彩霞

　当時の作者さんは二十代。すでに何度か転職しており、三社目に「探偵事務所」に入社します。そしてそれが事件の始まりなのですが。(探偵事務所だけに……) 「探偵事務所」に入社してから…続きを読む

　この作品は、作者さんの料理エッセイです。 　更新は毎日。作った料理の写真を近況ノートにも載せてくださっているので、どういう料理だったのかを見ることもできます。 　料理がお好きな…続きを読む

『辞書君とスマホちゃん』の続編。 　続編とはいっても、前回登場した「辞書くん」「スマホちゃん」がメインではありません。彼らの周囲にいる、また別の人たちに焦点を当てた話になっています…続きを読む

　皆さんは、印象派の画家クロード・モネをご存じでしょうか。 　モネを知らなくても、きっと『睡蓮』という作品なら見たことがある方も多いと思います。 　フランスの画家モネは、1874年…続きを読む

　ここは、美しいリーフグリーンの瞳に、ライトグレーの毛並みをした猫が営む、本と紅茶の小さなお店です。 　 　本を久しぶりに読む人、何を読んだらいいか分からない人、気後れしてしまって…続きを読む

　タイトルにある通り「超能力」と「スカート」が関係するお話です。 　読んでみると、「(制服を着ていることとシチュエーション的に高校生だと思われます)女の子と男の子が資料室に閉じ込…続きを読む

　夏目漱石『吾輩は猫である』のオマージュ作品(だと思います)。 　しかし、語るのは猫ではなく牛。それも闘牛でありながら、クールでちょっとキザな内面をお持ちな「ビリー・ザ・キッド」と…続きを読む

　この作品の登場人物は、作者さんとその甥っ子くんです。 　保育園に通う作者さんの甥っ子くんは、サンタクロースを信じており、12月25日に興奮気味に「サンタさんが来たんだよ！」という…続きを読む

　囲碁のお話です。 　今回は囲碁のなかでも、「半目(はんもく)」に注目した作品。 「目(もく)」という助数詞は、「囲碁で碁盤の目や盤上の碁石を数える」ときに使うもの。一目が碁石一…続きを読む

　主人公は実家から離れて一人暮らしをする青年。 　買い物の帰り道に和食器を扱っているお店を通りがかり、以前実家で急須でお茶を入れていたことを思い出して、急須を買うのです。 　青年…続きを読む

　作者さんの、大学生時代から社会人になったころを振り返ったエッセイです。 「妙に目立つコミュニケーションおばけ」である「翼くん」との、些細な日常を描いています。 「些細」とはいう…続きを読む

　幻想的で美しい、けれども悲しさの残るような作品です。 　そしてこれは、ミオの救いの話というよりも、もう一人の登場人物「析易せきえき」に差し伸べられた「救いの手」の話なのかなと思い…続きを読む

　たった777文字しかない作品。 　しかしこのお話のなかには、温かな優しさがあるなと思います。 　とても短い作品なので内容には触れませんが、読んでいて思ったのは、今の世の中はこうい…続きを読む

　主人公は画家なのですが、どうやら夜空を描く作家さんのようです。その彼女が、「余った白い絵の具」に特別な思いをのせて、お話が語られていきます。 　作品の表層に現れている部分だけを…続きを読む

『辞書くんとスマホちゃん』に登場する「辞書くん」と「スマホちゃん」は、小学五年生。 「辞書くん」は辞書ですぐ言葉を調べてしまうので、「辞書くん」とあだ名をつけられていました。しかし…続きを読む

　物語の舞台は、『因果屋』という不思議なお店。そこへお客さんが一人入ります。 　店主は「ある商品を売っている」と言うのですが、商品とは「シュレーディンガーの７」という箱。でも、お…続きを読む

　作中にある、「レオナルドとミケランジェロが政庁舎の五百人大広間に飾る壁画を依頼された」という話は、実際にあった出来事です。その史実を活かしたこの作品では、二人の筋肉絵画対決が面白…続きを読む

　この作品は、15世紀半ばころに登場し印刷の革命を起こした「活版印刷」を題材にした作品です。 　活版印刷を行うためには、まず合金の活字を並べ文章を組むのですが、このお話の中では印…続きを読む

　タイトル通り、勇者がぬいぐるみを魔王から取り戻す話です。 　持ち主はお姫様なのですが、盗まれたぬいぐるみというのが安眠効果抜群なのです。 　勇者には任務の拒否権がないので、仕方…続きを読む

　当時19歳だった作者さんは、親しい女友達とアジア旅行に行きます。彼女は背が高く、きれいな顔立ちをしており、男性のような振舞い方をすることもあって「王子」と言われていました。 　そ…続きを読む

　KAC20232のお題は「ぬいぐるみ」ですが、タイトルには「バナナケーキ」という食べ物が……。気になって思って読んでみたら、ほっこりする面白さがありました。 　タイトルにあるポ…続きを読む

『世界の車窓から殺し屋日記』シリーズの第三弾。 　お話の主人公である殺し屋が、各地での仕事を行いながら、その土地の料理を食べたり、歴史や文化、街の雰囲気なども紹介するという、旅の内…続きを読む

　少女漫画などでヒロインとヒーローが出会うシーンに、本屋さんが舞台になることがありますよね。 　場面の一つとして、ヒロインが高いところにある本を取ろうとして取れないでいると、「もし…続きを読む

　古本屋で働くお姉さんのお話です。 　祖母の古本屋で店番をしていたお姉さんですが、店には中高生くらいの少年がお客さんとしています。しかし店内をウロウロとし、そして店員のお姉さんをチ…続きを読む

　お話は、小学生の女の子の頭に、草で編んだ小さなトランクが落ちて来るところから始まります。 　ぶつかった拍子にトランクが開いてしまうのですが、驚いたことにそこから沢山の小さな本が出…続きを読む

　このお話の良いところは、「自分そのもの」を受け入れてもらえたことと、「ありのままの自分」を見てくれる人がいたことに救われた部分かな……と思います。しっくりくる言葉を見つけるのが難…続きを読む

　タイトルからも分かる通り、作者さんの過去の過ちが語られています。 　自分の犯した過ちを語ることができるというのは、とても勇気がいることでしょう。でもそれを反省した気持ちがありつつ…続きを読む

　故郷を離れて7年経ったとき、「私」は都内の街角で偶然にも同級生に会います。折角会ったからと食事をすることに。お酒も飲んで過去を語っていたら、彼女は「私」に「好きだったんだ、高校の…続きを読む

　これは作者さんが二十代のときに経験した富士登山のお話。 　勤めていた会社の同部署の方々は、陽気な方が沢山いらっしゃったので週末は飲み会に行ったり、地域のイベントに参加したりと、ア…続きを読む

　主人公のしずかは、オーストラリアの大学に通う大学生。 　ある日、友人でありルームメイトのルーシーがパーティを開き、参加していたピエトロという男性と出会います。お互い初対面でしたが…続きを読む

　タイトル通り、作者さんの「どこかで燃やしてしまいたい」過去のお話です。 　作者さんは、自他ともに認めるラブラブ夫婦です。二人で出掛けるときは、旦那様と手を繋いだり腕を組んで歩いた…続きを読む

　これは、新選組に所属する島崎朔太郎、本名・近藤さくらのお話です。 　彼女は女の身でありながら男として振る舞い、江戸末期の戦乱の世を生きています。彼女は優れた剣術の腕を持つ剣士であ…続きを読む

　これは、作者さんがお金を払って添削を依頼したお話です。 「自分の作品を今よりも良くしたい」と思った作者さんは、小説を書くためのとある指南書に、「添削をしてもらうとよい」というこ…続きを読む

　主人公は小学2年生のケンタ君。 　小生意気な感じと口の悪さが気になりますが、根は優しい子です。 　彼の近所には、ボサボサの白髪頭に、白いチョビ髭を生やしているおじいさんが住んでい…続きを読む

　ウクライナ侵攻を題材にしたお話です。 　この作品の主人公は、ロシア側にいる初老の夫婦。彼らの娘は、ロシアから見て西側の国に住んでおり、ロシアで流れているニュースが間違っていること…続きを読む

　この作品は、架空のWeb小説サイト「カケヨメ」で書籍化デビューした主人公が、両親にそのことを報告したら、予想もしなかったコメントが寄せられてしまうお話です。 　しかし、彼の両親…続きを読む

　主人公は主婦の「私」。一人称で語られます。 　その日は予報が雨だったにも拘わらず、小学1年生の娘に傘を持たせるのを忘れてしまいます。車で迎えに行こうと思いますが、昔祖母が傘を持っ…続きを読む

　作者さんは女性ですが、中を読んでみるとタイトル通り本当に男言葉で語られており、時折女性であることを忘れてしまいます。 　しかし、このエッセイを読んでいると、作者さんが自由に心地よ…続きを読む

　タイトルから察することができると思いますが、これは失敗談です。 　Web小説で連載をしていましたが、中々読まれなかった作者さん。そこから感想を書いてくれるところへ依頼をし、感想を…続きを読む

　この作品は、「悩んでいる人」にぴったりな作品です。 　読んだらきっと、優しい言葉を欲している人にとっては、じわーっと沁みてくる温かいものが胸に広がっていくことでしょう。それはき…続きを読む

　シンプルな文章で、淡々と語られる不倫のお話。 　短いお話の中に、登場人物の「結婚相手に求めるもの」や「不倫をする理由」などが上手く書かれていて、人間の「愛」について興味がある方な…続きを読む

　2022年のKACに参加された作品です。「第六感」というお題で書かれたお話で、作者さんが、何気ない日常のなかにある不思議な感覚について「第六感」として捉えていたのですが、共感でき…続きを読む

　写真家の絵茉と油絵画家の映伴のお話です。 　二人は全く接点がなかったのですが、お互い自分の作品の題材にしようとしていた紫陽花園で出会います。写真家の絵茉は、画家である映伴とあま…続きを読む

　この作品を一言で表すと「中国語にまつわる謎解き」ではないかな、と思います。 「バイリンガル」という言葉を、皆さんはご存知だと思います。 「二か国語を自由に話すこと」という意味が…続きを読む

　主人公は、とある特殊能力を持った殺し屋です。 　彼は、世界各地をまたにかけて活動していますが、今回の舞台はブラジル。どういうミッションを遂行するのか……に注目したいところですが、…続きを読む

　髪を切ってさっぱりするように、このお話もさっぱりとするいいお話でした。 　店主が江戸っ子ということもあり、会話のテンポがいいのです。そして人情味にも溢れていて素敵でした。 　こ…続きを読む

　この作品はタイトルにあるように、作者さんが乗馬したことに関することが書かれています。しかし好きなのは乗馬だけではありません。 　作者さんは「馬」がとても好きなので、馬や乗馬の知識…続きを読む