概要
一部で好評を博したトルコ編の、ご要望にお応えしての続編です。Part1は読んでなくても問題なく楽しめるはずですが、よろしければそちらもどうぞ。
南半球最大の国家、成長を続けるブラジル。新大陸の文物、日系人をはじめ移民の交錯する文化、ときに停滞しながらもダイナミックに成長する活力。ブラジルの魅力を、フィクション交えて旅日記の形でご紹介。
一話千文字前後。全部で中編相当のボリューム(三万字以内の見込み)、五月に完結予定。
※人殺しは犯罪です。殺し屋は反社会的職業です。よい子はマネしないでね。
※『〇〇急行殺人事件』のようなミステリー、あるいはクライムサスペンスではありません。あくまでメインは旅日記。ブラ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!想像以上に豊かな国、ブラジル。
主人公は、とある特殊能力を持った殺し屋です。
彼は、世界各地をまたにかけて活動していますが、今回の舞台はブラジル。どういうミッションを遂行するのか……に注目したいところですが、やはりこのシリーズの見どころは、仕事に行くまでの道中とその帰りにある旅のお話でしょう。
出てくる料理がとにかく沢山。主人公は出てくる食事の美味しさについつい惹かれて、いつも満腹になっていましたが、これまた作者さんの巧みな文章表現のお陰で、まるでこちらも食べているかのようになり、読んでいるだけでお腹いっぱいになってしまいそうでした。
またこのお話では、主人公が旅をしている様子を読者の私たちが見ているように描か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ブラジルの熱気とパワー、そして陰影を感じる殺し屋のお仕事旅、第二弾!
特殊な能力を持つがゆえに殺し屋稼業を担う主人公。今回の任地はブラジル。
日本からは遠い国でありながら、読み進めるほどに親近感を感じ、より踏み込んで知りたくなるエピソードは、滴るような漢字と肉汁と色彩に彩られています。
全体として素材、そして本質に切り込むような、肉を切って骨格を確かめ探るような奥深さを感じました。日本とブラジルの関係、違い、学ぶべき点……
時間の流れはゆったりと、でも過ぎてみればあっという間の旅から戻ったような感覚が読後に残ります。電車に揺られて移動するエピソードが特に好き。
そして上質だからこそシンプルに楽しめる肉料理、極甘スイーツを堪能しつつ、肉体的にも精神的にもハー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彩色ゆたかなブラジルの文化と、たっぷりのご馳走に出会える旅
世界をまたにかける殺し屋さん日記のブラジル編です。たった一週間の滞在ながら、その内容は濃く深く、まるで旅に同伴させてもらっているような気分になります。
今回の目玉はグルメレポートの充実ぶり。肉料理が大好きな方にはヨダレもののご馳走がたくさん登場します。お腹を空かせて読むのはご注意ですよ。
多種多様なルーツを持つブラジルの文化についてのお話もとても興味深いです。日本人にも大きくかかわりのあるこの国をさらに知ることができ、同時にどんな人間でも取り込んでしまうこの国の器の大きさを感じます。
市街地の様子、酒場の人々、その横に広がるたくましい自然の姿。ブラジルの魅力がいっぱい詰まっています。
前回の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!今度の仕事はブラジル!世界を股にかける殺し屋、南米に降り立ち、肉を食す
殺し屋さんによる、世界を翔ける旅日記。トルコ編に続いて、今度はブラジル編です!
ブラジルと言うと、日系人のたどった歴史。サッカー。カーニバル。
たくさんの魅力的な風景に、歴史に思いを馳せながら、ブラジル紀行は続きます。
どこまでも無限に続く肉。食べても食べてもテーブルから無くならない肉。極甘デザートにコーヒー。さらに肉。
読んでいてお腹いっぱいになってきますが、それもまた至福。
殺し屋としての仕事に向き合って考える、人々の悲しい生き方。
さまざまな人種がひしめいて作り上げる、混沌としていても美しい、さまざまな文化。
たくさんの大事なことを、殺し屋さんの目を通して考えさせられます。
旅行…続きを読む - ★★★ Excellent!!!殺し屋さんと行くブラジル紀行〜グルメも歴史もまるごとよくばりレポート〜
殺し屋さんの旅日記第2段。
今回は地球の裏側・ブラジルの旅です。
移民によって発展してきたこの国に、日系人が多いことはご承知の通り。
そうした歴史から成る文化のあり様が紹介されると共に、それを受けて我々の中にある偏見や差別意識にまで考察が及んでおり、たいへん考えさせられました。
もちろん、ブラジルのグルメも盛りだくさん。豪快な肉の描写は圧巻です!
お酒の紹介もありましたので、お好きな方にはたまらないでしょう。
日本とは違う気候や時間の流れ、空気感まで伝わってくる旅日記。
殺し屋さんの特殊なお仕事の様子や死生観、達観した古風な語り口も健在です。
ステイホームが続く時期、これを読んでブラジ…続きを読む