概要
子ども時代、誰にも言えなかった悪行の懺悔録。
私はこれまで50年以上生きてきたが、ずっと清廉潔白な人生だった訳ではない。今回は今まで自分のエッセイ等では語れなかった過去の過ちについて懺悔したいと思う。
『カクヨムコン8』短編部門 読者選考通過作品。
『カクヨムコン8』短編部門 読者選考通過作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!小さな火の痛みを思い知るからこそ、大きな火事を起こさずに済む
確か国語の教科書だったと思いますが、こんな趣旨の文章を読んだことがあります。
「北方のある民族は、子供をあえて一度熱いものに触らせ、火の危険性を教える」
本作を読んで、この話を思い出しました。
私にも、本作に書かれているのと同種の痛い記憶があります。
小学校低学年時代の話ですが、いまだに棘となって心の奥底に刺さっています。
しかし、だからこそ、その後の人生でより大きな過ちを犯さないで済んでいるのかもしれません。
呼び起こされた自分の記憶と、もちろん文中の作者様の記憶とに、色々と考えさせていただきました。
ありがとうございました。 - ★★★ Excellent!!!幼き日を振り返って。
タイトルからも分かる通り、作者さんの過去の過ちが語られています。
自分の犯した過ちを語ることができるというのは、とても勇気がいることでしょう。でもそれを反省した気持ちがありつつ発信したのであれば、きっとそういう気持ちを抱いている人を思いとどまらせる効果もあるように思うのです。
大人の多くは「清廉潔白」みたいな顔をして子どもに色んなことを教えますが、彼らだって間違いの一つや二つがあったはずです。それが法律で裁かれる罪かどうかは別として、「大人になっている自分も、こんな間違いをしたことがあってとても反省しているんだ」と言われた方が、子どもとしてはほっとするのではないでしょうか。
『私の…続きを読む