概要
ここに語ろう。いつかのどこかの、滅びと再生の物語を。
度重なる天災や戦争、疫病などにより、人類は大幅にその数を減らし、地上は瘴気に覆われ、生命の根付かない土地となり果てた。生き残った人々は、結界に守られたわずかな土地で細々と暮らしていた。
旧世界の遺物を拾い集め、地図を作りながら旅をする少年・シンは、各地の結界を修復しながら歩く巫の少女・キズナと出会う。
一悶着あって、シンはキズナの旅に同行することになる。
他に随伴するのは、キズナの従者であるアサヒとヨツユ、そしてキズナと契約を交わし、ユイと名付けられた古の神。
キズナは、古き神々がこの地に残した4つの勾玉を探していた。巫の務めを果たすために、その力が必要なのだと言うが、彼女は何かを隠しているようだった。
果たして、彼らの旅の先に待つものは。キズナは勾玉の力を使って何を成そうとしているの
旧世界の遺物を拾い集め、地図を作りながら旅をする少年・シンは、各地の結界を修復しながら歩く巫の少女・キズナと出会う。
一悶着あって、シンはキズナの旅に同行することになる。
他に随伴するのは、キズナの従者であるアサヒとヨツユ、そしてキズナと契約を交わし、ユイと名付けられた古の神。
キズナは、古き神々がこの地に残した4つの勾玉を探していた。巫の務めを果たすために、その力が必要なのだと言うが、彼女は何かを隠しているようだった。
果たして、彼らの旅の先に待つものは。キズナは勾玉の力を使って何を成そうとしているの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!古の神々よ、今は安らかに眠れ。
日本の記紀神話とSFの見事なまでの融合。
天照大神が岩度に隠れて、この世界は空の色を失い、荒廃の一途をたどっていた。
村に起こった混乱の中、母から勾玉と笛を遺された主人公の少年は、荒廃した世界の地図を作るために、騾馬と共に旅をしていた。そんな中、ある村の御神木の下で舞う巫女と出会う。少女は巫と呼ばれ、村々を回って結界を修復するために旅をしていた。そんな巫の少女は、主人公と共に、他の勾玉を探すことに。
しかし途中で、土地の神に祈らずとも良いとする巫が現れる。しかし、その巫の正体は意外なものだった。そして、旅の末にたどり着いた場所は、巫の少女が主人公に見せたくない場所だった。
巫たち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巫とは、神とは、命とは何か?を感じさせる作品
この作品を一文字で述べるなら「わ」です。
和風ファンタジーの「わ」人のつながりを指す「輪」、輪廻を意味する「わ」、わだかまりの「わ」、別れの「わ」、若さの「わ」、和解の「わ」などなど
主人公やヒロインが丁々発止の活躍を行って、魔物を斃す的なファンタジックストーリーではありませんし、中で繰り広げられるエピソードも悲しいシーンもありますが、それでもその時々で生きた人たちの思いや生き様を収斂させていく様は、作者様の技量の高さを伺い知ることができます。
そして私たちが住む日本には、様々な神が存在し、神は全知全能ではなく人に信仰されてこその神であり、神が神でなくなるとはどういうことなのかを改めて感じさ…続きを読む