応援コメント

15. :回想はなるべく使わない」への応援コメント

  • 回想は、案外、ハイリスクなのですね。余計に読者を疲れさせるというデメリットがあるのですね。
    ライトノベルで応募したときも、主人公4人の回想を入れてしまったことが落選の原因かもしれないね。
    質問ですが、回想を入れるのは慣れないうちは、入れないほうが良いのですね?そうすれば、絶対じゃなくても一次選考が通りやすいのですか?

    作者からの返信

     サファイア様、こんにちは。コメントありがとうございます。

     主人公4人の回想ということは三人称視点だったのかなと思います。
     ですが回想シーンが4人ぶんあるということは、それだけ過去話で文字数を費やしてしまっていて、本編が薄くなるという反作用が起こります。

     ご質問については、慣れないうちは回想シーンを入れないような物語を書くべきですね。そうすれば本編が厚くなりますので、より大きな物語を表現しやすくなります。
     「カクヨムコン」のように読者選考の場合は、物語が始まってからすぐ過去話に入られると、そこでさじを投げられる可能性も大きくなります。
     他の一般的な「小説賞・新人賞」であれば、いちおう全文を読んでもらえるので、全体の文量に対して過去話の割合がどのくらいだ、というところが構成として見られます。
     回想を入れないのが「基礎パターン」であり、それで物語をしっかりと表現できることが求められます。それがしっかりしていれば、わずかに過去話を回想シーンで差し込んでも、文量としては短くなりますのでそれほど選考で不利になりません。
     ただ、過去ばかり振り返る作品になると、明らかに「構成が足りていない」と判断されますので、「小説賞・新人賞」狙いであれば「どうしても過去を振り返らないと物語が伝えきれない」場合にのみ回想を入れてくださいませ。

  • そうか、回想入れすぎると混乱しますよね(|| ゜Д゜)
    必要最小限ってことですね!

    作者からの返信

     野林緑里様、コメントありがとうございます。

     プロの中にも幾人か、エピソードを始めてから「回想」ばかり入れる方がいらっしゃるんですよね。でもなかなか中身が理解できません。
     回想は必要最小限に抑えて、効果的な部分にピンポイントで使うから効果があるのです。
     その効果は多用すると薄れてしまいますので、できるだけ回想に頼らない構成を見つけたいですね。


  • 編集済

    初めまして、南雲 千歳(なぐも ちとせ)と申します。
    どうも、こんにちは。

    このカイ.アルザードSSTMさんの作品論は、大変参考になります(*‘∀‘)

    さて今回の、回想シーンは読み手の脳に多大な負担を掛けるとの部分に付いてですが、私の考えとしましては、そうした読み手に発生する負荷に付いては、書き方側の工夫によって、かなり軽減出来そうだとも思っています。

    また、回想シーンは、登場人物の現在を形作っている過去の出来事を記述するものなので、その人物の行動原理や性格等を説明する上で便利であったりすれば、むしろどんどん使って行く方が、読み手の負荷の軽減につながるかなと言う推測もしています。

    と申しますのも、書き上げる作品に付いて枚数や文字数の制限などがある場合、そうした登場人物の回想シーンを適宜挿入しないと、数多い登場人物について、その性格・能力を説明する現在のシーンをいちいち作らねばならず、そうしたやり方ですと、結果として文章量が大幅に増えて仕舞うのです(*_*)

    と言う訳で、私は回想シーンを便利なツールとして多用しています( *´艸`)

    いや、むしろ、メイン・ストーリーとなる現在の話を、主人公の回想シーンとして始めるくらいでも良いぐらいに考えて仕舞っております(*_*)

    例えば、書き出しの例として、

    「それは、ある年の夏──。
    俺が高校三年生になり、激動の春と梅雨の時期を過ごして、少し疲れを感じ始めていた頃の事だった。」

    ……と言うような書き方です。

    こうした開始手法を取ると、この回想した時点が不明であっても、未来のある時点での主人公の生存・無事が一応確定して仕舞と言う欠点があり、作品として若干、緊張感が削がれて仕舞うと言う事は、ライトノベルの創作論として良く言われている所ですが、読み手に取って自然な作品作りを考えると、こうした手法も多用したくなって仕舞います( *´艸`)

    なので、回想シーンにおける読み手の負荷等々に付いては、あまりこだわる必要は無いかな、と言うのが私の考えです。
    この辺りが、一種の作家性と言いますか、作品作りのスタンスの違いとして存在し得るのであれば良いのですが……( ′ω`)

    ※追伸
    アルザードさん、コメントへのご返信ありがとうございます(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾

    過去の時系列に存在していた事実の記述に付いて、回想シーンの利用でそれを果たすと言うのは、書き手にとり、それはまるでタイムトラベルを行ったか、ドラえもんのタイム・テレビを使うが如く便利な手法ですので、どうしても多用して仕舞い勝ちになるので、ご意見を賜りたく、質問させて頂いたのですが……( ′ω`)

    なるほど、人物紹介的な回想シーンは、可能であれば一挙に行い、また、伏線との絡みを上手に調整する事で、読み手の負担を軽減出来ると言う事ですね。
    ありがとうございます、是非とも今後の執筆の参考にさせて頂きますね(*^▽^*)

    各人物の設定等に付いて、回想シーンでの一挙説明は、本編の流れを切ってまで回想シーンを入れる目的上、自分でも考えてはいたのですが、幼馴染みと新しい友達のように、主人公と出会うタイミングが大きく違う人物同士ではなかなか実行し難い所があり、まだ作品としては余り活用出来ておりません。

    伏線の回収等も踏まえて、この辺の所を、熟慮して行きたいと思います(´▽`*)

    作者からの返信

    南雲千歳様、初めまして。カイ.アルザードSSTMと申します。
    今回の南雲千歳様のお考えにも一理あります。
    おっしゃるとおり、主人公以外のキャラは、回想シーンで語らないと構成が難しいでしょう。
    ただ、物語が過去ばかりに行ってしまうと、読み手はちょっと白けてしまいます。ですので複数キャラの人物像を同時に語れるような回想シーンにするなどなるべくまとめるべきです。また一文だけ回想をインサートしてメインストリームは現在のまままにするなどの工夫をしたいところですね。
     文豪の作品でも過去ばかり振り返る作品が多いのも事実で、回想シーンを極力省くことが絶対正義というわけではありません。ここに作家性が見いだされます。
     ただ、回想シーンは明確な意図を持って用いるべきだというのが、現代小説の共通理解になっています。
     そこで「文芸」として回想シーンを多用するスタイルにするか、現代小説として今をたいせつにするかです。

    「書き出し例」として挙げていただいた
    「それは、ある年の夏――
    俺が高校三年生になり、激動の春と梅雨の時期を過ごして、少し疲れを感じ始めていた頃の事だった。」
     という書き方についてです。
     この文章。実はこれ、回想シーンと思わせて、大きな「伏線」になっています。
     読み手に「どんなことが起こったのだろうか」と思わせる手口です。
    「伏線」からスタートすると、初心者はとくに回収することだけに追い回されてしまいます。なので初心者は「回想シーン」からスタートするべきではありません。
     しかし南雲千歳様のように、破綻なく「伏線」を書いて回収できるだけの筆力がおありでしたら前提が異なります。冒頭から回想シーンの「伏線」とすることで、より読み手を惹きつけられるのです。
     時系列通りに書くべきなのはとくに「初心者」へ向けたメッセージとなっています。

     読み手の負荷については、小説を読み慣れている方であっても疲れるものです。あとは頻度の問題で、一回しか回想シーンへ潜らない作品なら負荷は最小限で済むのです。しかし平泳ぎのように、シーンごとに潜ったり戻ったりを繰り返すと、どうしても疲労は募ります。
     そこに味わいを感じるか、負担と感じるかは読み手次第です。
     また「小説賞・新人賞」狙いであれば、回想シーンが多いと「構成が練れていない」といわれることが多いようなので、初心者のうちから「時系列通り」を徹底するとのちのち有利です。
     とくに小説投稿サイトで開催される「小説賞・新人賞」の多くはライトノベルが対象ですからね。
     青春小説のように「文芸」寄りの「小説賞・新人賞」であれば、「書き出し」から「伏線を張る」のもひとつの技になります。これは大きな武器になるはずです。
     ジャンルによる作家性は間違いなく存在します。
     冲方丁氏も『マルドゥックスクランブル』と『天地明察』では書き方が異なっていますからね。

  • 時系列が飛んだり、視点が飛んだりするとわけわからなくなる時が多々ありますからなあ……ハッ! 私もいま、三人の視点が飛ぶ話書いてる……っ(愕★然

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    「三人の視点が飛ぶ話」とのことですが、一章の中で同じ時間を書いているのであれば、読み手はそれほど混乱しないと思いますよ。