間違えやすい日本語表現

作者 澤田慎梧

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★★★ Excellent!!!

 文章が非常に分かりやすく短い時間で肩肘張らずに読め、「これって誤用なの?」のみならず「これって誤用じゃなかったの?」と思わせる点もあり、終始興味深く読むことができました。また、単に「これは間違いだ」「これが正しい」と断ずるだけではなく、背景を掘り下げてしっかりと説明し、時には白黒付けない結論を出す点からも好感が持てました。

 私はこのサイトで自身の小説を公開しているのですが、今作のおかげで公開する前のエピソードに誤用(正確に言えば、紛らわしい表現)があることに気付くことができました。小説のみならず、言葉で多くの人に何かを伝えたいと思っている方ならば、是非とも読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

毎日使う言葉は使い慣れているので意味を深く追求することは少ない。正しい意味を理解して、適切に使っていると思っている言葉だけど、これまでずっと間違って理解したままだった!―― 

だいぶ後になって言葉の本来の意味を知った経験があります。周囲も同じように使っていたので、これまで疑うことはなく、本来の使い方を知ったときはかなり驚きました。

私のような経験をした人は多いと思います。

こちらの作品では言葉の意味を知り、正しく使い分けるなど言葉について発見することができます。当たり前のように使っている言葉をじっくり見つめ、使い方や伝え方を考えるきっかけを与えてくれます。

★★★ Excellent!!!

「言葉は変化するもの」という前提で日本語について語られていて、読みながら、普段自分自身が使っている言葉はどうだろうかと考えました。
また、書き手と読み手で解釈の違いが生まれる場合があることにも、理由があると納得しました。

伝えたいことを相手に正しく伝えることは本当に難しいのですが、気を付けたいと思いました。

★★★ Excellent!!!

世界中の言語の中で、日本語が一番難しいと前に聞いたことがありますが、確かに難しいと思う内容でした。
自分の誤認識が引き起こす、間違った日本語の使い方を思い知らされ、奥の深さを感じました。
日本人の中で一体どれだけ正しい日本語を扱える人がいるのでしょう?そう考えるとやはり日本語は難しいと思います。日本人ですら扱いきれていないのですから。
英語や和製英語が行き交う社会で、独自の進化を遂げるギャル語等の乱立…
これからも、正しい日本語の紹介を応援します。とても、素晴らしかったです。

★★★ Excellent!!!

自分自身にも当てはまる多くの誤用に気付かされます。
間違いとは誰にでもありますが、その多くは「間違いである」とすら気付いてないものがほとんど

その気付きの手助けになる、とても有意義な創作論です
特に物書きの志を得て間もない人にとっては、珠玉の価値すらあるでしょう

★★★ Excellent!!!

慣れ親しんだ母国語だからこそ、雑な扱いになってしまいますよね。本当にその言葉は正しいのか、つい自分の作品を読み返してしまいました。
こちらの作品は「この使い方間違ってるよ!」と指摘するだけでは終わらず、「伝わりやすさも大事だよね」と現代の使い方も強く否定することがないので、なんだか安心して読めました。

★★★ Excellent!!!

非常に考えさせられます。物書きなら一読して損はないでしょう!現代的視点で書かれており、かつ例文が豊富で、自身の作品に今からでも活かせそうなものばかりです。また読みやすいのも大きなポイント。伝えたいことがすっと入ってきます。これが無料で読めるなんて!!!
カクヨム作者様必見のバイブルです。

★★★ Excellent!!!

読むと日本語の難しさがよく分かる作品。

日本語を誤用してしまう原因は、発音の聞き間違いとか、漢字への変換ミスとか、大衆に影響を受けたりとか、色々なルートがあると思うんです。
そうした経緯で生まれてしまった様々な誤用を、作者さんが詳しく説明してくれます。

四字熟語やカタカナ語、あらゆる日本語が誤用されている世の中。カクヨムにも多くの誤用が発見できます。読者さんを落胆させないように、書き手の皆さまに読んでもらいたい作品です。

★★★ Excellent!!!

 まだ途中までしか拝読出来ていませんが、大変勉強になります。 
 その言葉ってそんな意味だったのか! と、初めて知ることも多かったです。
 誤用を避けるべく、使用する際は意味を調べてから使うように心掛けていきたいです。
 澤田様、素晴らしい作品をありがとうございました!
 
 

★★★ Excellent!!!

 私事になるが、大学生の頃、新明解国語辞典にはまった。
 国語辞典にはまる、というと妙な感じを覚えるかもしれないけれど、辞書好きだったらきっと、「新明解が好き」と聞いただけで「あー、そうなのね」と頷いてくれるはずだ。そのくらい個性の際立った辞書であり、国語学の授業で幾つかの辞書を比べ読んだ途端、あまりの面白さにどはまりした。

 それが何版だったかは覚えていないけれど、「馬鹿」の項を引くと「相手に甘える際の女性語 例 バカバカ」などとあって、それはもう、今までの辞書の概念を変える面白さだったのだ。辞書に喧嘩を売られるなど、ハタチ過ぎるまで経験したことがなかった。

 このエッセイを読みながら、久しぶりに、その頃感じていた言葉を突き詰めてみることの高揚感を思い出した。そうそう、言葉って面白い。


 一言で説明するのであれば、これは言われてみるとよくわからないまま使っていることの多い日本語表現の「間違い」に関するエッセイだ、ということになる。そして対象が何であるにせよ「間違いの指摘」は極めて難しい作業だ。ましてや相手が言語であればなおさらのこと。死して動かぬものではない。生きており、日々変化していくものが相手だ。一つの集団ではほとんど使われない表現が、ごく普通に他集団で使われている例もあるだろう。

 この難しい作業を、絶妙なさじ加減でやってのけているのがこのエッセイ集だ。
 言語が生きているものであることを前提として保ちつつ、規範の変化なのか、「誤用」なのかを細心の注意をもって見定めていく。実際に取り上げられる語も興味深いし、知らなかったことも多いのだが、それよりも、何よりも言葉を扱う職人芸のような鮮やかな手つきに惚れ惚れする。とても繊細だ。そして、とても大胆。

★★★ Excellent!!!

小見出しが判り易いので、気軽な参考書と言う感じのエッセイ集です。
言葉遣いに拘るのは、文章に関わる職業に就かれているからだと推察します。包容力を感じる文体から、高校の現代国語の先生では? と勘繰っていますが、真相はどうでしょう。
小中学生の時の自分は、国語が大嫌いでした。現代国語には「習わなくても話してるわ」と反発し、古典には「もう話す事は無いわ」と反発しておりました。不思議と、初老になった今は最も興味深く、この類のエッセイを読んでしまいます。
一旦読了しましたが、連載中なのでフォローを解かずにおきます。更なるエピソードが楽しみです。

★★★ Excellent!!!

回復と快復の違い。
辞表と退職願の違い。
二重表現……などなど。

気にはなっていたけど、よく知らなかった。
そもそも、そんなこと気にしたことなかった。
それと、それ違う意味の言葉だったんだ!

などなど。
目から鱗の日本語知識。
小説書くうえで、読んどいて損はない……というよりも、読んどかなきゃ損、といえるものばかり。

★★★ Excellent!!!

「それ、誤用だから」と言うのは簡単だけど、じゃあなぜそれが誤用なのか、ということまで簡潔に説明できる人は稀だろう。

この講座は、ただ「それ、誤用だから」と切り捨てることなく、どのような由来をもって「誤用」が生まれたのかを説明してくれる。
場合によっては「誤用」だと思い込むことが「誤り」だったりすることも......。

これを読むと、とりあえず辞書を複数冊買いたくなります。

★★★ Excellent!!!

 アマチュアであろうと趣味であろうと言葉を用いて物事を表現する我らですが、都度辞書とにらめっこも中々面倒です。いや、面倒がってちゃダメなんですけどね。

 そんな我らが注意しておくべきポイントの指南がピンポイントで押さえられた内容となっております。
 言葉と向き合いましょう。(無論私もです)

★★ Very Good!!

本文以外にも『穿った』『斜に構える』『物語のさわりの部分』『潮時』など、あ、これ間違って使っているなあ。というのをよく見かけます。
しかしながら、時としてわざと間違えたほうがいい時も存在する。
されど、書く側としては絶対に知っておかなければならないことですね。

★★★ Excellent!!!

 文章を書いてこういった場に発表している以上、正しい言葉遣い、正しい表現というのは誰もが気になることだと思います。
 この作品は、間違いやすい表現を具体的に挙げて、正しい表現を分かりやすく解説されているので大変参考になります。

 言葉って、難しいですよね。
 この作品が素敵だな、と思ったのは、「あえて」の表現や「言葉は変化するという事実」に優しいところ。間違いに過度に攻撃的でないところ。
 ですからとても素直に反省しながら読めます。