概要
雨の日のハートウォーミングストーリー
私は1年生の梨乃と4歳の拓哉の母親。パート先で、今日は雨予報なのに梨乃に傘を持たせていないことに気づいた。雨は憂鬱と思っていたけれど、先輩の田中さんの一言から……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!慌ただしい朝を乗り越えてきた主人公に、その雨が届けてくれたものは……?
この物語の主人公、朝から慌ただしい時間を過ごしてきた。
自身がちょっと寝坊した時に限って、娘もなかなか起きず、息子はご機嫌斜めで服を着せてくれと駄々をこねる。
そんなバタバタの所為で、娘に傘を持たせるのを忘れてしまう。
雨は憂鬱と思っていた主人公に、職場の先輩から、素敵な一言が……。雨の日だからこそ見える、子どもたちの違った一面があるのだと言う。
息子のお迎えを済ませ、娘を迎えに行こうと、普段は車で向かうのだが、この日は傘を手に取った。
雨の中、子どもたちが見せる子どもごころが、この物語を読む者のこころを暖かくしてくれるかもしれない。
お母さんは、ちょっとだけ置き去りにして…続きを読む - ★★ Very Good!!雨の日は憂鬱?――いいえ。素敵な景色と思い出に満たされる日です。
主人公は主婦の「私」。一人称で語られます。
その日は予報が雨だったにも拘わらず、小学1年生の娘に傘を持たせるのを忘れてしまいます。車で迎えに行こうと思いますが、昔祖母が傘を持って迎えに来てくれたことを思い出し、小さな息子と一緒に歩いて行くことにするのです。
憂鬱になりがちな雨の日ですが、子どもたちにとって、その世界はきれいなものや興味が沸くもので溢れています。その様子を見ていた「私」は、大人になって忘れていた雨の日には素敵な景色があったことを、思い出すのです。
また、傘を持って迎えに来てくれた祖母との思い出も、この作品の中では重要な意味があります。読めばきっと、「ちょっと大変だな…続きを読む