富士登山、ぬるいラーメンが身に染みる。

 これは作者さんが二十代のときに経験した富士登山のお話。
 勤めていた会社の同部署の方々は、陽気な方が沢山いらっしゃったので週末は飲み会に行ったり、地域のイベントに参加したりと、アクティブに活動していました。

 あるとき、上司の方が「富士山に登る人~!」と富士登山の募集をかけます。
 体力に自信があった作者さんは、「富士山の山頂に登ったことはないし、達成感も味わってみたい」と軽い気持ち参加することになるのです。
 しかしその軽い気持ちがあんな事態を招くとは思わず、さらに参加したメンバーの中には「Tシャツ・ジーパン」とナップサックを持って夜間の富士登山に臨もうとした方もいて、もはや何か起こるとしか思えません。

 この続きが気になる方は、是非『富士山で一番最強なのは、ラーメンでした。』を読んでいただきたいのですが、山登りの厳しさを伝えつつも、作者さんのツッコミが巧みで、本当は笑ってはいけないのだろうなという場面も、ついつい笑ってしまいました。また、タイトルにある『富士山で一番最強なのは、ラーメンでした。』も読むとなるほど納得。

 しかしこうやって笑ってこの話を読めるのは、全員が無事に生還したからこそだと思います(よかった……!)。皆さん、山登りをするときはしっかり準備して行きましょう。

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