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311.執筆篇:絞り込んだほうが読まれる」への応援コメント


  • 編集済

    前回のコメントの続きです。

    私は一人称を、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』で学びました。『ライ麦畑でつかまえて』を読み込んでは、一人称の小説を書くという感じで、何作も書きました。純文学が出発点でもあったので。しかしながら、一つの事件がきっかけでいろんな人の人生が狂い始めるという、じんわりと怖いイギリスの女流作家ルース・レンデルにハマって、こういうものは一人称では書けないと、それから三人称を学びました。
    たぶん、おっせかいだとは思いながら、皆さんがカイさんにいろいろと言いたくなってしまうのは、このコラムではカイさんの小説の執筆歴が不明だからだと思います。
    これだけの創作コラムを書いておられるのだから、カイさんはすでに100作くらいの作品と応募歴があり、その経験をもとにしたデーターを駆使されているのに違いないと思ったり。でも、最近では、もしかしたら、カイさんはこのすごい創作コラムを書いてから、満を持して、これからバリバリと書くつもりなのではと思うようにもなりました。もし後者であれば、カイさんの頭脳明晰な分析力とその努力には、感服です。

    どちらかはわからないけれど、(カイさんも他人の私に教える必要もないことですが)、これからのカイさんの作家としての成長と活躍を楽しみにしています。

    作者からの返信

     明千香様、コメントありがとうございます。

     私は小説を書き始めたのは早かったんですよ。アドベンチャーゲームのシナリオにするため、中学二年生のときに初めて小説を書きましたから。
     定時制高校でも小説を書いていました。
     ただ社会人になってからは書く暇がなくて、ここからすっかり筆力が錆びついてしまいました。

     そして交通事故の後遺症によって静養が続いてことで、もう一度小説を書こうと思い立ったわけです。
     まず『暁の神話』という今の『秋暁の霧、地を治む』の三人称視点バージョンです。これを『ピクシブ文芸大賞』に応募して撃沈しました。

     そこで「小説の書き方」に関する持論と、関連書籍の情報を集めるだけ集めてまとめていき、自分の血肉にするつもりで『「小説の書き方」コラム』を書き始めたのです。
     連載は約4年毎日続きましたが、あまりにも長く続けたため、なかなか小説を書く時間がとれませんでした。

     そしてようやく時間がとれて、『暁の神話』を一人称視点の『秋暁の霧、地を治む』にリライトしました。
     そして復帰二作目『昨日の君の物語』を書き、三作目『レンズ越しの空の下で』と続きます。
     復帰してからリライトを除くと二作しか書けていないんですよね。
     だからまだまだ錆びついていますし、新しい知恵も身についていません。

     明千香様のおっしゃるように、『「小説の書き方」コラム』を書き終えたから、ここから小説を連作する段階に入っているのです。
     まずは基本である「一人称視点」をきっちり書くことを目指しています。
     そこで明千香様やゆうすけ様から情報の出し方の提案を受けましたし、@bahun1000様からは人称を変えたっていいじゃないかとの指摘を受けました。しかし人称を途中で切り替えるのは「禁じ手」なので採用はできないんですよね。
     なのでまずは明千香様とゆうすけ様のおっしゃるように「情報の出し方を工夫する」を取り入れて次作を書く予定でいます。
     どう書けばよいのか、自体は頭の中に入っているので、それを1日1万字書いて実践できるかどうかが試されるかと存じます。

     ジャッキー・チェン氏の『酔拳』ではありませんが、「書けば書くほど強くなる」つもりで書かないと、ただ書いただけでなにも身につきません。
     書いて、推敲して、発表する。これが小説ですからね。
     発表して、提案や指摘を受けて、次に活かす。これも上達の大前提だと思っています。
     この好循環を回すためには、前作よりも「強く」なっているのが条件です。
     今回は「一人称視点」に「外から情報を知らせる」工夫もするべきだという意見を取り入れて、また1日1万字ずつ書いていくことになります。
     だから一足飛びに成長できるよう、改めて『「小説の書き方」コラム』をリファインしつつ新作に向かってまいります。

     明千香様のご期待に沿うよう、努力を続けてまいります。
     また「ここをこうすれば」というご意見、ご指摘、提案等ございましたら、容赦なくおっしゃってくださいませ。
     原則に反しないかぎり、すべてのご意見等を勘案して次作につなげてまいります。