回復と快復の違い。辞表と退職願の違い。二重表現……などなど。気にはなっていたけど、よく知らなかった。そもそも、そんなこと気にしたことなかった。それと、それ違う意味の言葉だったんだ!などなど。目から鱗の日本語知識。小説書くうえで、読んどいて損はない……というよりも、読んどかなきゃ損、といえるものばかり。
「それ、誤用だから」と言うのは簡単だけど、じゃあなぜそれが誤用なのか、ということまで簡潔に説明できる人は稀だろう。この講座は、ただ「それ、誤用だから」と切り捨てることなく、どのような由来をもって「誤用」が生まれたのかを説明してくれる。場合によっては「誤用」だと思い込むことが「誤り」だったりすることも......。これを読むと、とりあえず辞書を複数冊買いたくなります。
アマチュアであろうと趣味であろうと言葉を用いて物事を表現する我らですが、都度辞書とにらめっこも中々面倒です。いや、面倒がってちゃダメなんですけどね。 そんな我らが注意しておくべきポイントの指南がピンポイントで押さえられた内容となっております。 言葉と向き合いましょう。(無論私もです)
本文以外にも『穿った』『斜に構える』『物語のさわりの部分』『潮時』など、あ、これ間違って使っているなあ。というのをよく見かけます。しかしながら、時としてわざと間違えたほうがいい時も存在する。されど、書く側としては絶対に知っておかなければならないことですね。
文章を書いてこういった場に発表している以上、正しい言葉遣い、正しい表現というのは誰もが気になることだと思います。 この作品は、間違いやすい表現を具体的に挙げて、正しい表現を分かりやすく解説されているので大変参考になります。 言葉って、難しいですよね。 この作品が素敵だな、と思ったのは、「あえて」の表現や「言葉は変化するという事実」に優しいところ。間違いに過度に攻撃的でないところ。 ですからとても素直に反省しながら読めます。
正しい日本語を使うのは難しいものです。しかし、小説を書くものとしてそこから逃げてはいけないと思います。この作品には正しい日本語を使うにはどうすれば良いか、丁寧に書かれています。皆様もこの作品で勉強してみてはいかがでしょうか。