概要
人と異形の悲恋 異類婚姻譚アジアンダークファンタジー
「私をわかってくれるのはあの人だけだった」
狂気的な愛を胸の内に秘める孤独な仙人、析易。どこにもなじめなかった純情な胡琴弾きの少女、ミオ。
ひょんなことから出会った二人。山奥に住まい、二人だけの甘く優しいまぼろしの世界の中で遊び、強い絆で結ばれる。
だが析易の正体は異形であり、その本性もまた歪んでいた。
析易の本性や、その醜さを目の当たりにしたミオの哀しい決断とは……。
人と異形の悲恋の異類婚姻譚、アジアンダークファンタジー。
カクヨム運営様から金のたまごレビューをいただきました! ありがとうございます。
狂気的な愛を胸の内に秘める孤独な仙人、析易。どこにもなじめなかった純情な胡琴弾きの少女、ミオ。
ひょんなことから出会った二人。山奥に住まい、二人だけの甘く優しいまぼろしの世界の中で遊び、強い絆で結ばれる。
だが析易の正体は異形であり、その本性もまた歪んでいた。
析易の本性や、その醜さを目の当たりにしたミオの哀しい決断とは……。
人と異形の悲恋の異類婚姻譚、アジアンダークファンタジー。
カクヨム運営様から金のたまごレビューをいただきました! ありがとうございます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!胡琴で美しい音色を奏でる仙人の、真の姿とは?
幻想的で美しい、けれども悲しさの残るような作品です。
そしてこれは、ミオの救いの話というよりも、もう一人の登場人物「析易せきえき」に差し伸べられた「救いの手」の話なのかなと思いました。
主人公は一座で胡琴弾きをしているミオ。ですが胡琴をあまり上手く弾けないのか、今回の曲芸の披露でも失敗してしまい、仲間に怪我を負わせてしまうのです。
自分の不甲斐なさや情けなさ、胡琴を弾くのが好きだからこそ、上手く弾けないことへの悔しさなどもにじみ出ていて、何かを極めようとしている人たちにとっては、きっと共感できるものがあるのではないかなと思います。
胡琴を上手く弾けないという理由からミオは一座を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人と人に非ざる者のすれ違いを描く悲しき恋物語
自分の腕前に嫌気がさした旅芸人のミオ。引き留める同僚の声を無視して、逃げ出した森の中で彼女は仙人の析易と出会う。芸人と仙人という全くの身分違いの二人であるが、胡琴を伴奏すれば音は見事に重なりあい、析易に連れ出された先で見る鮮やかな光景にミオはすっかり心を奪われる。世俗と離れ平穏な生活を送る二人だが、その生活はある出来事をきっかけに壊れ始め……。
中華風の世界が舞台なのだが、物語全体の雰囲気が非常に良い。森の中で偶然耳にした析易の演奏にミオが思わず伴奏するという出会いも良いし、誰といても劣等感を感じて孤立してしまうミオと山奥でひとり他人と交わらずに暮らす析易が互いの孤独を埋め合わせようとする…続きを読む