出来るのである。