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  • 上げて落とす
    落差が面白い
    『アルジャーノンに花束を』

    バットマンのJOKERに似てるかも
    私自身JOKERに憧れてます
    (๑•̀ㅁ•́๑)✧

    作者からの返信

     放浪のJOKERリターンズ様、コメントありがとうございます。

     確かに落差があるほど面白い作品になりやすいですね。
     心惹かれる主人公は、読み手を引き付けてくれます。

  • とても参考なります

    作者からの返信

     一人ぽち様、コメントありがとうございます。

     他の小説投稿サイトでも連載していたので、中略が多くてすみません (^ ^;)


  • 編集済

    一般に、名前に著作権はないとされているはずですし、商標取得していたとしても作中に出すだけでは商標としての使用にならず問題ないでしょう。単に独自の世界観を構築するため、あるいは法知識がなく誤解したり、個人的な配慮として名称被りを避けた事例はあったのだと思いますが、本当に本文中に書かれているように著作/商標権の問題があるのでしょうか?
    文化庁の見解であったり、裁判例などの根拠があれば、それを追記すると信頼性が増して良いのではないかと思います。


    返信を読んでの追記。
    「思います」ではなく根拠を提示すると説得力が高まるのではないか、より率直に言えば、「現状では素人の感想でしかなくデマレベルの記述だから修正したほうが良いのでは」という意味です。

    知財への認識がお粗末すぎます。言及するならもっと制度や事例を知ってからの方が良いですよ。「商標的使用」について検索してみてください。特許庁のこの資料も参考になるかと思います。
    https://www.jpo.go.jp/resources/shingikai/sangyo-kouzou/shousai/shohyo_shoi/document/seisakubukai-21-shiryou/sankou2.pdf
    調べればわかるように、ピカチュウという名前のキャラクターを登場させることは商標の侵害に当たらない可能性が高いです。ただし単純に登場させるだけでなく、見た目を似せ過ぎたら著作権、出し方によっては不正競争防止法の観点から問題になる可能性はあります。ホビットの場合、容姿はありきたりなため侵害を問うのが難しく、「ホビットの帰還」みたいな続編と誤認され得るタイトル及び主要素にでもしない限り、一種族として出す分には問題にはならないでしょう。

    裁判で勝ったわけでもないのに「争う余地がない」と断言してしまうのも不適切です。モチーフの一致程度であれば通常知財権の侵害には当たりませんから、問題ない可能性も十分にあります。そもそもあれは商標関係なく著作権で問題になるかどうか、それも「原作との一致点は少ないし、アニメ版監督も気にしてなかった」と不問とした話。「天才の息子」(手塚眞)より。しかも問題視されたのは著作権。

    ビホルダーの事例は容姿がそのままなので、著作権でマズイと判断したのでしょう。これも商標の話題とは考えにくいです。例えばFFシリーズでは、初代版でこそ名前と容姿が似てるモンスターを出し、後に差し替えたこともありましたが、続編では全く違う外見でビホルダーという名前のモンスターが登場し問題とされていません。

    作者からの返信

     @lambela様、コメントありがとうございます。

     名称単体で著作権を主張するのは難しいですね。
     その名称で商標権を取得し、範囲が決まっている場合はその範囲内での利用は規制されます。
     ゲームでもたとえば『ポケットモンスター』から「ピカチュウ」をうちのゲームで使おう、とすれば商標権の侵害は確実だと思います。それはゲームや周辺の商標権を取得してあるからですね。
     商標権で世界的に有名なのはディズニーですね。自分たちは他人の商標を平気で侵害しながら、自分たちの作品はガチガチに固めています。『ライオンキング』は手塚治虫氏『ジャングル大帝』のパクリであることに疑う余地がないのに、手塚プロダクション側からの提訴を退けさせています。
     この場合は、ディズニー側がキャラクターの商標を取得しまくって、自分たちのものにしたわけです。
     もしゲームや小説で同じようなことをしようとしたら、割に合わない商標権を支払ってガチガチに固める手法もあるにはあります。ただ、たかがゲームや小説でそこまで商標権を固める人はいませんから、実際によく知られた種族はそのまま使い回されているのが現状です。
     それでも容姿や特徴を変えているケースがほとんどですが。
     萩原一至氏が『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』で『D&D』の「ビホルダー」という魔物を容姿そのまま名称そのままで週刊連載したところ、『D&D』の日本国内権利元から訴えるぞと脅されて、単行本では「鈴木土下座ェ門」という名称で目線に墨を入れられていました。この場合は権利元との間で謝罪と訂正により訴えが取り下げられているため、判決が下ったわけではありません。
     ですが、権利元が大手である場合は火中の栗を拾うようなものなので、避けられるものなら避けたほうが無難ではあります。
     一般的な妖精の名称であれば「フェアリー」「ピクシー」などは問題ないのですが。
     このあたりは名前の出自を確認してから使用するほうがよいでしょう。

  • 神崎小太朗と申します。いつもお世話になっております。ちょうど悩んでいたときに、素晴らしい作品を見つけたので、それを参考に勉強しています。 「最初に出てきた人が主人公、一人称視点なら語り手が主人公。物語の途中で語り手が切り替わると、読み手は間違いなく混乱します。どうしても「ふたりの視点を交互に読ませたい」と思うなら、最低でも節、できれば章単位で語り手を切り替えてください。」→私は禁じ手を使おうとしています。節は最低限、できれば章も変えますが、読者が混乱しないような(変更したところの)書き出しに悩んでいます。

    僕は恋人と大震災ではぐれてしまいました。彼女の所在も分からない状態です。恋人は命は助けられたものの、記憶喪失で周りのことやトラウマになったことは思い出せなくなっています。この後、七年間ふたりは再会できなくなります。そこで、主人公を彼女の視点に変えようかと考えています。彼女の視点の後、また、男性の視点に戻すことを考えています。このような変更は、一人称ルールで違反行為になるのでしょうか。もう少し参考書を読んでみます。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     基本的に「最初で出てくるのは主人公」は読み手の見込みなんです。
     いきなりその人が倒されて、真の主人公が現れる、というのもありますが、読み手としては混乱を引き起こします。
     エンターテインメントに振る場合は、そういう禁じ手も時として有効なのですが、神崎 小太郎様のような格式のある小説にはいささか不向きです。
     主人公をしっかり決めて書くのがよいのですが、どうしても他人の視点が欲しい場合もありますよね。
     そういうときのスポット的な視点移動はエンターテインメントではある程度許容されています。意外性を立てたり娯楽性を高めたり。

     どうしても一人称視点の作品でふたりの主人公を作りたい場合、没入感は薄れますが視点を動かしてもかまいません。
     ただ選考には不利になる覚悟だけはしておいてくださいませ。
     こういう変則的な書き方は、ある程度のネームバリューがあれば許容される事が多いのですが、公募ではマイナスに働きやすいのです。
     ふたりの視点で書きたいのであれば、どちらが主で従かを決めておきましょう。そして可能なかぎり主で物語を進めて、スポット的に従の視点を差し挟む。そうすれば違和感は幾分かは薄れます。

     ですがこれは最終手段であって、狙って書いて公募が獲れるとは限りません。
     そのあたりの取捨選択は神崎 小太郎様に一任致します。

  • 久々に覗いてみたら、こんなに沢山のエッセイを書かれていたんですね!
    しかも詳しいし、参考になる記事ばかり!

    類似事典は前々から欲しいと思っていたので、参考にさせて頂きます!

    色んな記事が気になるので、また見に来ます!

    作者からの返信

     中村 青様、コメントありがとうございます。

     各篇に分かれていますが、それぞれの篇で完結しているので、数の割には読みやすいと思います。
     とくに見出し語を検索すると探しやすいと思います。
     拾い読みでもだいじょうぶなので、お暇なときにでもちらっとお読み頂けたらと存じますよ。

  • 文章が下手でも、大賞を取れる。それは、誰も思いつかないネタを作ることか。とは、いえ文章は、大事ですからね。やはり、この形?と言いますか、なんというか、変な事を言うと、自分の世界を小説に表すということですかね?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     文章が下手でも、編集さんや校正さんが直してくれますからね。
     でも物語の面白さは、編集さんも校正さんも手を付けられません。
     だから、文章をあれこれいじる前に、物語の面白さが突出しているほうが有利なんです。
     文章力がないのに、有名テンプレを踏襲しても意味がありません。

  • 僕は、努力を怠っていたから、そりゃ嘆いても仕方ないですね。それと、毎日とはいきませんが、頑張ってPVを増やそうと頑張ります。それと、カイさん。先ほどは、ありがとうございました。
    サファイアオブプリンスじゃなくてアーサーオブナイトと書くつもりでしたすみません。頑張って、完結に導きたいと思います。もし、添削がお願いすると、思いますが、よろしくお願いします。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     添削については1月中旬までは難しいと思います。
     「カクヨムコン9」のヨム活に全力を注がないといけませんので。
     添削の募集は近況ノートで知らせますので、そちらをご留意いただけますと幸いです。

  • すみません。相談したいことがございます。今、MF文庫新人賞にてサファイアオブプリンスに内容を変更した小説を書いているのですが、どうしても、同じような展開でつまらなくなります。カイさんが執筆方針を作成してくれて本当ありがとうございます。しかし、どうしても、いまいちで諦めて、別の作品で違う内容で書こうと考えています。
    そして、また、やっぱり、こっちが良いって、書き出して、また、諦めての繰り返しになりそうで怖いです。
    やはり、自分には才能が無いようかなと思い、落ち込んでしまいます。どうしたらいいでしょうか?
    カイさんが執筆方針を書いてくださったのに、裏切ってしまう形になりますが、申し訳ありませんでした。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     まず、展開はなるべくシンプルにして、描写力で勝負するようにしてください。
     「サファイアオブプリンス」に注力して、一作でもよいので12万字くらいで完結させてみてください。
     一度物語を完結させる経験を身につけないかぎり、いつまで経っても移り気な姿勢は改まらないでしょう。
     今書いている長編を完結させるか、「サファイアオブプリンス」を完結させるか。
     どちらかに注力して一回でも完結を書くこと。
     これを優先してくださいね。

  • 後から小説を修正するななど、とんでもない暴論ですね。あまり適当なこと自信満々に言わない方がいいと思いますよ。

    作者からの返信

     佐々木鏡石様、コメントありがとうございます。

     これは小説を書くスタンスによる違いだと認識しております。

     Web小説であれば、いついかなるときも変更が可能で、ちょっと気に入らない部分やPVの伸びが悪い部分を見つけると修正したくなるものです。
     しかし手軽に書き換えられて、既存の読み手が読み返してくれる、というのはよほどネームバリューがなければ不可能です。
     長編小説を書くのすらたいへんな方に「気に入らなければどんどん書き換えていいですよ」と言ってしまうと、物語が書き終わらず、延々と修正作業に明け暮れる羽目になりかねません。
     実際私が添削で見ている方は、過去話をいじることが多いのです。

     あくまでも三百枚を書いたことのない方へ向けて、「まずは物語を書き終えることを優先してほしい」ので、後から修正するのではなく、新しい作品を書くべきだと述べています。
     小説がうまくなるには、1本の作品を延々と手直しするのでは微々たるものです。より多くの物語を生み出す過程で洗練されていくこと。とくに経験が浅い書き手であればなおさらです。

     佐々木鏡石様のように書籍化までいった書き手の方には、たいへん迂遠な意見に映るかもしれません。そして暴論と映るのも理解できます。
     本コラムは、まだ小説で食べていけない人、これから食べていきたい人に向けたものです。
     書き慣れていない初心者・中級者には、どんどん新作を書いたほうが、得られるものが多いのです。
     ひとつの作品にこだわることで、無駄な時間が増えるよりも、新作を書いて前回の失敗部分を反面教師にできるかどうか。
     これも私が添削で見ている方ですが、ひとつの物語をいかにうまく書けるかに腐心して、途中で筆が止まり、新連載が立ち上がっても同じ物語の焼き直しだった、ということがあります。

     「小説を書く」ときに「ひとつの作品だけで勝負したい」のか「より多くの作品を生み出してストーリーテラーとして勝負したい」のか。そのスタンスの違いが存在することはご理解いただけるものと存じます。

     紙の書籍の場合、大きく修正できるのは出版前しかありません。
     一度書籍になってしまうと、もう誤字脱字以外での改稿はできなくなります。
     その場合、書き手としては、変更できない原稿をいじる時間などありませんよね。これから書く新しい原稿で取り戻せるかどうか。そちらがたいせつになるはずです。
     初心者のうちに、プロとしての心構えと、より多くの物語を紡ぐ意識を持つこと。コラムのこのパートは、このふたつを目的として書いたものです。

  • 地の文が津軽弁の小説を探してみたら、太宰治の『雀こ』が見つかりました。

    作者からの返信

     @hyohjinrambu様、コメントありがとうございます。

     やはり太宰治氏の作品でしたか。
     風聞で聞いていただけなので、本当にあってびっくりしました。
     青空文庫に入っていると思いますので後日読み進めたいと存じます。

     このたびはご報告ありがとうございました。

  • 「神の視点」の小説書いちゃってます…

    作者からの返信

     アマノヤワラ様、コメントありがとうございます。

     「神の視点」も書きようではあるのです。

     たとえばひとつのカットはひとりの心の中を覗ける。
     次のカットは別人の心の中を覗ける。

     という具合に、カット別に切り替える手法もあります。
     この場合は、カットの切り替えを読み手に知らせる工夫が必要です。

     私は「◇◇◇」で文を区切ってカットの切り替えを知らせるようにしています。
     手直しできるものでしたら手直ししてもよいかなと思います。
     まあある程度書いてしまった場合はしょうがないので、そのまま押し通してもかまいませんよ。
     次作で変えればいいのですからね。
     なるようになりますよ (^ ^)

  • 確かに、いちいちゲームやテレビを見ている暇なら、自己投資するべきですね。小説だけではなく、筋トレや何かのスキルを身につけるのも、大事です。今、資格の勉強をしていますが、自分を信じていきたいと思います。新人賞のプロット作成は止まっていますが、努力したいと思います。
    小説のアドバイスを聞いても、怠けてしまう自分をなんとかしたいですね。
    小説だけではなく、自分が必要なスキルを身につけて、自己投資していきます。
    長文になりましたが、質問よろしいでしょうか?小説においての努力を怠らないためにはどうしたらよろしいでしょうか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     怠けてしまうのは人間なら致し方ありません。
     まだ優先順位がそれほど高くないことの表れでもありますからね。
     私のように、優先順位が高いと書きたくてしようがなくなるのですが。

     「小説においての努力を怠らないためには」とのご質問ですね。
     いちばんいいのは「優先順位を高める」ことです。
     サファイア様の場合は衣食住の次に勉強がきますから、小説を書くのをその次にして、ゲームなどの趣味より高めてやれば、自然と小説と向き合えますね。
     本人の優先順位が変わらないかぎり、周りがいくら言っても変わりませんし、高めてやれば誰に言われるでもなく小説の勉強に力を入れますよ。
     まずは現在の優先順位を洗い出して、小説で何番目に来るのかを確認しましょう。

  • 27. :伏線の張り方への応援コメント

    カイさん、大変お久しぶりです。二点だけ質問よろしいでしょうか?この伏線についてですが、意味深なセリフで、他のライトノベルのあらすじやセリフを、伏線みたいにするのは、ダメですか?
    また、こういうのは、コンテストやサイトでは、まずいですか?
    二人の男の会話にて理想の男性について話している。
    「あぁー。なんか、魔物倒したら、強くなってイケメンになれないかな」
    「馬鹿か。あの、レベルアップして強くなるアニメになるか」
    美紅さん作の異世界でチート能力を得た俺は、現実世界でも無双するより。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     伏線として他作家の作品のあらすじやセリフを出すのは、あまりおすすめできません。
     コメディーであれば多少は許されるでしょうが、引用元をしっかりと開示しておかないと、必ずマイナスに評価されます。
     コメディー以外の一般作でも同じですが、こちらはよりシビアです。あまり他作品の引用をしているとオリジナリティーが損なわれますので、あまりおすすめはできません。

     ただ、例文としてお書きになったものは、元作品を特定するだけの情報ではないので、ある程度は許されるとは思います。
     今どき「魔物を倒して強くなる」「レベルアップして強くなる」物語はテンプレート化しているので、どの作品かを特定するのは困難だからです。

  • 42. :手本を探そうへの応援コメント

    やっと基礎編を読み終えました。とても助かっております。

    お手本として、夏目漱石氏の『それから』はどうでしょうか。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     基礎篇・中級篇は自作のWebページで公開していたものなので、技術的には低いかもしれません。
     でも、まったく書けない人が書けると思えるところまではまとめてありますので、お役に立てたらと存じます。

     篇名や紹介文ページで「ページ内検索」をして気になるものを拾い読みくださってもかまいませんよ。
     我ながらこんなに長く書くことになるとは思っていなかったんです(^_^;)

     夏目漱石氏『それから』は未読だったので、拾い読みをしました。
     パートで見ると参考になるところもありますね。
     ただ、会話文だけで繰り広げられるパートがあるので、ここを是とするかは小説賞やコンテストなどでは判断が分かれるかもしれません。
     会話文だけのところ以外はバランスがとれていると思いますので、ひとつの目安とするにはよいかもしれません。
     ただ、執筆当時の世俗を描いているので、現在ではあまり推奨されない表現もいくつか見当たりました。ここは明確に言い換えたほうがよいでしょう。
     以上に気を配っていただければ、お手本としてもじゅうぶんだと存じます。

  • 64.中級篇:先を読ませないへの応援コメント

    初めまして。
    読めば読むほど奥が深くて難しいですね・・・

    伏線ですか・・・先が読まれてしまいそうですね(^^;
    頑張ります。

    作者からの返信

     優美様、初めまして。カイ.智水と申します。
     コメントありがとうございます。

     伏線は慣れないとなかなかに難しいテーマですが、うまく隠せれば大きな推進力にもなりますので、たとえ恋愛ものでもひとつは伏線を仕込んでおくと継続読みを促せます。
     最初はバレてもいいので伏線を仕込むことから始めてみましょう。

  • 37. :感情の書き方への応援コメント

    この項は、私が最初に難しいと感じた部分ですね。
    プロの小説を見ていると、形容詞や形容動詞がほとんどないことに気づきました。

    何も知らないうちは、「悲しい」「嬉しい」「とても美味しい」「すごく静かだ」を多用していて、読み返しながら「何だかなあ……何か安っぽいなあ」と思ってモヤモヤしていました。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     そうなんですよね。
     形容詞や形容動詞はあらすじには出てきても。本編ではあまり使いません。
     具体性が欲しい場合は説明不足ですし、ただの概念ならわからなでもないのですが。
     なるべく形容詞や形容動詞を動詞文書けるかがたいせつですね。

  • >そこで本来「主人公にはわからない」情報でも読み手に開示してみましょう。

    これは、一人称視点でも可能でしょうか。
    視点主である主人公が知り得ない情報を、どう伝えれば良いのかと思いまして……。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     一人称視点でも「秘密の共有」はできなくもないのですが、三人称視点のときとは異なり、「ネタバレ」の印象が強くなります。
     そこで「秘密の共有」部分だけ三人称視点を使って、シーンの主人公を切り替えてしまう手が考えられます。
     ただ、そのたびに主人公が増えていくのでは散漫になりますので、物語の主人公ひとりと、対になる存在ひとりの計ふたりに視点を絞るとよいでしょう。
     一人称視点でも、終始主人公だけを描写しなくてもよいのです。
     語る視点を明確に切り替えていくだけの筆力は求められますが、うまく使いこなすと表現力をアップさせられますよ。

  • 26. :具体的に書くへの応援コメント

    たしかに、読んでいて「なぜ?」と疑問に思い、遡って読み直してもその理由が見当たらなかったことがありますね……。

    また、これは自作の反省ですが、それこそニュースのように説明臭くて抽象的で、リアリティ、臨場感がないと言われたことがありました。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     いったん「なぜ?」が浮かぶと冷めてしまいますからね。
     私も反省点になるのですが、正確な文章を書こうとしすぎて、読み手に想像の余地を与えないことがよくあります。
     これなんかも、リアリティを意識しすぎてイメージが膨らまない要素になりますね。
     説明と描写は、なにごとも「バランス」なんですよね。


  • 編集済

    対になる存在は、物語を通して固定されている方がよいのでしょうか。
    序盤は相棒的存在、少し物語が進めば倒すべき敵、みたいに、対となる存在が別人に変わるのは良くないでしょうか。

    また、アニメONE PIECEの場合、対になるのは誰になるのでしょうか。
    質問続きですみません。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     対になる存在が。物語の進行によって役割を変化させるのは自然ですので、都度変えてもかまいません。
     ただ、頻繁に役割が変わると散漫な印象を与えるので、前半と後半で役割を変える、くらいの頻度にしてくださいませ。

     ONE PIECEの対になる存在は海賊王「ゴール・D・ロジャー」になりますね。最近は連載を追っていないので、古い記憶になりますが。
     ロジャーを目指して大海原へと乗り出したのですから、目標として「ひとつなぎの秘宝」があり、それを残したロジャーとの、時間を越えた対戦という形になります。
     ただ、最近読んでいないので、今がどうなっているのかはわからないのですけど (^_^;)

  • なんだか人によって言うことが違うので難しいですね……。

    複数の投稿をした方が目に留まりやすいし、不意にチャンスが巡ってきたりするとか……それぞれ読者が違うから気にせず複数のサイトを利用して、どこかでの伸びればいいとか。

    よく見るので、これに関してはどうなのかと言うところですね🤔

    作者からの返信

     やーみー様、コメントありがとうございます。

     基本的に「同じ時期に開催されている小説賞・コンテストには同時に投稿しない」ようにしてください。トラブルの元になりますから。
     小説賞やコンテストも「他の小説賞に出している作品は応募しないでください」と募集要項にわざわざ書いている場合もあります。

     A賞に応募したら、その結果が出るまでは他の小説賞に投稿してはならないのです。
     A賞で選考を通過できないことが確定したら、B賞に応募するのはありです。

     ただ、A賞で落選した理由をどうにかしないかぎり、B賞に出しても同じことなんです。
     だからA賞に落ちたら、手直ししてからB賞に出す。
     落ちた作品も、ブラッシュアップしていけば、どんどん良くなりますからね。
     そうするためにも、一斉に応募するのはあまりよい手とはいえません。

     このあたりは社会性が求められるところですね。

  • あかんムズい……話数が多くて所々しか読めていませんが、私には少し難しい時があります……。頭が悪いので😭チーン

    抽象的なの言葉の区別が説明でわかりませんでした……。かなしい

    作者からの返信

     やーみー様、コメントありがとうございます。

     ところどころの拾い読みでもだいじょうぶに作ってはあるのですが、抽象的な名詞とか補助動詞とかは難しいですよね。

     「抽象的な名詞」は「形式名詞」と言います。

    Google検索で「形式名詞」は、
    ────────
     その語の表す実質的意義が薄く、常に連体修飾語を受けて使用される名詞。 「病気中のところ」の「ところ」、「手紙を書くことが苦手だ」の「こと」、「失礼の段おわびします」の「段」など。 不完全名詞。 形式体言。
    ────────
     一般名詞とは異なり、意味合いが薄い使い方をします。
     Google検索の結果ならわかりやすいかもしれませんね。
     「抽象的」は「語意が薄い」わけですね。「こと」だとか「とき」だとか「もの」だとかは、それぞれ「語意が薄い」使い方をしているので「具体的ではない」「抽象的だ」ということになります。

     どうしても難しい場合は、スルーしても大過ないと思います。
     少しずつ読んでみて、わかるところだけを採用してもなんとかなります。
     なにせ1500話もありますので (^_^;)
     ただ、わからないなりに読んでみて、頭に入れようとしていると、ある日突然つながる可能性もあります。

  • 無意識に、結末から考えて作ってきたので、あらすじ作りは割とスムーズにいったのかもしれません。
    逆にみんなでワクワクしながら共作する時は、結末を最初に考えると興醒めしてしまいます。しかしそういうものは往々にして、グダグダになりますね……。

    質問のご回答ありがとうございます。
    引き続き質問したくTwitterを拝見したのですが、更新されてないようなので、こちらで失礼致します……。

    1.
    “同じシーンでも、カットを切り替えて「心の中が読めるひとりの人物」も切り替えることで「同一シーンでふたりの心の中が読める」ような場合は「多視点」と呼んでよいでしょう。
     厳密には「三人称一元視点」で主役をスイッチしながら進めていくスタイルとなります。”

     この場合、主役をコロコロとスイッチしてしまうと、読みにくくなりますよね……?
     スイッチする箇所を分かりやすくするか、1場面に1人の主役、にするか、が対策でしょうか。


    2.
    神視点の場合、すべてを分かっていながらも、敢えて読者に問いかけるような演出はアリなのでしょうか。

    “さて、彼は一体何を考えているのであろうか……?”
    “この先、何が起ころうとしているのだろうか……。”

     などですね。

     お手数ですが、教えていただけると幸いです。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     Twitterは最近書き込んでいないだけで、チェックはしておりますので、Twitterでのご質問もお受け致しますよ。

     そのうえで1.についてですが、
     同じシーンでカットを切り替えながらとなると、カット割りの管理が煩雑になります。それでも「多視点」を成立させるにはそうするほかないので、難しいけれども「多視点」を目指すのか、あきらめてわかりやすい「一元視点」で展開していくかを決めたほうがよいですね。
     あるカットの視点保有者は誰、次のカットの視点保有者は誰、と管理するのがりそうですが。できればワンシーンは「視点保有者を固定」したほうが読み手も安心して読めますね。

     2.についてですが、
     あまりオススメしません。
     神視点は「誰の心の中もお見通し」な視点ですので、隠しごとは基本「なし」です。
     読者に問いかけても「それについての答えはすでに知っているでしょう」と判断されて、ちょっと鼻につくときがあります。
     またこの手の問いかけは書き手が直接、読者へ宛てた「メタ発言」なんです。
     書き手が前に出てくると、物語への没入感が鈍るのでオススメは致しません。

  • 私はキャラ設定をざっくりしすぎたのか、似たキャラが生まれてしまうということがありました。
    キャラプロフィールをどの程度作るか、迷うところです。

    別項のコメントの中で質問しそびれたので、ここで質問して申し訳ありませんが、
    「三人称多視点」と「神視点」の違いについても教えていただけると幸いです。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     「神視点」「神の視点」とはすべてを超越して俯瞰から全体を見渡せる存在である「神」のように、すべてのものを見、すべてのものを聞き、すべての感じ方、考え方、思い方がすべて「お見通し」の状態を指します。
     勇者が主人公なのに、ラスボスの心の中が読めてしまうと冷めてしまうため、盛り上がりを担保するために「神視点」「神の視点」は現在では禁じられています。まあザッピングのような書き方をするときには便利なのですけどね。

     ひとつのシーンで、
    ▼誰の心の中も読めないものを「三人称視点」といいます。
    ▼ひとりの人物の心の中が読めるものを「三人称一元視点」といい、
    ▼すべての人物の心の中が読めるものを「神視点」「神の視点」といいます。
    ▼「三人称多視点」は「一元視点」と「神視点」の中間とする向きもありますが、複数の人物の心の中が読めてしまっていては結局「神の視点」と大差ありません。
     同じシーンでも、カットを切り替えて「心の中が読めるひとりの人物」も切り替えることで「同一シーンでふたりの心の中が読める」ような場合は「多視点」と呼んでよいでしょう。
     厳密には「三人称一元視点」で主役をスイッチしながら進めていくスタイルとなります。

     おわかりいただけたでしょうか。

  • 改めて、始めから読ませていただいてます。

    視点が何より大切なのですね。
    何もわからぬまま書き始めた時、筆が迷う原因がそれでした。

    登場人物が複数出てきて会話する時など、あっちやこっちに視点を飛ばすことに大変さや違和感を覚えました。
    神視点になってることに気づいてなかったんですね。

    作者からの返信

     戸田 猫丸様、コメントありがとうございます。

     初級編と次の中級編は元々自作サイトで公開していたもので、情報がかなり古いんですよね (^_^;)
     もう10年以上前になりますね。
     この頃は、まったくの初心者でも小説を書きたくなる講座を目指していました。
     ある程度書ける人は、中級編までは飛ばしてもかまいません。
     これだけ長居コラムだと、気になるワードをページ内検索して拾い読みするのがベストだと思います (^_^;)

     作者がショートカットを教えてどうするのかと (笑)

     まあ書ける人は知っている内容が多いので、素読すれば情報は得られると思います。
     一緒に学んでまいりましょう!

  • 逆ノベライズですか。やはりアニメ化されたものを小説にするのもありですね。ご質問ですが、pixivで投稿されたオリジナルキャラを小説に描写にするのもありですか?
    (人物描写の練習として)
    ※とある作品の一枚目の人物のイラストをカイさんなら、どう表現するか教えてくださいと言いたいところですが、カクヨムのガイドラインに触れる恐れがあるので、辞めておきます。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     「逆ノベライズ」は元が小説の作品がアニメ化、マンガ化したものを、再び小説に戻すような使い方を想定しています。
     pixivで投稿されたオリジナルキラを小説に描写するのは、単なる「ノベライズ」になってしまいます。
     人物描写の練習にはなりますが、他者のオリジナルキャラクターを用いると、著作権があるので、「逆ノベライズ」にしても練習だけにとどめ、公開はしないようにしてくださいませ。

  •  カイ.智水様、コメント失礼します。

     さっそく読ませていただきました!
    「三幕構成」はカクヨム公式の『フィルムアート社 きちんと学びたい人のための小説の書き方講座』を読ませていただきまして、とりあえずは知っていました。
     しかし、こうして読ませていただくと、自分がいかに理解していなかったかが良く分かりますね(汗)

     私の初作は「三幕構成」を参考にしたのですが、理解出来ていなかったのでしょう……散々な結果でした。
     このお話を読ませてもらった結果、まあ当然だったな……と思ってしまいましたね(汗)
     それをとても分かりやすく教えていただくことが出来ました。本当にありがとうございます。
     読んでいる段階で思いついた構成もありましたし、また一歩、前に進めた気がします。

    作者からの返信

     かみさん様、コメントありがとうございます。

     実は「フィルムアート社 きちんと学びたい人のための小説の書き方講座」には弱点があったんです。
     それは「三幕構成」が脚本仕立てになっていたことです。
     脚本を書くうえではとても役に立つ講座だったのですが、それを小説に落とし込むと粗が目立ちます。
     これは当時の記事に私がコメントしたことでもあるんですけど。

     で、私がこの公式連載よりも前に、小説において「三幕構成」をどう考えればいいのか、について書いていたのが本コラムの当該箇所だったんです。
     小説に特化させたことで、「三幕構成」をより実践的に置き換えられた思っております。
     私もまた「三幕構成」の学び直しをしようと思っていたタイミングでしたので、ご紹介いたした次第です。
     少しはお役に立てたら幸いです。

  • 異性の主人公にする場合の考察は、参考になりました。
    ただ、異性の気持ちが100%分かるようになったら、同性以上に仲良くなろうとは、思わなくなるかもしれないと、自分は感じています。。(最近、流行の同性愛は対象外)
    ありがとうございました。

    作者からの返信

     日向 たかのり様、コメントありがとうございます。

     異性の主人公はある程度理想が投影されやすいので、読み手が異性の場合はちょっと鼻につくときがあります。
     そこを均していけたならば、書き手としてステージがひとつ上がるのではないでしょうか。
     挑んで手応えを得ることも、小説書きでは有効ですね。

  •  分かりづらいゲーム世界の妖精についての説明、楽しく読ませていただいています。
     こういう考証は貴重なので、どんどん書いて頂くと幸いです。
     ただ今回は、誤解するとマズいところがあるので補足を。

     まず「ホブ」は、実在する伝承にある妖精の名称なので、著作権/商標にはひっかかりません。
     そもそも「ホビット」という名称が「ホブ(妖精)」+「ラビット(ウサギ)」で作られた言葉のようで、ご存知の通り「指輪物語」の最初は長々とアナウサギのようなホビットの生活様式についての記述があります。
     また、創作した名称が全て使用制限がかかるというようなことは、ありません。
     明らかにトールキンの創作である「オーク」が「ホビット」以上に愛用されて(笑)いますが、D&Dでもその他でも問題になったことはありません。
     さらにいえば「T&T」を作ったフライングバッファローはそういったことに寛容(ルーズ?)なので、もしオリジナルだったとしても「どんどん使え!」と笑ってくれるような気がしますが・・・
     さて、本事典の699回の「ホブゴブリン」の話を先取りしますが、この「ホブ」が実は「ホビット」のホブです。
     「ホブゴブリン」という名称の成立はややこしい(ゴブリンからして色々あるし、最近Wikipediaの記述も変わった)ので断言できませんが、「ゴブリンみたいなホブ」が、一番的を得ているような気がします(形容詞の後置型は「ロビンフッド」=「フードをかぶったロビン」と同じですね)
     よって「ホブ」=「ホブゴブリン」だと思われるのですが、ゴブリンの亜種と「決めた」D&D(故ガイギャックス翁かな?)によって、ゴブリン方面から見てややこしくなっているような気がします。

    作者からの返信

     @kikwai様、コメントありがとうございます。

     通知漏れしていて今気づきました。
     ゲイリー・ガイギャックス氏が北欧神話と『指輪物語』から多くのモンスターを定義したので、『D&D』が剣と魔法のスタンダードになったところがありますね。
     おっしゃるように、「ホブ」が接頭詞の可能性もありますね。
     情報を得るために、手に入るメジャーなTRPGを揃えて、Wikipediaの記述と照らして項目立てしたので、他の視点からも絞殺するべきでしょう。
     他のTRPGを買うために貯金に励みますね。
     「ホビット」「ホブゴブリン」に関しては、早急に手を入れられたらと存じます。

  • 雨さんのところでお見かけしておりました。
    今回、コンテストに応募するにあたり、参考にさせていただきます!
    ありがとうございますー!

    作者からの返信

     雪うさこ様、コメントありがとうございます。

     今回の「カクヨムコン8」には間に合いませんが、もし「添削・推敲を受けてみたい」というお気持ちがあれば、「添削募集」の作品か近況ノートで挙手していただけたらと存じます。
     最大3枠なのですが、基本は早いもの勝ちですので、思いきってお申し込みくださいませ。
     次の小節賞・コンテストが近づいてきた頃に受け付けを始める予定です。

  • 17. :あらすじを創るへの応援コメント

    いつもお世話になっております。
    先生、ひとつ教えてください。

    パソコンで作成すると、スマホで読んだイメージと大きく変わってしまう時があります。 例えば、行の中ほどにひとつスペースが空いたり、下に一文字残ってしまうとか。あれが、嫌です。結局は、いずれも確認して見映えが良い方に調整しますけど。※「、」をとったりして。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     パソコンとスマートフォンでは、一行で表示できる文字数が異なるため、「自動禁則処理」というプログラムが走っています。
     たとえば拗音「ゃゅょ」や句読点などが文頭に出ないように、行末に拗音や句読点などをプラスするか、行頭へ前行末の文字を送って拗音や句読点が行頭に出ないように自動処理してあります。
     他にも禁則処理にはルールがありますが、妙な位置で改行される原因の大半はこの「自動禁則処理」にありますね。

  • 「やたらと空白行を入れる」

    作品は、確かに増えてますね。
    僕は気抜けするようで、やりません。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     横書きだと空白行を入れると誤読しづらいのですが、縦書きで読むとスカスカなんですよね。
     私も当初は「空白行とらない派」だったのですが、横書きで読むとどうしてもどこを読んでいるのか見失いがちで、少しずつ空白行を増やしています。
     でもここらが限界かなと感じていますね。
     やはり一文改行はかえってよみづらいんですよね。

  • 描写や説明、偏りすぎた部分が多かったからな。僕の作品は。
    カイさんのアドバイスを出来るだけ活かさないと。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     なにごとも「バランス」ですね。
     今回の「カクヨムコン8」で、意図的に会話文多めの「倒叙ミステリー」をやってみたのですが、ちょっとバランスをとるのに苦労しました。
     「倒叙ミステリー」の基礎が会話文での腹の探り合いなので、ある程度緊迫感を出したいときに会話文の応酬になってしまうんですよ。
     これももっとバランスがとれたらよかったなあと思っております。

     私でもこうなのですから、サファイア様も向上心を持って小説を書いていきましょう。

  • カイさん、コメント欄の返信ありがとうございます。さっき、現代ファンタジーでのランキングで見たのですが、異世界でイケメンになって現実でも無双する内容(アニメ化します)が1位でした。物語としては、全然違いますが(当たり前ですが)イケメンになるというのは、同じでしたので、うまくいけば、いけるかもしれないと思いました。
    それだけでは、無理ですが。
    イケメンになる話において、やはりそういう系がいいのでしょうか?成り上がり系とか人生逆転がいいのかな?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     主人公がイケメンになる話、というのは現実世界で中の下などと自認している読み手を確保したいからですね。
     現代ファンタジーでそういう物語が1位なのは、けっしてそれだけが理由ではないと思います。
     「イケメンになる必然」を早いうちに出していることが多いものです。
     わけもわからずただ「イケメン」になっただけでは不気味でしかないですよね。一種のホラーのようにも見えます。そのあとなにを要求されるかわかったものではない。
     だから単に「イケメンになる」だけでなく、そうなることの必然や発生する義務も込みで考えないといけません。

     必然や義務をなるべく早いうちに読み手へ提示すること。

     最低限これはやっていないと読み手が離れやすいので注意してくださいませ。

  • 自分の作品を見直す。大事なことですね。でも、自分が出来るかどうか難しいですね。質問ですが、とある新人賞のコメント欄で「読者が何を求めているのか?それを研究してみてください」と指摘を受けました。もし、カイさんが研究するならどのようにしますか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     「読者が何を求めているのか。それを研究してみてください」とのご指摘ですね。
     こういうとき、やってもらいたいのは「市場調査」なんです。

     「こういう物語は市場からどれだけ支持されて読まれるのだろうか」という発想が第一段階。
     「市場はこういう物語を望んでいるから、そういう作品を書こう」という発想が第二段階。
     「市場が真に欲しているのはこういう物語だろうから、それを書こう」という発想が最終段階です。

     まず「自分の書きたい小説を書いてから、これは市場でどのくらい読まれるかな?」と書いてから市場で受け入れられるかを考える。
     この段階のときに「読み手が欲しているものを研究してください」と言われます。

     次に「先に市場調査をして、今ウケている物語の構造を活かそう」と書く前に市場調査をして「今なにが求められているか」を知ること。そうしないと「需要のない作品を書きがち」だからです。
     つまり「読み手が欲しているものを研究してください」は、「市場を見ていない」と判断されるわけです。
     たとえば「無双」「チート」だったり、「追放」「スローライフ」だったり、「ラブコメ」だったり。
     市場が求めているものを活かして物語を作るので、書籍の売れ行きに直結します。「売れない物語は誰にも求められていないから」というのも真実です。

     最後の「市場が真に待ち望んでいる物語」を書くのは、一見第一段階のようですが、市場調査を深く行ない、今の売れ線だけでなく今の市場に足りていないものを見つけ出す先進性が求められます。
     これは天才かかなり熟達した作家でないとたどり着けない境地です。
     最初からここを目指してはなりません。

     サファイア様は第一段階で書けているので、次の第二段階つまり「市場調査してウケているものを書く」ようにしましょう。
     数をこなしていけば最終段階に到達できますよ。

     私が今回の「カクヨムコン8」で倒叙ミステリーに挑戦したのも、第二段階の「市場調査」のためです。
     文章自体は読みやすいのですが、まだ書き方が合理的になっておらず、もっと表現や描写も洗練させたいところですね。
     それでも「市場調査」は早いうちから取り組んでおくべきだと思います。

     まずはランキングを確認して「どういう物語がウケているのか」を知ることから始めましょう。

  • ひとつのエピソードでおちを付ける。
    最後に伏線を敷いて、次に関心を抱かせるように。
    なるほど、確かにそうですよね。
    でも、いやあ、なかなか難しい。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     できればオチよりも伏線を敷いて次話への興味を喚起するほうが、重要度は高いですね。
     次話への惹きをうまく作れたら、読み手はすいすいと読んでくれますからね。
     そのぶんハートも獲得できますし、作品フォローを獲得しやすいです。
     ★評価は「面白い!」と感じてくれないと付かないので、ここが難しいところです。

  • 出来る限り不純物を取り除くよう努力していきます。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     舞台設定は、つい作り込んでしまいがちですが、そこまで努力しても届かないラインもあるんですよね。
     だから、テンプレートでもナーロッパでもいいので、まずは作品を書きましょう。
     というお話ですね。

  • 「朝寝坊した」とするなら「急いで学校に行かなくちゃ」と焦って「食パンをかじりながら走って登校」する。
    この例え話は具体的でよく分かります。
    分かってはいるけど、なかなか……涙。

    作者からの返信

     神埼 小太郎様、コメントありがとうございます。

     確かに理屈ではわかりやすいんですよね。
     でも実作になると、噛み合わなくなることがままあります。
     どうやってきっかけと結果を噛み合わせるか。
     そこに注意して構成を練ってみましょう。

  • これも超参考に!

    今回初めてハーレム書いています。一応正妻は出るんですが、なかなか登場できない役柄で。

    なるほど由比ガ浜由衣ですか。
    3人目の軸を考えておきます。一応ラスボスというか黒幕は考えていて、すでに出したのですが、3人目。これ以上出すのが良いものやら。
    前作があまりにも登場人物がおおい群像劇だったので自重しています。

    作者からの返信

     天のまにまに様、コメントありがとうございます。

     ハーレムものは主人公と正妻はまず始めに書いておいて、3人目(2人目の女性)にも初回で触れておくと、「この三人で物語が進むのか」と読み手が展開を好ましく感じてくれますので、話の中に名前だけでも出しておくとよいですね。
     物語が10万字程度の長編の場合、あまり数を出しすぎるとキャラクターの深堀りができなくなりますので、主人公、ヒロイン1、ヒロイン2の三人でまわすようにして、他はちょっと触れるだけの「モブのようなハーレム」にする必要がありますね。

  • コメント失礼いたします。
    非常に納得します。
    自分の作品を見る限り、プロローグで戦略戦術を見せることをきちんと提示してから逆行しました。それが出来ていない作品はブラバされました。

    現在書いている作品はブラバされないようにスパッと入れるように、それでいてストーリーと主人公を第1話で出す工夫をしました。

    なるほどなご意見です。

    作者からの返信

     天のまにまに様、コメントありがとうございます。

     プロローグは作品の魅力を、物語の開始前に提示できる点ですぐれています。
     ですが、なくてもどうにかする手法も考えたうえで、それでもやはり物語の開始前に見せておいたほうがよい場合は用いたほうがよいですね。

     このあたりは読み手さんや選考さんに「構成の手腕」を見せることにもなりますので、納得したうえで用いるようにしましょう。

  • 私も、キャラは生きていると思っていますよ。彼らの行動は、書き手に私にも分かりません。

    作者からの返信

     白兎様、コメントありがとうございます。

     キャラが生き生きと動いているように書けるかどうか。
     書き手の腕前が試される状況ですね。
     キャラを自由にしてやると、意外と動いてくれるものですね。
     私もまだまだだと思っています。

     中級篇以降では、若干取り組み方が変わりますが、初級篇の段階ではこの程度の認識でもだいじょうぶです。


  • 編集済

    本作のご紹介ありがとうございました。
    「小説の書き方」と書いてあったので、理論のようなお堅いものかと思ったら、なんと”具体例編”。
    どんな分野であっても、具体例がないと正に机上の空論で終わってしまいがち。大学で学んだけど、社会に出てからはあまり役立たなかった、って話はよく聞きます。
    興味のある私には参考になるし面白そうなので、続けて読ませていただきたいと思いました。

    作者からの返信

     火星の龍様、コメントありがとうございます。

     『秋暁の霧、地を治む』は三人称視点の長編を一人称視点に切り替えたもので、当時はかなりの意欲作でした。
     フォロワーの少ない時期に「読者選考あり」の「カクヨムコン」に出してしまい、見事玉砕しました。
     でも物語の筋書き自体は昔から練っていたものなので、表現は甘いだろうけど物語そのものは面白いはずです。

     一人称視点は主人公が見たもの聞いたもの感じたものしか書けないので、情報の整理に苦労しました。
     少しでも心に引っかかる部分があればお試しでお読みいただけたらと存じます。
     ただ「『孫子の兵法』オタクの女子高校生が異世界転生!軍師に成り上がって大陸制覇を目指します!」とは異なり、一話がそれなりに長いので、サクサク読めるシリーズでないのが痛いかなと思います。
     腰を据えて読むには歯ごたえがあってよいのですけどね。

     必読というわけでもないので、ドラゴンもエルフも魔法も出ない異世界ファンタジーなんて読めるか! という場合はご遠慮くださったほうが時間を有効活用できると存じます。

  • おお、読書感想文についても、語りたいことがあります。(笑)
    文章を書き始めた初期に、これも地元の新聞社が募集する読書感想文コンクールに応募してました。1年間かけて、狙いを定めてじっくりと…。何回も最優秀賞を射止めましたが、ある時の表彰式で、皆の面前で、新聞社の文化部長に「わたしは、この人の書く感想文が大嫌いだ」と罵倒されました。でもその時の作品は、全国コンクールまでのし上がって入選しましたけれど…。
    それから孫たちの夏休みの宿題の読書感想文は、本人が自分で書くというまで、私がまるまる代筆してました。「ばあばの書いたものを、必ず3回読む」というのを条件に。「そんなことは、お孫さんの将来によくない」と言われましたが、今では孫たちは自分で考えてよい文章を書き、学校代表に選出されてコンクールの常連です。
    文章を書くって、世間の常識に縛られないことへの挑戦でもあるんですよね。偉そうに書いてますが、時々、立ち上がれないほどの満身創痍となります。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     読書感想文の代筆ってなかなか難しいですよね。子供の能力に見合った内容にしないと、子供が付いてこられなくなって代筆がバレやすい。
     そのあたりを「三回読んでくれたら」でしっかり子供の意識改革をしているんですから、明千香様の勉学に対する理解の深さを感じます。
     どういう構文で読書感想文を書けばいいのか。
     これがわかっていると「と感じました。」「と思いました。」から抜け出せるんですよね。
     学校だと読書感想文の書き方は教えてくれませんから、よい手本になったと思いますよ。

  • 私は文章を書くということを趣味にしてみようと思い、まずは、800字の新聞投稿から始めました。初めのころ、書き始めてもまったく結論までたどりつけないという現象に、驚きました。
    そして聞き役の相手を正面に据えた話し言葉は、相手の相槌や表情に助けられて、いつも曖昧なままで終わらせているんだなあということに気づきました。「そうよねえ…」「うふふ…」で、お互いに分かり合えた気分になっているんですね。
    それからいろいろと観察しましたが、ちゃんと自分の考えを文字に起こして書ける人との会話は面白いし、いちおう結論までたどりつくということがわかりました。書く習慣のない人の話は、なん時間話しあっても、「あの人は何が言いたかったのだろうか? まあ、悩んでいるということはわかったけれど」ということで終わってしまいます。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     文章は奥が深いですよね。
     きちんと論理立てて物事が頭の中に収まっていないと、どうしても収集がつかなくなります。
     だから文章を書き慣れている人は、頭の整理がついているんです。
     そうしないと、おっしゃるとおりでいつまで経っても終わりが見えなくなります。

     小説投稿サイトでもよく「いつまで経っても終わらない物語」を見かけます。
     アイデアや素材はいいのに、なぜか終われない。
     着想で「面白そう」とか「これは面白い」と感じているものをただ書いてみました、という方々なんだと思います。
     普通だと、一度始めた物語は終わらせないと座りが悪いものなんですけどね。
     まあそういうアイデア倒れにならないよう、結末を見据えて物語を組み立てたいところです。

     明千香様の原点が新聞投稿からというのも、きちんと考えた作戦ですよね。
     いきなり長編を書き始めて玉砕する人が多いんです。
     でも八百字とか三千字とか、短ければそれなりの物語がスラスラ浮かんできますからね。


  • 編集済

    小説を書く目標が賞だと、どうしても賞に合わせたストーリーを考え、ネットで広く浅く資料漁りをしてしまいます。そういう方の毎回書く違う雰囲気の小説に「すごいな!」と思いつつ、「これが書きたかったんだ!、という作者の情熱が伝わってこない」とも感じます。
    数年前に、私は手芸の友人から「あなたはなんでも、そこそこにこなして、作品を作る」と言われて、そこに自分の作品の欠点(作品として魅力や迫力がない)を見つけました。もっとはやくその言葉を聞きたかった…。(笑)
    <器用貧乏>、創作にたずさわる者には、常に頭の隅に置いておかねばならない、自戒の言葉ですね。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     「賞ありき」で書くのは、それはそれで楽しいのですが、毎回模索しながら書かなければならないので、どうしてもクオリティーの面で見劣ります。
     もちろんどんな作品だって人並み以上に書ける人もいます。
     ですがかなり稀な存在です。

     自分の弱点を指摘してくれる人がいるのはよいことですね。
     小説はひとつで執筆するものですから、どこかで惰性が働きやすい。
     そしてクオリティーの低い作品で満足してしまって低迷を続ける。
     典型的な悪循環です。
     作品の魅力や迫力といったものは定量で判断できませんが、読めばだいたいのことがわかります。
     とくに小説にそれほど詳しくない方の批評ほど正確なものはありません。
     読み慣れていないからこそ「これでいいの?」という疑問が湧いてきます。
     「小説ってこういうもの」というステロタイプに陥ってしまうと、成長の余地がありません。

     「器用貧乏」は本当に怖いですよ。なんでもこなせるけど超一流にはなれない。
     大谷翔平選手のように、投げては160キロ、打っては140メートルなんていう規格外存在であれば、とても「器用貧乏」とは言われません。
     ですが、私たち物書きは得意なジャンルがひとつあるくらいで勝負したほうがよいですね。多くてもふたつ。それ以上を混ぜてしまうと必ず迷走を始めます。
     「なにかひとつに特化する」
     今文壇が求めているのは「スペシャリスト」です。
     娯楽小説ならなんでも書ける、は売りにならない時代なのです。
     もちろん宮部みゆき氏のように歴史時代も推理もホラーもファンタジーも書ける人も実際にはいらっしゃいます。
     ですが、そういった多彩な文芸が書けるには、それだけの努力を費やしてきたはずです。大谷翔平選手が人知れず努力を重ねているようにです。

     そういう意味では、私も「器用貧乏」の傾向があるんですけどね。
     最も得意なのが「兵法」という、あまり馴染みのないものなので大ブレイクすることはありませんけどね ヽ(・ω・)/ズコー


  • 編集済

    今回は耳の痛いお話でした。(笑)

    でも私、情景描写や比喩の多い小説、好きなんです。作家読みをするタイプなので、その作家がどう描写するのか、とても気になります。日の出や夕暮れの空の色の変化の描写などなど、この作家はこういう目を持っているのかとか、どういう人生を送ったら景色がこういうふうに見えて書けるのかと、何度も読み返すことがあります。比喩の多様も好きです。作家の過ごしてきた人生のバッグボーンがわかりますので。断言しない描写も、読者の想像力を刺激して、物語りの世界に引き込む効果がありそうです。
    それもあって、情景描写や比喩を省くライトノベルは、まだ人生経験の浅い中高生とか、通勤電車の中でスマホで気楽に読み流したい読者がターゲットの世界なのだなあと思うことです。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     今回はけっこう踏み込んだ表現を使っているんです。
     ほぼ「自戒」となっています。
     私がついやってしまうことで、おそらく中級者はもれなくやっていること。

     情景描写や比喩の多い作品は、物語世界を読み手にわかりやすく知らせるためには必要なのですが、なんにでも比喩を付けてしまうと、かえってわかりづらくなってしまう。
     あと、両方とも文章の流れを断ち切ってまで入れるものでもありません。
     文章の流れに乗せて書くぶんにはまったく問題はないのです。

     例に挙げた空の描写も、折りに触れて空を書いていると効果的なんですけど、その一文だけしか空に言及していないと「取ってつけたような表現」になりやすいですね。
     作者の文体の特徴として、空の変化が巧みである。これは問題ありませんね。主人公が「よく空を見ている性格の人」として書かれる場合もあります。

     比喩もなんでもかんでも付けるのではなく、読み手に詳しく伝えたいものに絞って書くぶんにはなんら悪影響はないと思います。
     「文学臭い」こととして、文学にありがちだと思っている「すべての文に比喩を付けないと気が済まない」人ってけっこういるんです。
     その比喩は本筋にどのくらい関係ありますか、と問いたいものがかなりあります。
     もちろん無駄を書くのが本筋である推理小説なら、いくらでも本筋とは関係ない比喩をバンバン使ってもかまわないんですけどね。

     「物語を読ませたいのか、文章を読ませたいのか」

     これを尺度にすれば、過剰な描写や比喩はかなり省けます。
     物語に必要な描写や比喩なら、いくら入れてもかまわない。
     でも物語にさほど必要ではない描写や比喩に走ってしまうのが、中級者の陥る罠になってしまっています。

     「断言しない」も持ち味にまで昇華していれば問題ないのです。
     ただ、書き手として自信があるなら、読み手に投げずに書き手が断言したほうが小説賞での印象がよいのは確かですね。


     とまあ、ここで五つ挙げはしたのですが、結局作者の「書きグセ」にまで昇華してしまえば、この五つに走ってもすべて「持ち味」になってしまうんですよね。
     村上春樹氏の小説も、文章を解析してみると五つの「文学臭いこと」をすべてやっているんです。
     でも実際には近作が三十万部近く売れるのですから、読み手も五つの「文学臭いこと」を待っているようなもの。
     このレベルにまでたどり着いたら、あえて「文学臭いこと」をやったほうがファンが増えることにつながるものです。

     まあなんでも「やりすぎには注意しましょう」ということですね。


     ですので、中級者のうちはなるべく避けるようにして、プロや上級者となって個性的な文体を確立したいときはあえて挑戦するべき五つの要素、とも言えます。
     本コラムは基本的に初級から中級までをカバーしていて、上級にはあまり踏み込まないんです。そこまで到達すると、他人がどうこう言おうとも自分の文体が確立しているものですからね。
     だから、たまにアンチテーゼを提供して、自分の文体を見直す機会にする。
     そのつもりで書いたコラムが「518」になります。

  • はじめまして!
    コメント失礼いたします!

    昨年12月から思い立ちカクヨムに登録し小説を書き始めました!

    小説を読むのは大好きでしたが書いたことはなく!ものすごく勉強になります!

    また、勉強しに拝読させてください!

    作者からの返信

     和響様、初めまして。

     とりあえず「応用篇」までを読めば、ある程度執筆の流れがつかめます。
     そこから先は、気になるサブタイトルを見ていくとよいですね。
     かなりの情報を詰め込んであるので、すべて読むのは骨が折れますので。

     また、お手すきのときにでもぜひお読みくださいませ。

  • 描写は、小説の土台といいますか、大事なパーツですからね。気をつけないと訳わからないことになる。描写の表現は、常にアップロードということですか。
    ところで、質問ですがアーサーオブナイトの主人公であるレインとジュードの細マッチョの肉体美を表現するには、どうしたらいいでしょうか?
    特にシャワーシーンとか腹筋などを強調してセクシーかつ色気のある表現にしたいのですが、また、カリーヌとエリーのセクシーな肉体美の表現の仕方もアドバイスをお願いします。
    もちろん、ガイドラインに触れない程度で。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     細マッチョの肉体美ですか。なかなか難しいお題ですね。
     たとえば「引き締まった体」というのがあります。これは「細い体」「痩せた体」よりも筋肉を感じさせる表現です。肉感的にするなら「引き締まった肉体」ですね。また「ダビデ像のような」というような比喩を用います。

     女性のセクシーさについてはあまり持ち合わせていないですね。女性の肉感的な魅力であれば、俗に「ボンキュッボン」と言われる「胸が大きくて、細腰で、お尻も大きい」という体形が基本でしょうから、それを言葉に落とし込むのがよいですね。そういった女性キャラが複数いるなら、ひとりは胸を強調し、もうひとりはお尻を強調する、といった使いわけをするとよいと思います。
     こちらも比喩を用いるとバリエーションが出せるので、「こんな感じの人を参考に」という意味で比喩を使うと読み手に伝わりやすいですね。

  • 確かに魅力的な女性は、やはり小説とか関係なく大事ですね。そこで、質問ですが、男性が美女に変身する描写についてですが、気をつけることは、なんでしょうか?僕は、胸と尻が膨らむといった描写に力を入れたくて。(確か、以前にスパイ美女になるといったコメントを出したような)

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     男性が美女に返変身する場合の描写とのことですね。

     たとえば「骨格からして変わる」場合と、「筋肉や脂肪のつき方だけが変わる」場合に分けられると思います。

     もし「骨格からして変わる」のであれば、「骨が溶けそう」だとか「足に激痛が走って長くなっていく」だとか、骨を意識的に強調するとよいですね。

     もし「筋肉や脂肪のつき方だけが変わる」のであれば、「筋肉が増えれば体が重くなる」「贅肉がなくなれば体が軽くなる」のが一般的です。「男性が女性のようになる」のなら「体は軽くなるけど胸とおしりが大きくなってウエストが引き締まる」のが普通かなと思います。

     男性と女性では骨格と筋肉のつき方に大きな差がありますから、そこをいかにして強調できるかが変身を描くポイントになりますね。

  • こんばんは、サファイアです。投稿する時間帯について質問があります。自分の作品を読まれやすくするためには、深夜がおすすめだと聞いたのですが、本当でしょうか?

    作者からの返信

     サファイア様、お久しぶりです。

     投稿する時間帯についてですが。
     深夜に投稿するのは「新着作品」から作品を読む人が減るので、あまりオススメはしづらいですね。
     作品の読み手層を絞ってみましょう。
     主にどんな人たちに読んでもらいたいのか。
     中高生に読んでもらいたければ、スマートフォンを使える時間帯がいいので、19時〜20時くらいがベスト。
     大学生なら通学時、お昼時、帰宅してからアルバイトまで、アルバイトの休憩中、就寝前あたりを狙うべきですね。
     社会人なら通勤時、お昼時、退勤時、帰宅から就寝時までを狙いましょう。
     「深夜がオススメ」というのは大学生の就寝前と、社会人の就寝前をターゲットにするならありなのですが、世の半数は女性ですし、基本早寝が多いので、女性が対象ならもう少し早いほうがよいですね。

     私の通称『異世界孫子』が21時更新でしたが、そこまで待つのはけっこう難しかったですね。
     できれば20時前後1時間が投稿量も多いので、人目に触れやすいのでよいと思います。

     あと、読みたい小説を探している方は、小説賞応募作か検索機能を使っているので、検索に引っかかることを優先したほうがよいかもしれません。
     検索ワードは「タイトル」「紹介文」「タグ」に記載があれば引っかかりますので、そこでどれだけ多くの読み手が使っているだろう検索ワードを設定できるかが鍵を握ってきます。
     「カクヨムオンリー」であればそれは設定したほうがいいですし、「男主人公」「女主人公」かも重要です。そこに「ハーレム」だったり「チート」だったり、読み手へのアピールポイントをタグにしっかり書けば、読み手は現れますので「初めての読み手」を集めるなら検索対策をしましょう。

     二回目以降の継続読みの方は、読みやすい時間に投稿してくれれば読みますので、彼ら彼女らが読みやすそうな時間を見計らって投稿しましょう。
     先述しましたが、「深夜」なら読み手が寝る前に読んでくれることを想定します。もし値落ちしてしまったら読まない日ができて、いつの間にか遠ざかってしまう方も現れるので、いつでも読める時間帯が重要だと思います。
     たとえは20時前後1時間であれば、この時間帯に更新するとそれ以降に小説の続きを読もうと考えている方々に適切に新エピソードを提供できるので有利になりますよ。

     私もまだ投稿時間は試しながらの部分が多いのですが、以上に留意して更新時間帯を設定するとよいですよ。

  • 中高生ってことは、彼ら(オイラも含めて)が授業中にする、不審者が突然教室に侵入してきたのをおのが力で徹底的にボコすといった妄想が必要なのか。
    うーん、流石にソレを文にするとなると精神が崩壊する……だから、オイラ俺tueee作品やザマァ作品、追放作品が書けないんすよ。

    作者からの返信

     長宗我部 芳親様、コメントありがとうございます。

     俺TUEEEやざまあなんかは、真面目な作品を書いている人だと、なかなか書けませんよね。
     つい「どういう心境なら俺TUEEEでもおかしくないか」と考えてしまいますからね。破綻しない「俺TUEEE」を求めてしまいます。
     ざまあも「他人に裏切られて、それを見返して快感を得る」ような構造になってしまいますから、真面目な書き手では難しいですね。

     長宗我部 芳親様は今書いている和風現代ファンタジーがぴったりな印象なんですよね。文章もぐんぐんよくなって来ていますからね。
     あの作品をしっかり完結に持っていけたら「カクヨム甲子園」あたりも狙えたかなと考えておりました。


  • 編集済

    私はけっこうな年齢なもので、いろいろな人生の楽しみごとに夢中になる人を、それなりに見てきました。その趣味の中でも小説を書くって、10歳から始めようが50歳から始めようが、書く前からプロになると言えたり、すぐにプロになる道が開かれているように思える、特殊な趣味だと思います。
    小説を書くのが趣味だというと、「芥川賞、がんばって!」とか「夢の印税生活ね」とか、言われてきました。冷やかされている感じで、腹の立ちまくりです。(笑) 健康のために近所のスポーツセンターでテニスを始めたからと言って、「ウインブルドン出場ね」「オリンピックの日本代表、頑張って!」とかは、言うほうも恥ずかしくて口にもできないセリフでしょうに…。
    テニスもまじめに続けて頑張っていると、町内大会で優勝したり、地区の年齢別大会でいいところまで進めたりします。小説の賞も、そのくらいの気楽な気持ちで挑戦して結果を受け止められるといいのにと思ったりします。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     小説が趣味っていうと、すぐ実利に目が行く人が多いんですよね。
     ただ字を書くだけで書籍化されて、売れて、夢の印税生活。
     というのが昭和時代からの勘違いなのかもしれません。

     今は昔ほど小説が売れなくなってきていますから、難しいところですね。
     文芸とくに純文学は芥川龍之介賞・直木三十五賞を獲らないと生活なんて成り立ちませんからね。
     エンターテインメント小説やライトノベルは一定数の売上が保証されているようなものなので、書き手もこちらにシフトしているように感じます。
     さすがにライトノベルは書けないって方も、大衆小説であるエンターテインメント小説なら食べていける人が多いんですけどね。

     このあたりが生活していくには狙い目なのでしょうけどね。

  • カルチャーセンターの『史記』の講座に通っていた時、講師は古墳から発掘される竹簡の研究者でした。先生が海外の学会に出席すると、必ず、欧米の学者が、「自分は中国古代の農耕について研究しているのだけど…」「自分は当時の気象について研究しているのだけど…」と、他分野の研究者が、積極的に話しかけてくるそうです。しかし、日本の研究者は自分の研究にしか興味を示さず、またそういう人たちでかたまる傾向があると言っていました。
    パソコンに向かって小説を書くにしても、常に他分野への研究心や探求心は大切ですね。私も、『史記』の講座が閉講したので、今度は『漢詩』の講座に通い始めました。自分に研究心とか探求心があるのかどうかはわかりませんが、好奇心は抑えきれないようです。(笑)

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     確かに海外の研究者って異文化交流に積極的ですよね。
     なにが自分たちの研究のプラスになるかわからない。
     わからないから接点を作りに行く、という思考なのでしょう。

     明千香様は、積極的に外と触れ合うチャンスを活かしているようですので、その意気込みを続けていただけたらと存じます。
     自室に籠もっているだけでは、いい作品は書けませんからね。

  • 334.執筆篇:見た目の文体への応援コメント

    書店で手にとった本をぱらぱらとめくった時、ぱっと目に飛び込んでくるもの、『字面』ですね。この『字面』というものにも、いつのまにか好みというものが出来て、その本を買って読むかどうかの判断の基準になったりします。自分の書いたものも、ぱっと見ただけでわかったりもします。

    ところで、以前に「小説は2次元で表現する芸術である」とかいう言葉が出てきて、(ちょっと曖昧なのはお許しください)、「おお! 小説も芸術なんだ!」とすごく感銘を受けました。芸術であれば、人とは違う独自の世界を切り開きたいものです。しかしながら、そこに「万人に好まれる技術を学んで、売れる」となると…。
    どの分野においても、創作者として両方を目指すのは、かなり難しいことのように思われます。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     まさに「字面」ですね。「見た目の文体」がどれだけ重要なのか。
     横書きが主であるウェブ小説の場合は、縦書きルールだとどうしても詰まって見えてしまいます。
     そこをある程度改行や空行を入れて軽くしていくわけです。
     紙の書籍になったときの見え方も想定してあるとなおよいのですが、それでウェブ上の人気が出るかは別の問題ですからね。

     ちなみに小説は「一次元の芸術」ですね。
     二次元は絵で、三次元は像になります。
     小説は一本の長い巻物に一字ずつ書いてあって、それを下までズズズッと読んでいくことになるので線(一次元)で表現された芸術なんです。
     どんな書き方をしても自由であり、書き手の個性が表れます。
     だからこそ、読み手にどう受け取ってもらいたいかも想定して書かないといけないんですよね。


  • 編集済

    前回のコメントの続きです。

    私は一人称を、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』で学びました。『ライ麦畑でつかまえて』を読み込んでは、一人称の小説を書くという感じで、何作も書きました。純文学が出発点でもあったので。しかしながら、一つの事件がきっかけでいろんな人の人生が狂い始めるという、じんわりと怖いイギリスの女流作家ルース・レンデルにハマって、こういうものは一人称では書けないと、それから三人称を学びました。
    たぶん、おっせかいだとは思いながら、皆さんがカイさんにいろいろと言いたくなってしまうのは、このコラムではカイさんの小説の執筆歴が不明だからだと思います。
    これだけの創作コラムを書いておられるのだから、カイさんはすでに100作くらいの作品と応募歴があり、その経験をもとにしたデーターを駆使されているのに違いないと思ったり。でも、最近では、もしかしたら、カイさんはこのすごい創作コラムを書いてから、満を持して、これからバリバリと書くつもりなのではと思うようにもなりました。もし後者であれば、カイさんの頭脳明晰な分析力とその努力には、感服です。

    どちらかはわからないけれど、(カイさんも他人の私に教える必要もないことですが)、これからのカイさんの作家としての成長と活躍を楽しみにしています。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     私は小説を書き始めたのは早かったんですよ。アドベンチャーゲームのシナリオにするため、中学二年生のときに初めて小説を書きましたから。
     定時制高校でも小説を書いていました。
     ただ社会人になってからは書く暇がなくて、ここからすっかり筆力が錆びついてしまいました。

     そして交通事故の後遺症によって静養が続いてことで、もう一度小説を書こうと思い立ったわけです。
     まず『暁の神話』という今の『秋暁の霧、地を治む』の三人称視点バージョンです。これを『ピクシブ文芸大賞』に応募して撃沈しました。

     そこで「小説の書き方」に関する持論と、関連書籍の情報を集めるだけ集めてまとめていき、自分の血肉にするつもりで『「小説の書き方」コラム』を書き始めたのです。
     連載は約4年毎日続きましたが、あまりにも長く続けたため、なかなか小説を書く時間がとれませんでした。

     そしてようやく時間がとれて、『暁の神話』を一人称視点の『秋暁の霧、地を治む』にリライトしました。
     そして復帰二作目『昨日の君の物語』を書き、三作目『レンズ越しの空の下で』と続きます。
     復帰してからリライトを除くと二作しか書けていないんですよね。
     だからまだまだ錆びついていますし、新しい知恵も身についていません。

     明千香様のおっしゃるように、『「小説の書き方」コラム』を書き終えたから、ここから小説を連作する段階に入っているのです。
     まずは基本である「一人称視点」をきっちり書くことを目指しています。
     そこで明千香様やゆうすけ様から情報の出し方の提案を受けましたし、@bahun1000様からは人称を変えたっていいじゃないかとの指摘を受けました。しかし人称を途中で切り替えるのは「禁じ手」なので採用はできないんですよね。
     なのでまずは明千香様とゆうすけ様のおっしゃるように「情報の出し方を工夫する」を取り入れて次作を書く予定でいます。
     どう書けばよいのか、自体は頭の中に入っているので、それを1日1万字書いて実践できるかどうかが試されるかと存じます。

     ジャッキー・チェン氏の『酔拳』ではありませんが、「書けば書くほど強くなる」つもりで書かないと、ただ書いただけでなにも身につきません。
     書いて、推敲して、発表する。これが小説ですからね。
     発表して、提案や指摘を受けて、次に活かす。これも上達の大前提だと思っています。
     この好循環を回すためには、前作よりも「強く」なっているのが条件です。
     今回は「一人称視点」に「外から情報を知らせる」工夫もするべきだという意見を取り入れて、また1日1万字ずつ書いていくことになります。
     だから一足飛びに成長できるよう、改めて『「小説の書き方」コラム』をリファインしつつ新作に向かってまいります。

     明千香様のご期待に沿うよう、努力を続けてまいります。
     また「ここをこうすれば」というご意見、ご指摘、提案等ございましたら、容赦なくおっしゃってくださいませ。
     原則に反しないかぎり、すべてのご意見等を勘案して次作につなげてまいります。


  • 編集済

    このコラムのおかげで、今まで深く考えることなく書いていた『視点』について、私も理解できるようになりました。それも、何度も繰り返して書いてくださっているためだと思います。1話だけだと、読み飛ばしてしまい、理解できなかったことでしょう。
    こうして、やっと『視点』について理解できて、そして実際にカイさんの書かれた小説も何編か読み、またそれについているコメントも読んで、私なりに気づいたことがあります。
    小説における『視点』って、なぜに存在するのかと考えて、「視点とは、小説内の情報を読者に開示するための手段」ではないかと思うようになりました。つまり、短い純文学系の私小説だと情報を開示するのに一人称はものすごく有効的で、長編群像劇型だと、三人称もしくは語り手視点でないと、読者に情報を開示するという小説の根源においていつかは破綻してしまいます。
    読者が読んでいる小説に求めるのは、作者の『視点』の正確さではなくて、読み進めるにあたってのストレスのない『情報開示』ではないだろうかと思うのです。
    読んでいて「あれ、なんでこうなるの?」と思った読者に必要なのは、作者の「これは視点の問題で書けない」という言葉ではなく、読者にそう思わせてしまった情報開示の少なさを補う『描写の技術』ではないかと。『レンズ越しの空の下で』は、主人公が知ることのできない情報であれば、周りの人物たちのせりふとか状況で、読者に開示しておいたほうがよいと思った場面が、いくつか見受けられたように感じました。
    うまくまとめられないのですが、「視点の問題で書けない」のではなく、「視点の問題で書けない状況を、技術的にどう書けば克服出来るか」が、大切ではないかと思うのです。

    語り手視点の例えに講釈師が出てきて嬉しくなりました。いま、まさに自分の書く超長編小説で講釈師的な語り手視点を取り入れようと、いろいろ工夫しています。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     私は今「一人称視点」を試しています。それで「わかりづらい」と思われるようなところでも「一人称視点」にこだわっているのです。
     他の視点を取り入れるのは、「一人称視点」を確実にものにしてから。
     読み手が最も感情移入しやすい「一人称視点」を最初から除外したり、「一人称視点」だと「わかりづらい」から安易に視点を切り替えたり。
     そういったご都合主義に陥らないため、まずは基本である「一人称視点」をしっかり身につけておくべきなのです。これは数十年前から課題だと思っています。
     「一人称視点」が確実に書けるようになってから、「三人称視点」や「三人称一元視点」に挑戦すればよい。この順序を間違えると、必ず「神の視点」に陥ります。
     「今誰に視点があってその人の心の中が覗けるのか」
     これをしっかりと理解していないと、ついついいろんな人の心の中を覗いてしまうのです。
     今回たとえに挙げた「タイムマシン」「講釈師」「紙芝居屋」は「語り手視点」としての「三人称視点」を表現したものです。
     今ではなかなか「講釈師」「紙芝居屋」は体験しづらいのですが、今例を上げるなら「落語家」も入ると思います。
     落語の多くは一人の主人公の心の中が読めて、「オチのある物語」を語ります。「講釈師」と同様、ひとりで何役もこなしていきます。違いは「講釈師」には映像がありますが、「落語家」には映像がない点でしょうか。
     だから落語家は会話文中心になり、場面の描写がいささか劣ります。だから「落語家」とせず「講釈師」を例にとったのです。

     なので「視点の問題で書けない」を解決する方法ももちろん探るべきですね。
     今の私のレベルだと、どうしても「一人称視点」がブレないことを優先しています。知りえない情報を他人が語って主人公に聞かせる手法もあるのですが、『レンズ越しの空の下で』ではそういったご都合主義も廃しました。
     まず「一人称視点」をしっかりと書ききる。それができずに安易な補足に走ってしまうと「一人称視点」が身につかないのです。
     もちろん「一人称視点」に自信が持てたら、解決策として「他人が語る」や「情報を耳にする」などが考えられます。
     「一人称視点」がしっかりと書けるようになったら、皆様がご指摘されていることにも挑戦していきます。
     ただ@bahun1000様のおっしゃったような「視点を切り替える」は、せっかく築いた「一人称視点」を崩しかねないので、明千香様のおっしゃるような「誰か他人からの情報の補足」から手をつけることになります。
     実はこの「小説の書き方」コラムの執筆完了後に長編で「一人称視点」を意識して書いたのはたった三作だけなんです。『秋暁の霧、地を治む』『昨日の君の物語』『レンズ越しの空の下で』だけ。圧倒的に経験値が足りていません。
     まずは「一人称視点」をきっちりと書けるようにする。それから明千香様のおっしゃるように「主人公が他から情報を得て補足する」を考えていきます。ご都合主義にならないように入れるのが難しいんですよね。「三人称視点」における「神の視点」と同じように、「一人称視点」で主人公に物語を進める情報ばかり集まるのでは「神の視点」と変わらなくなります。
     このあたりのさじ加減を見極めるためにも、数を書いて少しずつ試していくのが最適解だと思っています。
     前述しましたが直近の「一人称視点」長編がたった三作しかないので、まずは「一人称視点」をきっちり書くことだけを考えていました。
     今回多くの方から「情報が足りない」とのお声をいただいたので、次作からは少しずつ「他人から情報を得る」を少しずつ取り入れてみますね。
     今の力量では「ご都合主義」になりかねないので、そのあたりを見極めないといけませんね。「ご都合主義」は「神の視点」同様白けてしまうもとになりますからね。

     明千香様のご指摘を受けて、そのような挑戦をしてみることに致しました。
     明千香様も「講釈師的な語り手視点」に挑戦してみてくださいね。
     私も負けずに挑戦してみることにしております。


  • 編集済

    今まで、いろいろな視点の話を伺い、勉強になりました。
    しかし、最終的に100万字近くになるのではと思われる、群像劇の長編小説を目指している私としては、時に一人称、時に三人称、時に神の視点も取り混ぜて、長くなる話にメリハリをつけられたらと思うところがあります。でも、それでは読者が混乱しているのかと、不安でしたが。
    『語り手視点』という言葉を知って、自分が目指しているのは、それではないかと思いました。講談師が扇子で机をバンバン叩きながら、その時々のシーンにおいて、一人称あり三人称あり俯瞰ありで、自由自在に語るという形ですね。
    そういうイメージを追求してみようと思います。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     最終的に100万字近くですか。
     うちのコラム、500万字を超えていたりします。
     これだけ読むのもたいへんなんでよね(^_^;)
     「事典篇」は飛ばせるので、ここは飛ばしてかまいませんよ。

     語り手視点は、おっしゃるように講談師が使っていますね。
     ちょっと特殊な視点なので、書き手を選ぶところがあります。
     これまで書いてきたものを読み返して、どの視点がよいか考えてみるのも「視点」を理解するのに有効ですね。

  • 僕はタイトルをつけるには、主人公の通り名をつける派なのですが、最近聞いた話だと、長いタイトルが良いと聞きましたが、実際のところはどうなんですかね?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     実は「カクヨムコン7」に出した作品のタイトルを長めにしてみたんですけど、すべてダメでした。
     つまりタイトルが長いか短いかはあまり関係がないようです。
     それより、検索でヒットするかどうかと、フォロワーがどれだけいるかどうかのほうが影響力が強いようです。

     「KAC2022」では短いタイトルにしていても、二ページくらいには残れたので、やはりタイトルの長さは「若干有利」くらいのことでしかないですね。
     それよりは「的確なタイトル」のほうが有利だと思いますよ。

  • 118.応用篇:省く技術への応援コメント

    省くか…バトルシーンでは、よく細かく書いていましたから、気をつけて書かないと。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     「省く」のは最初のうちはかなり度胸が試されます。
     省いてみて、伝わらなかったら補足する。
     それが難しい場合は、「省かず」に表現してみましょう。

     あくまでも「省く」のは技術なので、技術が及ばないときは使わなくてよいのです。

  • 視点をしっかりと固定して書かないとだめだな。気をつけて書くぞ!

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     「視点」は基本であり、物語を語るときの根本を担っています。
     「視点」が揺れてしまうと、それだけで評価が下がりますのでご注意ください。

  • 先ほどの質問ありがとうございます。なるほど、出来るところまで、頑張ってみます。もし、無理なら、その作品はそのままにして、プロットを作ってまたもう一度作り直します。何度もコメントに投稿して申し訳ありません。最近、落選が続いて自信がなくなりつつありまして。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     最近落選続きとか。ひとつも最終選考まで残らないと悔しいですよね。
     「カクヨムコン」のように読者選考が一次選考なら、フォロワーが少なかったな、と振り返られるのですが。

     どのような作品が求められているのか、過去の受賞作がわかれば、それを読むようにしてください。ミスマッチが原因で落とされることが意外と多いのです。

     プロットから作り直してとのことですので、あれこれチャレンジしてみてください。
     「小説賞・新人賞・コンテスト」などに『カクヨム』から応募する際には、ご依頼があれば添削も致しますので、ご入用なら一度ご連絡くださいませ。

     めげずにファイトです!

  • 動機ですか、なるほど。いかに大事かが分かりました。それと、質問ですが、もし自分が書いている作品が最近落ちてきていまして、原因はご都合主義や登場人物が多いなどと考えています。おまけにかなり長く書いていますので、この場合、一旦削除か新しく書き直すしたほうがいいですか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     登場人物が多い場合は、主要な人たちを残してあとはフェードアウトさせてください。前半と後半で構成する人間関係を変えてしまうくらいに振り切ると、要らない人物を一掃できるのでオススメです。

     ご都合主義はなかなか難しいのですが、それまでの解決法は後になって変えると今最前線で読んでくださっている方に不親切になります。
     ここも、後半からはご都合主義がなくなるように注意していけばよいでしょう。

     できれば、この前半と後半という考え方を明確にするため、「第一部」「第二部」など大きな見出しを付けておくと、新参の方は第二部の冒頭をチェックしてくれますし、既存の読み手も「部が改まったから、内容も新鮮になるかも」
    という期待を高めるのに効果があります。

     試していただけたらと存じます。

  • やはり、長所ばかりだと面白みがないのですね。それを気付かずに書いてしまったのは恥ずかしいです。ここで質問ですが、例えばクールなキャラが主人公の場合はどういった短所が良いでしょうか? 

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     長所と欠点は裏表のケースが多いですね。

     クールな主人公であれば「なににも熱くなれない」とか「愛の告白も理路整然としてしまう」とか。クールが逆に足を引っ張るような欠点が扱いやすいと思います。
     意外性を狙うなら、「クールだけどおまり深く考えない」というのは面白いかもしれません。普通「クール」な人って思慮分別がしっかりしている人、というイメージなので、それが守られないと意外性が強く現れますね。


  • 編集済

    267.表現篇:推測と断定への応援コメント

    >拙著『暁の神話』も時折「神の視点」が混ざってしまい、結果は大失敗に終わったのです。

    軍記ものは、戦場を俯瞰することが多いので、視点が難しいですよね。
    戦場を俯瞰したり戦果を検討する描写は、どうしても神の目になってしまうので、読者としては、戦闘分析が好きなマニアでないかぎり、そういう場面になると、物語りから気持ちが一時的に離れてしまいます。
    そこの工夫が、軍記ものを書く作者の腕のみせどころでしょうか。

    作者からの返信

     明千香様、おはようございます。

     そうですね。軍記ものは敵味方の思惑を知って読むことが多いので、どうしても神の視点になりやすいです。
     段落などをうまく使って、切り替えて描写する方法もあるのですが、これは相当綿密にやらないと、すぐ神の視点になってしまいます。
     私としては「神の視点」は避けたつもりなのですが、評価が伸びなかったのは、そこに「神の視点」を見てしまったからなんだと思います。

     また戦争ものを書く場合は、『秋暁の霧、地を治む』のように、徹底的に一人称視点に振り切るか、三人称一元視点にして、場面場面での主人公を切り替えていく方式にするか。きちんと決めたうえで挑む予定です。

  • ものすごく古い話ですが、向田邦子さんの『思い出トランプ』に心酔してしまって、徹底的に読み込んで、『思い出トランプ』より題名をいただいたり内容をいただいたりで、何年かかけて、自分でも13作の短編小説を書いたことがあります。
    これは、すごくいい修行になりました。いまの自分の構成力と文章力は、これで定まったと思っています。でも、WEBで発表するライトノベルでは、まったく役に立っていないですね。(>_<)

    作者からの返信

     明千香様、おはようございます。

     短編小説って、長編小説の小説賞に応募したい人からはけっこう軽んじられていて、それは少し違うだろうと思っています。
     とくに読み手に顔を憶えてもらう、Web小説では「名前を憶えてもらう」ためには、短編をコツコツと発表して多くの読み手の目に触れる機会を増やすしかないんです。
     長編よりも新作の回転が早いので、フォロワーさんもどんどん増えていきますし、回り道に見えて実は最短距離なんですよね。

     そして本題のように短編を書けば、小説に必要なかなりのものを手に入れられます。
     短編から始めるのは、いきなり長編にトライして挫折する、という多くの方がハマる罠を回避するためにも必要ですね。

  • 若い頃は、小説の神さまのご降臨を願って、執筆前に裸踊りをしてました。(笑)
    でも、いまは、筋肉を使うのスポーツも脳を使う執筆も、もとは人間の体なので同じではないかと思っています。短距離で黙々と走り込みをするように、テニスで黙々と壁打ちをするように、野球だと千本ノックという言葉ありますね。そういう感じで、黙々と書いていると、裸踊りしなくてもパソコンを立ち上げると、今日のノルマが書ける…。
    そうなったらいいなという願望でもありますが。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     私も今毎日10,000字を目標に執筆しています。
     午前中に用事をできるだけ済ませて、午後にまとまった時間を作って一気に書いています。
     今日もたった今書き終わったところです。

     今は勢いを重視して表現はあまり凝っていません。
     やさしい文章をきちんと形にすることだけを考えています。
     今作が書き終わって次の目標が見えてきたら、またアプローチを変えようと思っております。
     それでもできれば1日10,000字は書きたいところですね。
     お互い頑張りましょう!

  • 4月から、『漢詩』のカルチャースクールに通います。
    自作の中華小説の語彙が豊かになればと思っています。また、中国の名所旧跡のビデオも見せてくださるそうなので、それも楽しみにしています。
    また、アルファポリスで画像付きで再掲載も始めました。あのエピソードには、どんな写真を使おうかと、そのためにはどこに行って何を撮影しようか、どういうふうに日本の風景を中華風にみせようかと考えていると、日々が楽しいです。
    カイさんも、新しく小説を書き始められるとか。よい小説が書けますようにと祈っています。

    作者からの返信

     明千香様、おはようございます。

     「漢詩」のカルチャースクールですか。いいですね。
     日本の創作で用いる「起承転結」のスタイルも、元をただせば「漢詩」が由来ですからね。
     きっと小説にも得るものがあるはずです。
     中華小説の語彙も確かに増えそうですね。
     私も中国の兵法が好きなせいか、漢文は馴染みがあるんですよね。声に出して読めませんけど、漢和辞典片手に翻訳したこともあります。

     アルファポリスでも再掲載を始めたとのことで、ますますのご発展をお祈りしております。
     そして私の小説を応援くださりありがとうございます。
     今回は執筆ペースを掴むための手慣らしで、本番は「スニーカー大賞」かなと思っております。でも「角川文庫キャラクター文芸大賞」も面白そうなので、参戦してみようと思います。

  • 私は、ライトノベルではなくエンタメ小説を書いています。そして年齢的に考えが古いものだから、場面が切り替わった時や章が新しくなった時は、舞台描写や風景描写から始めるという固定観念に縛られています。
    これを書くのは、かなりやっかいです。登場人物たちの行動や会話文よりも、毎回、時間がかかり手こずっています。次に章が変わる時は、前回と今回の『舞台の描写』を参考にして、書いてみようと思いました。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     エンターテインメント小説はいかにして読み手を楽しませるか、がポイントになるため、物語全体の緻密さが求められる場面もあります。
     しかしいつもと同じ場所であれば、毎度緻密に書く必要はありません。

     今回ご紹介している「大きいものから小さいものへ」のようなカメラワークを意識すると、ライトノベルだけでなくエンターテインメント小説でも必要となる舞台の描写を的確に提示できるので、ぜひ活用してみてくださいね。


  • 編集済

    私は過去に同人雑誌に所属していて、入会してきた新人さんの初めて書く小説というのを、読んできました。これが、文章や構成は多少おかしくても、内容は勢いがあってものすごく面白いのです。そしてなぜか2作目となると、文章や構成がよくなったぶん、内容がつまらなくなる。そういう人が小説を書きたいと言われる人の8割を占めます。2作目が1作目を超える人は少なく、それが3作目4作目と続く人は、ものすごく限られてくる。
    なぜだろうと長年思っていました。そうなんです、『しかし、生涯唯一作の禁断技になります』をぶちかましてきた結果なんです。(笑) そういえば、「人は誰しもその生涯において、1作は傑作小説が書ける」とかいう言葉もあったような…。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     おっしゃるとおりで、禁断技を使ってしまうと、皆から「面白い」と思われるのですが、同じ物語を二度書いても面白くなくなりますし、かといって新しい作品をでっち上げても面白くならない。
     人生だったり生涯温めていたネタであったりは、たった一作にしかならないんですよね。

     逆い言うと、その「禁断の唯一作」が小説賞を獲ってしまい、書籍化作業が遅れに遅れて、出版したはよいのだけど二作目につながらない。
     そうなると、たった一冊出版するだけの人生になってしまいます。
     話のタネをつねに収集して、いつでも使えるように研ぎ澄ます。
     それができる人だけが、商業で成功するんでしょうね。

  • シークエンスの考え方と、その展開の仕方、とても勉強になりました。
    私はいままでこれを勘で、物語りをだらけさせないために、<章>の中に設けるべき1つの小さなクライマックスと考えて執筆していました。「失敗」「成功」という言葉で説明していただくと、物語りの運びについて、頭の中が整理できたような気がします。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     小説内でいくつの出来事を起こすとよいのか。
     なにも考えずに書いていると、どうしても読み手を惹きつけられない作品になりがちなんです。
     最初のシークエンスでは出来事は「必ず失敗する」のです。
     成功したらそこで満足されてしまいますからね。
     あとは、どの出来事、シークエンスで成功させ、失敗させるか。
     それを意識しておくだけでも、物語は格段に面白くなります。

  • 回想は、案外、ハイリスクなのですね。余計に読者を疲れさせるというデメリットがあるのですね。
    ライトノベルで応募したときも、主人公4人の回想を入れてしまったことが落選の原因かもしれないね。
    質問ですが、回想を入れるのは慣れないうちは、入れないほうが良いのですね?そうすれば、絶対じゃなくても一次選考が通りやすいのですか?

    作者からの返信

     サファイア様、こんにちは。コメントありがとうございます。

     主人公4人の回想ということは三人称視点だったのかなと思います。
     ですが回想シーンが4人ぶんあるということは、それだけ過去話で文字数を費やしてしまっていて、本編が薄くなるという反作用が起こります。

     ご質問については、慣れないうちは回想シーンを入れないような物語を書くべきですね。そうすれば本編が厚くなりますので、より大きな物語を表現しやすくなります。
     「カクヨムコン」のように読者選考の場合は、物語が始まってからすぐ過去話に入られると、そこでさじを投げられる可能性も大きくなります。
     他の一般的な「小説賞・新人賞」であれば、いちおう全文を読んでもらえるので、全体の文量に対して過去話の割合がどのくらいだ、というところが構成として見られます。
     回想を入れないのが「基礎パターン」であり、それで物語をしっかりと表現できることが求められます。それがしっかりしていれば、わずかに過去話を回想シーンで差し込んでも、文量としては短くなりますのでそれほど選考で不利になりません。
     ただ、過去ばかり振り返る作品になると、明らかに「構成が足りていない」と判断されますので、「小説賞・新人賞」狙いであれば「どうしても過去を振り返らないと物語が伝えきれない」場合にのみ回想を入れてくださいませ。

  • >描写は「修飾」によってもたらされます。ちなみに比喩も「修飾」に含まれるのです。

    「修飾」と「比喩」が文章を書くものの腕の見せ所と思います。自分が今まで生きてきて、何を見て何を経験したかが、ここに凝縮されると…。
    でも悲しいかな、これって、自分が歳を重ねるほどに、古びるのです。若い人のライトノベルを読んで、今どきの<感性>を感じます。これだけは、時間をかけたからといって学べるものではないと。時間をかけるほど、古臭くなってくると。
    活きのよい鯛は、調味料を加えて煮炊きするよりも、ぱっぱとさばいて刺身にするだけで美味しい。
    あっ、おもしろい<比喩>を書いてしまった!

    作者からの返信

     「修飾」と「比喩」の感性は磨き続けても歳を重ねると厳しいですよね。
     また若者独特のしゃべり方もなかなか真似できません。
     私は「構文のしっかりしたしゃべり方」をさせますけど、若い人は「ら抜き小言葉」「い抜き言葉」を平気で使います。添削では「会話文」ならいいけど、三人称視点の時の分は「ら抜き言葉」「い抜き言葉」は使わないように指導してます。若者の一人称視点は、リアリティーもあって許容していますけど。
     ゲームやマンガ世代だからか、比喩もそういったものをふんだんに取り入れていますね。それがレベルやスキルといった「異世界ファンタジー」を生み出したのだと思います。私はゲーム歴も長いんですけど、ゲーム的異世界はあまり好きじゃなかったりします。だから若者にウケないのかなと思ったり。

  • カクヨムで小説を書こうと思い立ち、3年半もの間、長編小説が書き続けられたのは、やはり、私の場合、20年近く毎日ブログ(初めのころは、公開日記でしたが)で、自分の日常を書き、読み手の反応も知ることができたからだろうと思います。
    でも、文章を書く基礎を時間をかけて学ぶということをせよと言っても、ライトノベルを書こうとする若い人には、まどろっこしいだけなんだろうなと思います。
    「よい文章でよい小説を書きたい」と、「とにかく書籍化、そしてプロ作家!」では、目標そのものが違うと、最近になって、やっと気づきました。(笑)

    作者からの返信

     20年ほど毎日ブログを書き続けられたのはすごいですね。
     明千香様の安定した文章の秘訣がわかった気がします。
     私は「小説の書き方」コラムで4年近く毎日へえこらしていましたよ(苦笑)
     それ以前から文章は書いていましたので、私もかなり長い方ではありますけど。

     添削ではけっこう文章を直すことが多いんですよね。日本語の基礎が疎かになっていることが多くて。
     それを我慢して読むと、物語それ自体はじゅうぶん面白いんですよね。
     文章に関しては編集さんや校正さんから直されますから、やはり面白い物語を思いつけるかを重視して「小説賞・新人賞」を決めているんだろうなと考えてしまいます。

  • 196.再考篇:段落についてへの応援コメント

    段落分けは、頭を悩まします。
    特に、頻繁に改行し空欄を設けるWEB小説を書き始めてから、段落については、純文学を書いていたころに身についたものが、音を立てて崩れました。(笑) いまでは、パソコンで表示される横書き画面を見て、字と空間の比率がきれいで「読みやすいかも?」 というのが、基準になってしまいました。
    時々、無性に、紙に縦書きというスタイルで、書きたくなります。

    作者からの返信

     明千香様、おはようございます。

     私もWeb小説の、頻繁に改行して空行だらけのスタイルを見たときかなり面食らいました。
     紙の書籍だと詰めて書いていたし、意味や主体が同じなら改行はしないものです。
     少しずつ慣れてきたとはいえ、まだまだ文字が詰まってしまいますね。

     紙の書籍化したらどうせ詰めるんだし、と思ってもなかなか治りませんよね。
     
     とくに読者選考のある「カクヨムコン」だとどうしてもWeb小説スタイルを貫かないと評価が低いんですよね。
     ここは次回の反省にしたいと思います。

  • くそ! 僕としたことが! 推敲をしてみると、おかしいなところがあるし、問題だらけでした! 質問ですが、とあるライトノベルで落選した作品についての問題点を改善して他のライトノベル作品に投稿するのはありですか?

    作者からの返信

     サファイア様、こんばんは。

     落選作を使い回すのは正直オススメしません。
     ただし、しっかりと改稿し、構成と展開をしっかり練り直せるのなら、使いまわしてもかまいません。

     通常、選考を通過できなかったのは、構成や展開のレベルでしくじっていることが多いのです。
     なにがしかの欠点が目立っていたから選ばれなかったのです。

     もし最終選考には残らなかったけど、手前までにはたどり着けた。
     この場合はある程度のきちんと改稿すれば最終選考に潜り込めるかもしれません。

     ということで、一次選考で落ちた作品は、どこか見込みがないから落ちたので、再利用したい場合は、構成・展開を抜本的に見直してくださいね。


  • 編集済

    私がマイパソコンを手に入れたのが、20年と少し前。その時から、ブログを書き続けています。(当時は、公開日記と言われていました)ブログを書く前は、新聞・雑誌の女性投稿欄に、女性の日常を書き綴ったものを投稿していました。それが高じて、純文学雑誌の同人になりました。
    自分が生きているということを文字で表現したい、そしてそれを誰かに読んでもらいたい…。今思い出すと、身近な家族にすら理解してもらいにくい<内なる欲求>でした。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     私がパソコンを手にしたのはもうそろそろ40年くらい前になるのかな。
     当時はマイコンと呼ばれていました。
     小学生で手に入れて、そこからパソコンのない生活は考えられなくなりました。

     ブログもそうですが、なにかを表現して、誰かに読んでもらいたい。
     その思いが強いから、今日も文章を書くんですよね。

     TwitterやInstagramなど短文が流行っていますが、それでも「書く」という文化は廃れないのがすごいですね。

  • なんと、前回の私の疑問「ズームイン」と「ズームアウト」の答えが、№187~№189に書かれていました! それにしても、前回の要点をぴしりと押さえたお答え、見事としか言いようがありませんでした。
    前回に答えていただいたことと、今回の3つの記事を読んで、自分の執筆スタイルがまるで目に見えるように理解出来ました。
    私は、大学の先生が講師の『史記』の講座に通っていまして、(コロナ禍で閉講)、その時に、「インプットだけでは面白くない、せっかく得た知識をアウトプットしたい。そうだ、20年断筆していた小説を、再び書こう!」と、思い立ったのです。ですから、世界観から入っています。
    そして、小説を書くことをゆっくりのんびりと楽しもうと決めたので、中華大陸を造った神の話から始めました。まさに、カイさんのおっしゃられる『このような創世神話を考えることが最も高次元の「世界を創る」ことなのです。おそらく妄想の中でもとくに極まった妄想でしょう』というものを、毎晩、ああでもないこうでもないと考えながら、楽しんでいます。
    それにしても、カイさんはすごい! 私が情緒に流されてなんとなくやっていることに、カイさんが理屈を与えてくださって言葉で説明してくださっています。もう、読んでいて至福の境地です。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     世界そのものを創造するって、まさに神様の領域なんですよね。
     人間でもそれができるのは小説やマンガかゲームやアニメやドラマのシナリオ・脚本くらいなものです。
     文章でしか表現できない文芸だからこそ、さまざまなものが創造できます。
     明千香様も、ご自身の世界観を作り上げているようですので、それを活かした物語や主人公などを考えてみてくださいね。

  • >先に世界観からズームインするように決めていく方と、先に主人公からズームアウトするように決めていく方。

    「181.再考篇:起承転結を作成する」への応援コメントの返信の返信を、こちらへ書きます。ズームインとズームアウト、言い当てられた言葉ですね! そうなんですね、小説を書こうと思う動機には、この2つがあるように思います。大発見です!
    私は、小説を書き始めたころ、お堅い同人雑誌で、30枚くらいの私小説をたくさん書きました。その時、「今回は、オレンジ色のピカピカ光る感じの小説を書こう」とか、「深い森のような緑色で、ところどころ黄色を混ぜよう」とか、そんな感じから、粗筋を作っていました。
    そのような私から見ると、時に仲間の書くズームアウト的な小説は、キャラを活躍させるために、無理やり作り込んだものに感じることもありました。あっ、でも、ズームイン的な小説の書き方の欠点は何なのでしょう? 自分がずっとやってきたことの欠点は、わからないものですね。

    作者からの返信

     明千香様、こんにちは。

     簡単に説明するなら、以下になります。

    世界観から創る利点
    ・どのような世界観にするかをすべてコントロールできるので、魅力的な世界観、唯一無二の世界観を創れます。
    ・大作を創るのに有利です。

    主人公から創る利点
    ・どのような主人公が活躍する物語なのか、魅力的な主人公、唯一無二の主人公を創れます。
    ・主人公周りの世界観しか創らないで済むので、短期間に多作できます。

    世界観から創る欠点
    ・主人公の性格や立ち位置がどうしても固定的になりやすい。代わり映えしない主人公になりがち。
    ・物語で触れない世界も設定するので、時間が無駄になりやすい。一度設定したものだからと無理に入れようとすると説明書きが長くなります。

    主人公から創る欠点
    ・物語が好評を博して連載が続く場合、今まで決定していなかった世界観や舞台、設定などを改めて考えなければなりません。整合性をとるのに苦労します。
    ・主人公のキャラクターに依拠した物語になりがちなので、連載を続けていくほど物語に無理が生じやすくなります。
    ・大作を創るには不向きです。

     だいたいこのようなところですね。

     最初から大作を狙って書くのなら、世界観から創ったほうが有利です。
     もし「小説賞・新人賞」に応募する完結された十万字の小説を書くのなら、主人公から創ったほうが有利です。

     そう考えると大作を書く明千香様なら、世界観から創るほうが向いていると思いますよ。今まで間違っていたわけではありません。
     ただ十万字前後の指定がある「小説賞・新人賞」へ応募したいのなら、その作品だけでも主人公から創るほうが多作が利きますので得をします。

     いちおう本「小説の書き方」コラムは、「小説賞・新人賞」を狙うのが主な目的なので、主人公から創るズームアウトを推奨しているわけですね。
     ご理解頂ければ幸いです。


  • 編集済

    『暁の神話』を読もうとカイさまのページで探しましたが、見当たりません。『秋暁の霧、地を治む』と、同じ作品ではないですよね? 
    …ということで、このコラムの理解をいっそう深めるために、カイさまの作品を読むことにしました。まずは『秋暁の霧』からと思うのですが、短編でも面白そうな題が並んでいるいますので、そちらから始めるかも知れません。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     『暁の神話』は『pixiv』に掲載してあります。以前は『小説家になろう』にも残していたのですが、今確認したら消してあったようです。
     元々は『秋暁の霧、地を治む』と同じ物語なのですが、『暁の神話』は三人称視点で書いてあるのです。
     『秋暁の霧』は一人称視点に切り替えているので、見せ方に差があります。

  • まずは書きたい世界観があって、その世界ならではの物語りがあって。それからその物語りにふさわしい魅力的なキャラを考え、そのキャラが活躍するイベントを考える…。というふうに、小説というものは、書くものだと思っていました。
    初めに魅力的なキャラを考えついたり、読者をあっと言わせるイベントを考えついてから、それに合わせた起承転結の物語りを作るというのは、これは技術的になかなか大変な作業のように思われます。若い人が勢いにまかせて書き始めたもののエタってしまうのも、当然かなと思いました。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     物語の作り方に王道はないんですよね。
     書きたい人が書きやすいように構築していくのがたいせつです。

     先に世界観からズームインするように決めていく方と、先に主人公からズームアウトするように決めていく方。
     だいたいこのふたつですね。
     主人公から決めていくのが書きやすいので、皆様には手っ取り早くこちらをオススメしてます。
     なにせ主人公とテーマさえ決めてしまえば、あとは適当に周りを決めても物語にはなりますからね。
     それが面白いかどうかは、どこまで細部まで設定するかによりますが。

     確かに若い書き手は勢いで書けるだけの情熱はありますが、情熱ってすぐに冷めるんですよね。だからエタってしまう。
     だから勢いだけにならないくらいには、設定をきっちり作っておいたほうがよいですね。

  • >読み手から『ここがわからない』と言わせない文章

    独りよがりと唐突感のことでしょうか。あとから気づくと、赤面ものです。でも、気づくだけでも、ましかも知れません。
    このミスを避けるためには、書いたものをしばらく寝かせて読み直すか、「描写がよい」と思う作家さんの本を読み込んで、習得するしかないように思います。アイデアが次々と湧いて来るライトノベルの作家さんには、もどかしい勉強方法なんでしょうが。

    作者からの返信

     明千香様、おはようございます。

     アイデアがポンポン出るのは好ましいのですが、湧き出す量が多くて説明が追いついていないと「Why?」と感じることが多いですね。
     小説投稿サイトだとなかなか「原稿を寝かせる」人もいませんし。
     そのあたりで、文章はうまいんだけど、なぜか物語がわかりづらい人が生まれてしまうのだと思います。

     あとは描写ですよね。
     独特の感性で比喩していってもよいのですが、確実に「なにをなにに例えているのか」が明確でないと、どうしても「Why?」を感じてしまいます。
     一般的な比喩もよいのですが、きちんと説明できることを前提にしてオリジナルの比喩にも挑戦していただきたいところですね。

  • >「本当はこうしたいんだけど、状況や周りに合わせなきゃ」と書いていくのはたいへんに面倒です。

    たまたま、そういう海外TVドラマを見終わったところです。話を面白くするために、登場人物を増やして派手なイベントを次々と起こしていたら、それに絡む主人公の言動に一貫性がなくなって。主人公の言動に一貫性がないというのは、いくら面白いイベントが次々と起きても、観ているほうとしてはだんだんと興ざめしてきます。
    ……と思ったら、とんでもないシーンで、プツンと、ドラマ製作そのもが打ち切りとなりました。プロの製作集団でもそうなるのですから、素人の書く小説はいかにと思ったことです。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     これって創作界隈ではあるあるなんですよね。
     キャラクターは一本筋が通っているほうがよいのに、あの場面ではああして、この場面でこんなことするの? ということをするとたいてい破綻していきます。
     小説は十万字でも一、二時間程度で読めますから、そこでキャラがブレたら終わりです。
     キャラシートでしっかりと性格や価値観を設定しておくべきですね。


  • 編集済

    10分の1まで、読み進めました。
    1つのテーマを見方を変えたり発展させたりで書いてくださっているので、ものすごく頭に入ります。「小説を書くというのは、こういうことかな?」と、なんとなく勘で書いていたことに、「ああ、そういうことだったんだ!」と納得しています。

    今回の『読み手の年齢性別を正確に知る』ですが、この最近、カクヨム内での交流を断つとともに、自分の書く小説に対して『30歳以上の大人の女性向き』と、紹介文に明確に書いて読者を絞ることにしました。★が欲しい若い人に、初めの数話で絡みあっても、お互いに時間の無駄だろうと考えました。若い人の異世界ものが多いカクヨムでは無謀な行為かも知れませんが、カクヨムの書きやすさと読みやすさの<仕様>は、手放せません。
    私の書いた小説はいまのところ、完結後も、1か月に数人の人が通しで読んでくださるという感じなのですが、さてこれでどういう結果となるのでしょうか。1500回を読み終わるころには、ご報告出来たらと思います。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     このコラムは「大根の桂剥き」のようなものですね。
     まず核となるものがあり、それを外堀からじわじわと削っていって、より本質に迫ろうと企図しています。
     まあだいたい参考にした書籍が増えたら切り口が変わっていくような感じですね。
     参考書籍をいったんすべて読んで、私の中で咀嚼したものを書き出していくスタイルになっているので、参考書籍の書き手が違っていても、ある程度統一されたコラムになっていると思います。

     あと、このまま進んでいくと「あらすじ」「プロット」が出てきます。
     私はこの「あらすじ」と「プロット」は別のものとして書いています。
     本来「あらすじ」を英訳すると「プロット」になるのですが、日本語の特徴から、あえて分けています。
     「あらすじ」がよくある「主人公がなにをしたくてなにをやりどうなったか」を書き出したものです。
     「プロット」との間に「箱書き」があり、ここでシーンの数と順番を決め、その後に「プロット」で本文の下書きをしていきます。

     この点が混乱されるかもしれませんので、ご注意いただければと存じます。

  • 私は、読むのも書くのも、長編を超えた超長編が好きです。しかし、カクヨムで人との楽しい交流を求めますと、ショートショートの類を、お互いに読み合って褒め合うという沼にどっぷりとハマってしまいます。構成や文章や表現を話題にしようにも、関心事はすぐに次の新しいネタに移ってしまいます。
    …と思って、最近、コメント欄を閉じました。寂しいですが、超長編小説を完結させるという目標を持ったものには、しかたがないことだと思っています。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     超長編好きなので、本コラムでも怯まなかったのかなと感じました。
     だいたい話数を見て驚かれるんですよね。毎日連載4年弱でしたから、書いた私もたいへんでしたが、読む方もかなりたいへんなんですよね。
     でもしっかり読んで、実践してみて、疑問を持ったらまた読んで。
     これを繰り返すだけでも、確実に小説が書けるようになります。

     長編は単行本1冊の分量なので、物語があっと終わってしまうんですよね。
     長いと思っても十万字くらいはすぐ埋まります。
     売れるライトノベルはだいたい9巻以上連載していますから、物語の重厚さを感じるなら100万字もひとつの目安かもしれません。
     それに比べて文芸は多くても三分冊で、よくて二分冊。意外と分量がないんですよね。
     ライトノベルの走りとして藤川桂介氏『宇宙皇子』が50巻でしたし、栗本薫氏『グイン・サーガ』も100巻超えて著者が死去しても物語は続いています。

     そう考えると、長大な物語はライトノベルのほうが一日の長があるのかもしれません。
     世界初の長編小説・紫式部氏『源氏物語』も、今読むとライトノベルですからね。主人公が無双したりハーレムを作ったりやたらモテたり。

     小説投稿サイトに掲載している方って、構成や表現なんかはあまり頓着していなくて、多くの人が読んでくれるにはどうするか、のテクニックありきのような気もしてます。
     だからこのコラムも最初は「受け入れられるのかな?」と思っていたのですが、『カクヨム』では大当たりしました。
     明千香様のように、構成や表現や描写について興味のある方がそれなりにいたんですよね。でないとまた他のサイトへマルチポストするしかないかと思っていたので。

     ときどきですが、拙いながらも添削も行なっております。
     超長編の場合は範囲指定して頂くことになりますが、いくらかでもお役に立てたらと存じます。
     今は「KAC」に集中しているので、次の募集は4月になると思います。
     まあ「戦うイケメンコンテスト」が3月14日までなので、そこで二本の添削が終わる予定なので、すぐにお受けできなくもないのですけどね。
     添削募集は「近況ノート」を出しますので、気になりましたらお声がけくださいませ。

  • 男性の書き手さんで、「登場人物の髪や目の色、着ているものなどは、小説のテーマから離れた些細な事。そんなチマチマしたは書く気にはなれない」と言われているのに、「アニメ化されたい…」と呟いていらっしゃって。
    その言葉の矛盾に、ご本人は気づいていらっしゃるのだろうかと思ったことです。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     女性の書き手の方は、ひじょうに細かく色彩や形状を書いているんですよね。
     おそらくですが、男性のほうがそうしたイマジネーションの力が弱いからかもしれません。
     男性は即物的で合理主義なので、「物語に影響しないことは書かなくても構わない」と思い込んでいます。
     それでいて「マンガ化」や「アニメ化」は目指しているんですよね。
     ライトノベルにしたって、表紙を描く絵師さんがキャラクターをイメージできるような描写くらい最低限ないと、書きようがないんですよね。

     「小説賞・新人賞」でも、情景が映像で見えるところまで細かく描写できるかが審査されていると思います。
     だからか「小説賞・新人賞」獲得の女性率って結構高いのではないかと。
     近年の芥川龍之介賞や直木三十五賞なんかも女性の書き手がかなりの割合ですからね。


  • 編集済

    >「動機」があるからキャラは独りでに動き出すのです。

    『キャラが勝手に動く』という言葉、書き手としてはかっこいい言葉なので、ついつい使っていましたが。(笑) どうしてそういう状態になるのか、今回で、理論として理解出来ました。
    じゅうぶんに練り上げて造ったキャラは、出来事(イベント)の中に放り込んでやると、いきいきと喋って動いてくれます。ここで、どう言わせようか、どういう態度をとらせようかとか、書き手として考える必要がありません。あとは、読者を魅了する文章に書く力が注げます。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     まさにそれで、キャラクターに動機があるから、ある状況ではこう動くのが自然、というものがあります。
     ラクをしようとしているキャラクターが、危機に巻き込まれたからといって覚醒して困難と戦うなんてのはまずありえませんり
     危機の状況でいかにラクをして生き残るかを考えるのが自然なのです。

     だから主人公に限らずキャラクターに動機を持たせておけば、あえてこう動くかなと考えなくても、キャラクターは勝手に動き出してくれます。

     そこに気づけさえすれば、創作は劇的に容易になってきます。
     明千香様の作品づくりに反映できたらと存じます。

  • >ただの線から平面へ、平面から立体へ。この広がりこそが小説の魅力を最大限に高めるのです。

    小説の広がりと奥行きでしょうか。
    一本の線でしかなかった物語りが、イベントが起きたり登場人物が増えたりして、曲がったり捻じれたりしてくるのが、不思議なもので、書いていると目で見える感じがします。それが上手くいくと、今度は、枝分かれさせて複数の線にして、それをまたくっつけてみたり。それもまた上手くいくと、今度は勇気を出して、線から跳躍してみたり、逆に深く潜ってみたり…。
    こういうイメージが楽しくて、毎日、ちまちまと長編小説を書いています。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     おっしゃるとおりで、イベントが起こったりキャラが出入りしたりすると、物語が紆余曲折しますよね。それでどんな図形を描くのか。
     その時点ではまだ平面なんですけど、フィギュアスケートのようにジャンプ要素を取り入れることで、一気に立体が見えてくる。三次元で展開する物語は、それだけ読み手を魅了するのです。

     時間を含めた四次元だとさすがに物語がとっ散らかりやすいのですが、三次元を意識していると、一定以上の作品に仕上がりますね。

  • №85~90までは、私にとって<永久保存版>です。
    文章って、人が書いたものをたくさん読んで、その経験から培った勘を頼りに書くものと、ずっと思ってきました。こうして、理屈で説明していただいて、ものすごく頭の中が整理出来ました。最近、短期の写真講座に通ったのですが、なんとなくかっこいい構図というものにちゃんと名前がついていて、それは昔からの有名な絵画にも通じていると知った時の、驚きに似たものがあります。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     実践編はとにかく小説を書くのに必要な「文章」の構造を明らかにしたいと思って書いてあります。
     説明文や描写文、情報や感想など、さまざまありますが、それらをうまく混ぜてくどくなく、違和感のない「文章」に仕上げるよう努力してみてくださいませ。

     写真は確かに構図が命ですからね。小説も文章で組み立てている以上、土台なして文章があることをしっかりと理解できれば、上達も早いんです。

  • 今回、カイさんが書かれていること、よくわかります。
    カクヨムで3年半。毎日、日記を書くように楽しみながら小説を書くことを続けることができているのは、偶然にも中華ファンタジー小説というジャンルを選んで、シリーズ化したためだと思っています。ファンタジーは読者も古びないという印象を受けるように、書く方も時代の変化する流れを気にしなくてよい、ずっと同じところにとどまっていられる安心感があります。自分がチョイスしたこの偶然に、いま、すごくラッキーだったと思っています。
    ただ、初めの1年は、世界観と特殊な語彙についてはかなり勉強しなくてはならず、大変でしたが。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     中華圏は難しい単語が多いですからね。私も戦記ものを中華ファンタジーでやろうとして、単語でつまずいて西洋風に改めました。

     明千香様は、努力することで自分の境地、強みを手に入れたんですね。
     だから長く連載を続けられているのだと思います。

     やはり楽しみながら、時代に流されにくい作品を書きたいですよね。


  • 編集済

    私のキャラシートは、今までに読んだ小説なり観た映画でぞっこんに惚れたキャラ達です。だから、きちんと書かなくても頭の中に入っている感じです。
    年齢の関係もあって多作は無理、そして遅筆です。それでカクヨムでは、登場人物を同じにしたシリーズものを書くと決めています。遺作です。
    ここで気づきました、以前、私の書くキャラたちが似てしまうのはなぜかということを。今までで知り得た自分の大好きなキャラを集めていたからです。どうしてもタイプが似てしまいます。少し書きなれてきたので、シリーズ③では、大好きから外れたキャラを意識して、登場させようと思います。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     惚れたキャラクターって、自分で操ってみたくなりますよね。
     私なら今は大谷翔平選手と羽生結弦選手と藤井聡太五冠かな。
     彼らは端役でもよいので出してみたいなあと思っています。
     もちろん名前はもじりますけどね。

     日常生活でやることが多いと、どうしても遅筆になりますからね。
     そんなときは、日常生活で物語の展開をあれこれ考えてみて、流れが滞らないような展開を見つけるとよいですよ。
     私は就寝時に展開を考えて、ある程度すると寝てしまうのですが、物語の流れが詰まるとなかなか寝付けないので、短時間で物語の筋を編み出すクセがつきました。

     大好きなから外れたキャラクター。
     重要ですね。とくに「正反対なキャラクター」は物語では不可欠な存在です。
     私は「対になる存在」と呼んでいますが、要はライバルですね。
     互いに競って向上したり、打ち倒そうとしたり。
     物語の幅を広げるには、「正反対なキャラクター」で性格や出来事にゆとりを持たせるところから考えるべきですね。

  • ここまで、辿り着きました。
    読み始めたころは「少々くどいかな」と思われた繰り返し巻き返しの表現でしたが、それが功を奏して、書かれている情報が頭の中にきちんと入ったうえに、それぞれにレッテルを貼った引き出しに収めるという整理も出来たという感じがしています。
    次から、いよいよ『実践編』です!

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     中級編までは、私の所有していたWebサイトで連載していたもの。
     次の実践編からが小説投稿サイトで初めた連載部分になります。
     ちなみに途中にある「事典篇」は読まなくてもだいじょうぶですよ。
     これは異世界ファンタジーの鉄板情報をまとめたもので、鉄板の異世界ファンタジーを書かないのなら必要のない情報なので。


  • 編集済

    現在連載されているカイさんの小説の書き方のコラム、通しで読みたいと思っていますので、こちらで質問してもよろしいでしょうか?
    雨さんのところで、ファンタジー小説における未成年の喫煙描写が話題になっていますが、(実を言うと、私が指摘しました)、そのことに関係しています。先日、古い映画を見ていましたら、登場者のほとんどが煙草を吸っている…。でも、いまでは、テレビドラマでも映画でも、喫煙シーンはほとんど見かけません。
    また、私は美少女ものの中華ファンタジー小説を書いているのですが、初めは恋愛ありにしようとしたものの、性行為に結び付く場面はどうしても書けず、設定を直しました。昔の15~16歳だと問題ないと頭ではわかっていても、拒否反応が自分が考える以上に大きかったです。
    カイさんはどう思われますか?

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     まず未成年の飲酒についての見解は、長くなりましたので下記URLからご覧くださいませ。

    https://kakuyomu.jp/works/16816452219772998069/episodes/16816927861127255867

     美少女ものの中華ファンタジー小説は一定の需要が見込めるジャンルなので、とくに恋愛を絡めて書くのはよいと思います。性描写についてはそれほど求められていないと思います。そもそも小説投稿サイトは基本的に性描写は厳禁なので。そのようなことがあったと「匂わせる」くらいが限界ですね。

     だから性行為はまるっと省いて、純粋に「恋愛中華ファンタジー」を書けばよいと思います。
     自分の書けないものに挑むのも方法としてはありますが、あまり成功しないと思います。
     経験者が言っていますので間違いありません。
     私は恋愛経験なしというより恋愛感情そのものが欠落しているのに、恋愛小説を書こうとしましたからね。結局どれも恋愛小説にはなりませんでしたけど。

     だから自分の書ける範囲内で物語を「表現」すればよいのです。
     あまり気負わず、かといって「文責」には注意をして書いてみてくださいませ。

  • 23. :あらすじの復習への応援コメント

    毎回、興味深くそして面白く、拝読しています。
    今回は、特に、

    >だって読み手よりも低レベルな「疑似体験」しかさせてもらえないのですから。

    という言葉に、はっとさせられました。
    裏を返せば、読み手の想像の上をいく「疑似体験」を繰り広げよということですね。小説の内容を通して、自分の生き方や考え方が、読者に見透かされているような感じがします。読み手との真剣勝負ですね。



    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     おっしゃるとおりで、小説は読み手の上をいかないと時間の無駄なんですよね。
     アニメは絵を綺麗にしたり、テンポを良くしたりするだけでも興味を惹けますが、小説は読み手にはないネタで勝負しないと感動まで行き着きませんので。

     「読み手との真剣勝負」を常に念頭に置いてくださればと存じます。


     以前お話したキャラクターの幅を広げるには、というコラムを1話作りました。
     下記URLをご参照いただければと存じます。

    十万字書ける求道の「小説の書き方」コラム
    第9話 個性的なキャラクターの作り方って?
    https://kakuyomu.jp/works/16816927860637003467/episodes/16816927860828046189

  • 自分の分身を主人公にして日常生活を掘り下げるという小説(純文学)を書き続けて、カクヨムにであったのが、3年半前。初めて中華ファンタジーを舞台として、エンタメに挑戦しました。キャラたちが勝手動き出した…、ということを経験しました。ワクワクしました。
    しかし60万字を超えたいま、登場するキャラたちの性別・年齢・境遇を意識して変えても、根本の性格は似通っているということに気づきました。まるで違う作者が設定したのではないかと読者に思わせるくらい、キャラたちの性格に変化を持たせるにはどうしたらよいかを、現在、模索中です。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     純文学はかなり表現がシビアなので、中華ファンタジーでも周りのあまりの緩さに戸惑ったかもしれませんね。
     「なんだ、この程度で合格なんだ」
     純文学からはそういう印象を受ける方が多いようで、まだまだ小説投稿サイトは向上の余地があると思っています。

     キャラクターたちの性格に変化をもたせる方法ですが、これは偶然を頼るのがいちばん手っ取り早いんですよね。
     サイコロを振ってみるのも一手ですし、私がまとめた『数秘術』でどんなキャラクターが存在しうるのかのパターンを読んでみるのも一手ですね。

     このご質問のもっと深い回答は後日『十万字書ける求道の「小説の書き方」コラム』のほうで掲載致したいと存じます。今しばらくお待ちいただければと存じます。

  • >見た目や外見は揺るがしようがないものですから説明すべきです。
    >内面や性格は置かれている状況次第で変わりますから説明でなく描写しましょう。

    なんとなくそうであろうと感じて書いていますが、こうして、きちんと文章で整理されて書かれているのを読んで、「おお、そうだ!」と、思わず手を叩きました。視点の説明と言い、ほんとうに勉強になります。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     まずはまったくの初心者向けで書いておりますので、誰もが同意できる内容が多いと存じます。
     実はこの初心者篇と次の中級篇は、昔自分のウェブサイトで公開していたものなのです。
     だからかなり長い間置いてあったのですが、小説投稿サイトに掲載してからの伸びが著しくて、正直書いた私自身がたいへん驚きました。

     先はまだまだ長いですが、もし本コラムの大枠を見てみたいのであれば、中級篇の後に「端緒篇」まで飛んで読むのもオススメです。
     ただ、間には細かなテクニックなども書いてありますので、また戻って続きを読んでもよいでしょう。

     明千香様の創作に役立てばと願っております。

  • 初めまして!
    小説を書き始めたころ、「私」を主人公にした「私」視点の小説しか書けなくて。「彼女」と「彼」が主人公の小説を初めて書き上げた時の、喜びをありありと思い出しました。小説を書き始めたのが35歳の時からですので、30年以上昔の思い出となりましたが。
    1500話の大海原に、小舟で漕ぎ出した…。そんな思いで、読み始めています。

    作者からの返信

    明千香様、初めまして。コメントありがとうございます。

     小説を書くとき、さまざまな期待が膨らんでいて、途中で「うまく書けているのだろうか」と不安に駆られます。

     本コラムはまず小説を書いたことのない方に向けて、誰もが知っていたいことについて書いています。
     そこから少しずつ周りに染み出していくので、これは知っていると思ったらどんどん飛ばして読んでかまいませんよ。

     あとは創作を続けながら、気になったところをつまみ食いしながら読んでおられる方もいらっしゃいます。

     明千香様の創作のよき助けとなればと存じます。
     以後よろしくお願い致します。

  • 86.実践篇:主語の扱い方への応援コメント

    主語について質問です。小説では、同じ言葉、言い回しは、しつこくかつ無様な印象になると聞いたことがあるのですが、主語が人の名前の場合、登場人物の名前と彼女や彼らといった人を指す代名詞を交互に繰り返すというのは、どうでしょうか?もし、交互に繰り返すのを防げる方法があればどうすれば、よろしいでしょうか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     小説を書くときは、おっしゃるように「同じ言葉、言い回し」が続くと平坦に見えてしまって興を削ぎます。

     「主語が人の名前の場合」なのですが、主語ではなく「主体」にしてしまうと、ある程度は解決できます。

     たとえば「隆弘がギターを爪弾いた。隆弘が刻むビートで、聴く者を熱狂の渦に巻き込んでいく。隆弘がまるで宇宙の中心かのようだった。」
     という臭い表現があったとします。
     これ主語は「隆弘が」なのですが、三文とも「隆弘が」になっています。
     単純に最初の「隆弘が」以外を省く手もあるのですが、それぞれの述語に入る主語が消えてしまうので、スマートな解決とはいきません。
    「隆弘がギターを爪弾いた。刻むビートで、聴く人を熱狂の渦に巻き込んでいく。まるで宇宙の中心かのようだった。」
     このように、それぞれの文で主語はなんだろう? という主語不在で意味がとれない文章になってしまいます。

     ここは最初の主語「隆弘が」を主体「隆弘は」に変更します。
     日本語では主体が大きな文の主役として機能します。
     先ほどの例で試します。
    「隆弘はギターを爪弾いた。刻むビートで、聴く人を熱狂の渦に巻き込んでいく。まるで宇宙の中心かのようだった。」
     となります。

     つまり主体である「隆弘は」は、次に主体が切り替わるまで、文の主役の座を降りないのです。
     もちろん長すぎる場合は自然と主体が力を失うので、また主体にして盛りたてる必要はあります。
     ですが、小説で恩智「主語」が連発する場合は、可能なかぎり「主体にして残りを省く」ほうがスマートです。

     まあ一人称視点で書くと、あまり名前や彼、彼女といった代名詞はあまり使わないんですよね。
     この問題が出てくるのはたいてい三人称視点だからです。
     小説を読む人は物語を読みたいのですはなく、「物語を体感したい」のです。
     だからできるかぎり一人称視点で書くことをオススメします。


     現在「小説の書き方」コラムのいろいろな実験をする企画を考えています。
     たとえば「会話文中心のところで動作を書き込んだほうがよい場面と書かないほうがよい場面とは?」のような検証をしていく予定です。
     そちらが始まりましたら、ご意見ご要望を承りますので、積極的に書き込んでいただけたらと存じます。

  • そういや、キャラクターについて小説にて説明するところが多かったな。これは、勉強になりました。ありがとうございます。
    そこで、質問ですが、既存のキャラクターをモデルにして自分自身のオリジナルキャラクターをするに気をつけるべきことはどういったものでしょうか?
    仮に、そのキャラクターをモデルにして、別人格にするのはありですか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     既存のキャラクターを下敷きにしてオリジナルキャラクターにする場合についてですね。

     たとえば『ゴルゴ13』のデューク東郷のようなキャラクターを出したい。
     これを「寡黙で凄腕の殺し屋」として出してしまえば、誰が見ても『ゴルゴ13』をパクったとわかってしまう。
     基本的にこうならないようにしてください。
     「基本的に」としたのは「ギャグ」「ジョーク」「パロディー」などの作品なら、あえて「誰が見たってデューク東郷だろう、これ!」というキャラクターが出てきてもかまいません。そのほうが笑わせにかかるにはうってつけですからね。

     それ以外のジャンルで他人のキャラクターを自作に出したい、という場合は可能なかぎりわからないよう配慮してください。
     剣士なら魔術師にするとか、生徒なら先生にするとか、男なら女にするとか。
     なにかひとつでもよいので真逆に振ってみるのです。
     意外なもので、たったひとつ真逆に振るだけで、元ネタがなかなかわからなくなります。
     用心するならもうひとつ、属性を変えてみましょう。

     別人格にしてしまうと、そもそも既存のキャラクターを下敷きにする必要はありませんよね。核心的なところはある程度同じなんだけど、でも○○が違うから別のキャラクターかな? と思わせるくらいが、既存のキャラクターを下敷きにする利点だと思います。

     あとは「作品のジャンルや作風」によってどこまで残すかを決めましょう。
     ギャグマンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のボルボのように、誰もが元ネタをわかっているキャラクターでも「ギャグだから」で済ませられる利点があります。
     しかしバッドエンドに向けて進んでいくディストピアものに、どう見てもデューク東郷が出てきたら、多くの読み手は許せませんよね。シリアスな作風のなかにパロディーキャラが出てしまう。これでは想定していたシリアスさが一気に吹き飛んでしまいます。

     ですので、「ギャグ」「ジョーク」「パロディー」の類い以外は、そのものズバリなキャラクターは避けたほうがよいですね。
     出したければひとつかふたつ、属性を変えてください。
     あとはギャグ寄りなら名前も近づけるべきです。
     シリアス寄りなら、元キャラクターがわからないよう、まったく連想できない名前を付けましょう。

     とくに小説は文章の芸術ですから、名前が似ているだけで、どうしても元キャラクターを連想できてしまいます。
     だから、キャラクターの属性も確かにたいせつなのですが、こと小説に限れば「名前」をどう取り扱うかに腐心してくださいませ。

  • なるほど、pixivは、そういった文体が人気なのか。初めて知りました。そこで、質問ですが、実はpixivのほうでルパン三世とテイルズのクロスオーバーの小説を書いています。今、シーズン2に入りまして、ベルベット一味とアイフリード海賊団と協力して莫大な資産の在りかを示す五つの美術品を盗む話を書いているのですが、最近ブックマークの数が激減しているのが悩みでして、最初のシーズン1の頃は二十以上のブックマークがあったのですが、現在は三つ、もしくはあるかないかの状態が続けています。
    それに閲覧数も最初の頃を比べて激減していて、なにか悪い所があったのかなと考えています。
    pixivでのとあるユーザーから片方の良さを殺さないとアドバイスをいただきました。
    そこで、カイアルザードさん。ブックマークと閲覧数が多くなるような、このクロスオーバーの小説をどう書いたらいいかアドバイスがありましたら是非お願いします。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     『pixiv』での閲覧数の激減は、主にサイト側に問題があります。
     連載が長引けば長引くほど、最新話にたどり着きづらいシステムになっています。

     ですので、ある程度のエピソードで連載をいったん終了してください。
     そして新たなエピソードを始める際に、前回までのエピソードへのリンクを張ってから、始めるようにしましょう。

     『pixiv』は一話を検索するのはラクなのですが、シリーズを管理するのが苦手です。
     だからまず前のエピソードが終了したら、以後のエピソードへのリンクページを作り、最初の投稿で過去話へのリンクを張ります。
     そのうえで最新エピソードを新しいエピソードを始めるようにしてください。
     こうすれば、今までの読み手を新エピソードへ引っ張れますし、新しい読み手が今のエピソードを読んで「面白い」と思ってくれたら、過去話へのリンクが活躍してくれます。

     『pixiv』は「シリーズ管理が苦手」というシステム上の弱点を理解し、それに合わせた投稿スタイルで望んでみましょう。
     『pixiv』は元々イラストサイトなので、小説に本腰を入れている書き手が少ないんです。二次創作小説やBL小説は好評なのですが。

  • 人と比較してしまって少し落ち込んでいたので、涙が出そうなくらい救われました(´;ω;`)
    自分のスタイルで楽しく書きます!

    作者からの返信

     たかなつぐ様、コメントありがとうございます。

     人と比較しても、得られるものは少ないのです。
     自分が気づいたことを少しずつ反映させながら、自分のペースで成長していってください。
     最も「地力」が付く方法です。

     あの人は☆4桁なのに、自分はひとつも付かない。
     その人も最初から4桁あっわけではないのです。
     作品を公開して、少しずつ認知されて、それを繰り返して大きな波を起こせるまでになったのです。

     だから、人と比べず、自分の地力を蓄えていきましょうね。
     そうすれば、いつか必ず追いつけますよ。

     私も期待しております。
     たかなつぐ様も、やればできますよ。
     自分のペースで行きましょう!!

  • 23. :あらすじの復習への応援コメント

    なるほどね。あらすじをそのように書くのですね。ちなみに質問ですが、一様あらすじは書いているのですが、最初に「主人公が謎の人物によって何々と呼ばれるエネルギーを巡って二つの大国が対立している世界に連れられる」と書いて、次に「王都のとある両親に拾われる」と書いたのですが、どうもしっくりこないのです。
    どうしてかと言うと、最初と次の文が話が飛ばし過ぎているのではというが一点と最初の文が、説明不足かつ物足りないような気がするのです。
    もし、アドバイスを頂けたら幸いです。

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     例示されましたあらすじについてですね。

     まず最初に「主人公が謎の人物によって何々と呼ばれるエネルギーを巡って二つの大国が対立している世界に連れられる」はまるまる省いてかまいません。

     小説を書くとき、やってしまいがちなのが、「冒頭で世界観を説明しないと気がすまない」病です。
     読み手に「物語の前提を知ってもらったほうが楽しめるはず」と考えているのですが、これはたいてい裏目に出ます。

     この例でしたら「王都のとある両親に拾われる」とも書かないほうがよいですね。

     世界設定周りや主人公周りの説明は、主人公の動きそのものに焦点を当てて読み手を主人公に感情移入させてから書くのがオススメです。

     「定義」から小説を始めてはなりません。
     「主人公の動き」から始めるのが一人称視点では最も有効です。

     三人称視点の場合も、「定義」から入らないほうが読みやすい。
     「〜は〜だ。」「〜は〜である。」で始めると、その「定義」が強すぎて主人公が頭に入ってこなくなる欠点があります。

     例文の場合も「主人公が謎の人物によって〜」と「王都のとある両親に拾われる」は「定義」なので、面白さがまったく感じられません。
     これも「定義」から始めると損する証拠です。

     まずは「主人公を動かして」みましょう。