座敷”なし”わらしの終わりの日々

作者 アイオイ アクト

67

25人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

非常に読みやすい文章で綴られる、とある座敷わらしのおはなし。
童話チックな雰囲気で、誰にでも読みやすい文章で物語が進みます。
言葉選びも先程述べた“雰囲気”を存分に発揮するのに役立つ、難しすぎない、簡単で伝わりやすいモノを使うことで子どもも楽しめ、大人が読んでも“らしさ”がとてもよく感じられます。
読了後はまさに号泣。
永劫の時を生きた“わらし”が始めて言葉を交わした少女との出逢いと、いっときの別れ。
そして“自分自身の願い”を叶えてからの感動のラストは筆舌に尽くしがたいモノです。
すべてがバランス良く高いレベルで纏まっている傑作だと思います。
これが本当の伝承だったとしてもなんら不思議でないくらい、惹きつけられるおはなしでした。
アイオイさんのこういうおはなしがもっと読みたくなる、そんな一作ですね。

★★★ Excellent!!!

作者アイオイさんの、攻撃性のない人外に対するシンパシーが存分に発揮された短篇。
過酷な環境の中で生まれたという座敷童伝説だが、座敷に縛られることがなくなっただけで、その伝承の基になる行為が消えたわけではない。
一人ではなくなった「わらし」たちの幸せを祈りたくなる作品。

★★★ Excellent!!!

永遠の時を過ごして来た わらし。
命に限りのある人。
本当に大切なものは人の気持ちなのではないだろうか?
美しくも心が痛む、そんなお話です。
この作者さんの作品に総じて言える事なのですが、どこか温かく、そして儚さを感じさせ、絵本のような優しさがありますね。
いや、これもう絵本にしてください!