作中にある、「レオナルドとミケランジェロが政庁舎の五百人大広間に飾る壁画を依頼された」という話は、実際にあった出来事です。その史実を活かしたこの作品では、二人の筋肉絵画対決が面白おかしく描かれているので、とても面白かったです。
また地の文も会話文も、現代人が話すような口調なので全く堅苦しくありませんし、西洋絵画のことをご存知でない方でも、「レオナルドに弟子がいたんだ」「ミケランジェロってこういう性格なんだ」など楽しめると思います。
さらに、この作品を読んで、レオナルドやミケランジェロのことについて調べてみるのもいいでしょう。
西洋絵画の一面に触れながら、くすっと笑える楽しいお話です。気になった方は、読んでみてはいかがでしょうか。