概要
勇者、戦乙女、聖女、王子、大商人、…はい、確かに全員僕の教え子です。
自他共に認めるお人好し・ラルシュは5人の孤児をひょんな事で引き取ることになる。
小さな町で学者をしていたラルシュは、“先生”として5人を立派に育て上げることを決意する。
しかしこの5人、とんでもない才能の持ち主だったようで…?
「え?僕が賢者?ナイナイ。…は?教え子たちそんな出世してんの?僕は普通だからね?普通だからね⁈」
小さな町で学者をしていたラルシュは、“先生”として5人を立派に育て上げることを決意する。
しかしこの5人、とんでもない才能の持ち主だったようで…?
「え?僕が賢者?ナイナイ。…は?教え子たちそんな出世してんの?僕は普通だからね?普通だからね⁈」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!情けは人の為ならず、教え子達の恩返しはチート級でした。
短くサラッと読めるのに、そこに書かれている内容の濃さ=面白さから目が離せません。
たった一人のしがない(?)中年も、教え子たちからすれば大恩人にして大賢者。彼に危害を加えようとする輩は闇討ちし、脅威となる存在は人知れずに排除する。
しかも、彼等が持っているのは強さだけではない。頭脳を用いた権謀術数を得意とする者も居れば、富や権力で根回し手回しもお手の物。隙が無いとは正にこの事。
けれども、個人的に一番推したい点は主人公の包容力に他なりません。ツンツンと何処となく尖った人間も、彼の為人に触れればあら不思議。まるで飼い主に懐いた猫のように丸くなってしまうのです。
この主人公の最大の武器は頭脳でも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心優しい先生と教え子たちの、ほっこりする日常(?)譚
タイトルに日常譚なんて書いてしまいましたが、実際どうなんでしょうか。違うような気がしてなりません。
それはさておき、この物語の解説をば。
この物語は、主人公であるラルシュが、大成した元教え子たちに振り回され、周囲はそれを見てラルシュを『大賢者』と呼び、結果何もしていないにもかかわらず大変なことになってしまうという、いわば勘違いコメディ。
この時点でタイトル詐欺なレビューですねごめんなさい。
それはさておき。
主人公であるラルシュは、純粋という言葉が親切という言葉で作った服を着て歩いているような人。誰にでも優しく接し、相手を貶すようなことは天地がひっくり返っても在り得ませ…続きを読む