みなさんのご家庭に漢和辞典は何冊あるでしょうか?
え? 何冊?
そんなに買うものじゃない?
どれを買っても一緒でしょ?
ふっふっふ、それは大きな間違いです!
コレだけは声を大にして伝えねばならない!
漢和辞典は個性にあふれているのだ!!
その個性には本編で触れていただくこととして、この内容がとにかく濃い。どうやって調べたのか見当がつかないくらい詳細に各出版社の漢和辞典、漢字辞書を網羅している。というのも作者の持っている辞書の冊数が半端ないのである。そしてそれを多種多様な視点から分析しているから驚くばかり。もはや研究者であり、この一編は研究書だ。
研究書というとおかたいのでそれだけは否定させていただこう。
なんと『実況』『解説』の掛け合いで進む、ひっじょ〜に読みやすい作りとなっている。こんなにポップにテンポよく読める学術書があるだろうか?(いやない)
そして『アワード』と冠するだけあって、この数多ある中で一番を決めるのである!
さあ、一体どこの出版社が一位を獲るのか、お楽しみに!!
漢和辞典を愛でて幾年過ぎたか。ついにこの男がその神秘のベールを脱ぎ捨て、漢和辞典の徹底解説に乗り出した。
同氏は漢和教育士の権威として日本に名を連ねる知る人ぞ知る存在だ。
漢和辞典の構造を体系的に研究し、その卓越した見識を生かして、漢和辞典に関するさまざまな知識やスキルを現代の社会に伝え、役立てる活動を行っている。
本稿は〝漢和辞典のレジェンド〟といわれた同氏が、主に戦後から現在に至る漢和辞典の変遷や性質の違い、それぞれの特色などを独自の目線で鋭く切り込み、昨今の多様化、複雑化した漢和辞典に迷う日本国民の慟哭に果敢に立ち向かった意欲作。……内容は複雑でも、それをまったく感じさせないライトな書き口のおかげで『サルでも分かる』と、ひそかな評判となっている。
漢和辞典を正しく知り、適切な判断をもって選別することは、令和も五年を数える今、新たなるグローバルスタンダードとなりつつあり、その波に乗り遅れまいと多くの読者が本稿を求めてアクセスを繰り返していることはもはや殊更に語ることでもあるまい。
さすがに分野が分野だけに、書籍化されるライトノベルのような評価はされない。しかし、だからこそ、皆に先駆けて本稿の内容を吸収しえる幸運を、本稿に巡り会った者たちは噛み締めることになるだろう。一度火がつけば本稿が飛躍的に評価されていくことは間違いない。
特にカクヨムは作家が高みを目指してその志を具現していく場所なのだ。漢字の正しい認識の必要性は言うに及ばず。漢字を知るために漢和辞典を知ることはもはや自明の理というべきもので、本稿はそれら必要な知識を得るための最上の資料だといえる。
……言ってしまえば、このプロジェクト自体が、全カクヨム民に向けての愛を伝えるものといっても過言ではない。
まだ脱稿には至らないものの、作家なら、いや……日本人なら即時ブックマークをし、更新ごとに逐一チェックをして、この分野に関しての見識を深めるべき時がきている。……そういう時代が今、やってきていることを忘れてはならない。