武江成緒

ツアーの舞台は全宇宙！　あまりに壮大な旅のゆくさきで遭遇するのは、いずれも地球人とは、有機体とは、物理的存在とは、かけ離れた『住人』ばかり。 その存在たちと邂逅しながら、その世界で…続きを読む

大隅スミヲさんの代表作『小野篁シリーズ』が中編にまとまって新たに登場！ インパクトのある異変に、『篁シリーズ』に登場した人物らが次々と登場して進んでゆく平安伝奇の世界。 小野篁の冒…続きを読む

昨今ではメジャーなジャンルとなった、男性悪役転生ですが、本作は 主人公のキャラクター、物語の進むテンポ、伏線の活用、すべてがほどよい加減で絡み合い、いい意味でクセなく読み進んでゆけ…続きを読む

臆病で、敏感で、傷つきやすい、若芽のような恋心。 灰色の殻をやぶって伸びはじめたそのもどかしさ……あざやかな夕陽が照らすこの掌編そのものが、一枚の美麗なショット。あなたの目におさめ…続きを読む

自分に自信のない主人公がみつけた、小さな輝きをはなつ彼女。 その輝きに近づいてゆき、見えてきたその姿は、最初の憧れよりもさらに綺麗で。 ふたつの小さな星屑がであい、ともに照らしあい…続きを読む

かぎられた情報しかない文面。 書き手の主観にすがるしかない状態。 ちいさな穴から暗闇をのぞくような、もどかしくも不安な展開をたどるうちに……ほら、あなたの後ろに、瓶をもって、誰かが…続きを読む

事件、議論、超常現象、騒乱。そしてそのすべてを包容してしまう、この「家庭」のふしぎな空気。
明るい気分になりたい方、どうぞご一服！

妖精＝フェアリーの語源は「魔法をかける者」という説があるそうで。 魔法と未知の領域をつき崩し、それによって利益を得てきた近現代において、人の欲望から忍び入る魔法とは、ビジネスにおけ…続きを読む

幻夢の玉座にて師と棋を指す、プロヴィデンスの老翁にしてセレファイスの王。 かつて謳いあげし夢たちとともに、覚醒の領域を眺めやるかれの胸にきざすものは何なのか。 HPLを愛する者な…続きを読む

なんとも不思議な物語でした。
展開は悲劇なのですが、ふしぎと悲痛に塗りつぶされず、むしろ、再生をありありと感じてしまう。
皆様もぜひ、この水平線に身を浸してみてください。

心の傷、それはなかなかに治らない、消し去りがたいもの。 けれど、そこから生まれたものによって、純粋に喜んでくれる人がいるのなら、傷はすこしでも綺麗なかがやきを帯びる、救いのあるもの…続きを読む

作者様は、紹介文において「三千大千世界の中の膨大な世界の、わずかにほんの一片の出来事を掬ってみたもの」と語っておられますが、その「ほんの一片」を、いかに深く掬い取っておられることか…続きを読む

シンデレラに始まり、あの代表的日本昔話にて終わりを迎える、『Gカップシリーズ』最終作！ その名に恥じないエロスとカオスの狂乱の物語、これを読まずして今年度は終わりませんよ！　……い…続きを読む

わずか1500文字強で、どちらもたっぷり堪能できてしまうお得な逸品です！
上司運だけはなさそうな京香さんにも涙！

難しいことは一切ありません。
ただただ、この高純度の煩悩の泉に、身をひたせば良いのです。
あがれなくなってのぼせる危険にだけは、十分にご注意を！

「くだん」 本作では「人牛」と呼ばれる、牛の体に人の頭をもった存在。 その肉はたいそう美味いらしく、その肉を採り、あつかう『肉屋』が存在するということです。 屠畜と「人」との境界…続きを読む

それを飼うには、夢も幻想もヘチマもありゃしない準備と処置。 そしてそれらを貫徹する狂気が必要なようです。 その狂気をかいま見ても良い、というあなた。どうぞこの本を開いてみてください…続きを読む

それだけ、のものなのかも知れないですよ？
それが現実……なのかも。

桃の節句の雛人形、もとは人形に人の業を負わせて流しやる儀式だったと言われています。 今は、きらびやかで幸福の具現のような姿に飾り立てられる雛人形も、それはやはり、人の願いや意思を負…続きを読む