ロボットに育てられた少女

作者 深海 映

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★★★ Excellent!!!

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 これはあくまで個人の憶測の域を出ないが、この物語で作者は自身を規定するものの不安定さに焦点を当てているのだと思う。「自分らしく」「大人らしく」「女らしく」そういった言葉が曖昧だと主張しているように見える。

 行動や振る舞いが人間の見た目と釣り合うかという「人間らしさ」。生を実感しているかという「人間らしさ」。後者は機械と対比して「生物らしさ」と捉えてもいいのかもしれない。

 着目する面によって変化しうる「らしさ」などに頓着するより、自分を貫く意志を持て。そんな想いを感じました。

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★★★ Excellent!!!

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ロボットによって育てられた少女。
狼に育てられた子供の話は有名ですが、この作品も読んでみると実に考えさせられるものが有りますね。
人の生き方として何が「人らしい」ものなのか…。
それは我々が馴染んで来た社会の中で「常識」という擦り込みが為されて持っているだけのものなのかもしれません。
倫理、道徳などといった問題も有りますが、生き方や価値観といったものは他人に押し付けられるものではなく、その人自身のものである…。改めてそう感じさせてくれる、実に哲学的なお話でした。

★★★ Excellent!!!

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狼に育てられた狼少女とか、動物が赤ちゃんを育てるというのは現実にも聞いたことがありますが、もし「ロボット」が人間を育てたらどうなるか――というSF短編小説。

その子の感情は? 言葉は? 人間らしい暮らしができるようになるのか? もちろん正解なんてない問題ですが、一つの答えとして、とても面白く読むことができました。

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★★★ Excellent!!!

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同じものを食べ、同じものを見、同じ言葉を話す。それが社会というものです。常識を標準化することによって社会を円滑に回すことができるようになります。

それは個人にとってとても窮屈なものです。しかし全ての人が自分勝手に行動したら社会は成り立たないでしょう。それは個人にとっても困ることです。人間の生き方というのは本質的に矛盾を抱えています。

この作品の「少女」は、ロボットに育てられたことで一般の人よりも大きな矛盾に直面することになります。

自分はどう生きるべきなのか。考えさせてくれる作品です。

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★★★ Excellent!!!

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昔、狼に育てられた双子の子供と言う話が世間を賑わせた事があるそうです。捨てられた子供を拾った狼がその2人を大事に育て、暮らし方を教え続けた……やがて狼は人間に殺され、子供たちは人間の生活へ戻った。物語はこう続きますが、果たして本当にそれで良かったのか、親から引き離された双子は幸せだったのか……。

この物語で焦点が当てられている少女も、まさに同じ状況なのかもしれません。無機質な世界は確かに人間にとっては異質極まりないものかもしれないですが、その当事者から見るとどうなるのか……。価値観の違い、思い出、様々な概念に対する疑問を突きつけてくる、良質な短編作品です。

★★★ Excellent!!!

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冒頭から面白そうな雰囲気が漂っていましたが、最後まで一気に読まされました。

長編としても、ぜひ読んでみたい作品です。

現代風なSFも僕の好みと相まって、作者の別の作品さえ読んでみたいと思いました。

次の作品に期待を込めて、星3つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

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タイトルどおりの内容ですが、その結末に考えさせられます。

狼に育てられた、あるいはジャングルブックなどが有名ですが、これは似て異なるストーリーです。

いずれ、ホームヘルパーなどの機能を持ったロボットが今後出てくるかもしれません。

その時、私たちはどうするのでしょうね。

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★★★ Excellent!!!

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他の人と違うのは異質、他の人と違うのはダメ。そんな風に思うのが社会だと思うのですが、自分らしさを殺して大勢のなかに混り、自分を殺して生きることは意味があるのだろうかと考えさせられた物語でした。これが自分と胸を張って生きられること、これこそが人としてのあるべき姿なのではないかと希望をくれる物語です。お読みください。

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★★★ Excellent!!!

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ロボットに育てられた少女は、どうにも「人間らしさ」が欠けていた。
さまざまな情操教育が試されるものの、成果ははかばかしくない。

人間の価値観は多様です。
マジョリティが全面的に正しいわけではありません。

「自分らしさ」を手に入れた彼女が、逆説的に「人間らしさ」をも身に付けた。
短い作品の中に込められた深い意味合いに、なるほどと唸らされました。

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★★★ Excellent!!!

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人は12歳までに自転車の乗り方を覚えなかったら二度と自転車に乗ることはできません。何が言いたいかというと成長してからじゃなきゃできない学習と幼少期しかできない学習があるということです。
この話はその特徴をうまく利用していて幼少期のころにだれもが自然と導き出す「人間らしさ」について考えさせられました。アメリカ人が幼少期から英語を覚えたからその人は普段英語を使うのと日本人が幼少期に日本語を覚えたから日本語を使うという差と同じように、育てられた環境によって自らが考える「人間らしさ」は変わってくるのだと思った。

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