第17話 シュラスコ
「シュハスコは行っといた方がいいですよね」
日本でも有名なシュラスコは、実は現地ではシュハスコと発音する。今日は一日オフの筈だったが、クリスティナさんは気を利かせて私を夕食に誘ってくれたのだ。勿論私に
午后八時前の店内に客の姿は疎らだった。
串に刺さった
皿一杯に、誇らしげに山と積んで帰ってきたクリスティナさんは、
「私は肉よりこっちが
ビールは
キンと冷たいビールを一口飲んだところで、私も戦闘開始だ。
少し趣向を変えて、コステラ。豚のアバラだ。骨から
だが何と云ってもシュラスコの花形はピッカーニャ。これぞ肉。レアの部位を指して削ぎ落してもらう。血の滴る赤身の
入れ替わり立ち替わり、次々と串を持った店員がやってくる。羊肉、手羽先、
肉だけではない。パスタに、リゾットに、ポテトに、焼きチーズ。うっかりすると、もう腹に入り切らないほどの量が皿の上に積み上がる。もう無理と思ったところでやってきた
歩合制なのだろうかと思うほどに、彼らは熱心に自分の持つ肉や料理を勧めてくる。あっと云う間に満腹だ。サイドメニューを取らないでよかったと思う。
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