生き方、価値観はその人のものである

ロボットによって育てられた少女。
狼に育てられた子供の話は有名ですが、この作品も読んでみると実に考えさせられるものが有りますね。
人の生き方として何が「人らしい」ものなのか…。
それは我々が馴染んで来た社会の中で「常識」という擦り込みが為されて持っているだけのものなのかもしれません。
倫理、道徳などといった問題も有りますが、生き方や価値観といったものは他人に押し付けられるものではなく、その人自身のものである…。改めてそう感じさせてくれる、実に哲学的なお話でした。

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