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2022年3月23日 06:01
>先に世界観からズームインするように決めていく方と、先に主人公からズームアウトするように決めていく方。「181.再考篇:起承転結を作成する」への応援コメントの返信の返信を、こちらへ書きます。ズームインとズームアウト、言い当てられた言葉ですね! そうなんですね、小説を書こうと思う動機には、この2つがあるように思います。大発見です!私は、小説を書き始めたころ、お堅い同人雑誌で、30枚くらいの私小説をたくさん書きました。その時、「今回は、オレンジ色のピカピカ光る感じの小説を書こう」とか、「深い森のような緑色で、ところどころ黄色を混ぜよう」とか、そんな感じから、粗筋を作っていました。そのような私から見ると、時に仲間の書くズームアウト的な小説は、キャラを活躍させるために、無理やり作り込んだものに感じることもありました。あっ、でも、ズームイン的な小説の書き方の欠点は何なのでしょう? 自分がずっとやってきたことの欠点は、わからないものですね。
作者からの返信
明千香様、こんにちは。 簡単に説明するなら、以下になります。世界観から創る利点・どのような世界観にするかをすべてコントロールできるので、魅力的な世界観、唯一無二の世界観を創れます。・大作を創るのに有利です。主人公から創る利点・どのような主人公が活躍する物語なのか、魅力的な主人公、唯一無二の主人公を創れます。・主人公周りの世界観しか創らないで済むので、短期間に多作できます。世界観から創る欠点・主人公の性格や立ち位置がどうしても固定的になりやすい。代わり映えしない主人公になりがち。・物語で触れない世界も設定するので、時間が無駄になりやすい。一度設定したものだからと無理に入れようとすると説明書きが長くなります。主人公から創る欠点・物語が好評を博して連載が続く場合、今まで決定していなかった世界観や舞台、設定などを改めて考えなければなりません。整合性をとるのに苦労します。・主人公のキャラクターに依拠した物語になりがちなので、連載を続けていくほど物語に無理が生じやすくなります。・大作を創るには不向きです。 だいたいこのようなところですね。 最初から大作を狙って書くのなら、世界観から創ったほうが有利です。 もし「小説賞・新人賞」に応募する完結された十万字の小説を書くのなら、主人公から創ったほうが有利です。 そう考えると大作を書く明千香様なら、世界観から創るほうが向いていると思いますよ。今まで間違っていたわけではありません。 ただ十万字前後の指定がある「小説賞・新人賞」へ応募したいのなら、その作品だけでも主人公から創るほうが多作が利きますので得をします。 いちおう本「小説の書き方」コラムは、「小説賞・新人賞」を狙うのが主な目的なので、主人公から創るズームアウトを推奨しているわけですね。 ご理解頂ければ幸いです。
2020年2月5日 07:09
伝えたいことを過不足なく伝えられる文章がいいんですよな……気を配らないと……
コメントありがとうございます。そうですね。伝えたいことを過不足なく伝える文章が書ければ、苦労しませんよね。息をするように書けるのがプロなのですが。
>先に世界観からズームインするように決めていく方と、先に主人公からズームアウトするように決めていく方。
「181.再考篇:起承転結を作成する」への応援コメントの返信の返信を、こちらへ書きます。ズームインとズームアウト、言い当てられた言葉ですね! そうなんですね、小説を書こうと思う動機には、この2つがあるように思います。大発見です!
私は、小説を書き始めたころ、お堅い同人雑誌で、30枚くらいの私小説をたくさん書きました。その時、「今回は、オレンジ色のピカピカ光る感じの小説を書こう」とか、「深い森のような緑色で、ところどころ黄色を混ぜよう」とか、そんな感じから、粗筋を作っていました。
そのような私から見ると、時に仲間の書くズームアウト的な小説は、キャラを活躍させるために、無理やり作り込んだものに感じることもありました。あっ、でも、ズームイン的な小説の書き方の欠点は何なのでしょう? 自分がずっとやってきたことの欠点は、わからないものですね。
作者からの返信
明千香様、こんにちは。
簡単に説明するなら、以下になります。
世界観から創る利点
・どのような世界観にするかをすべてコントロールできるので、魅力的な世界観、唯一無二の世界観を創れます。
・大作を創るのに有利です。
主人公から創る利点
・どのような主人公が活躍する物語なのか、魅力的な主人公、唯一無二の主人公を創れます。
・主人公周りの世界観しか創らないで済むので、短期間に多作できます。
世界観から創る欠点
・主人公の性格や立ち位置がどうしても固定的になりやすい。代わり映えしない主人公になりがち。
・物語で触れない世界も設定するので、時間が無駄になりやすい。一度設定したものだからと無理に入れようとすると説明書きが長くなります。
主人公から創る欠点
・物語が好評を博して連載が続く場合、今まで決定していなかった世界観や舞台、設定などを改めて考えなければなりません。整合性をとるのに苦労します。
・主人公のキャラクターに依拠した物語になりがちなので、連載を続けていくほど物語に無理が生じやすくなります。
・大作を創るには不向きです。
だいたいこのようなところですね。
最初から大作を狙って書くのなら、世界観から創ったほうが有利です。
もし「小説賞・新人賞」に応募する完結された十万字の小説を書くのなら、主人公から創ったほうが有利です。
そう考えると大作を書く明千香様なら、世界観から創るほうが向いていると思いますよ。今まで間違っていたわけではありません。
ただ十万字前後の指定がある「小説賞・新人賞」へ応募したいのなら、その作品だけでも主人公から創るほうが多作が利きますので得をします。
いちおう本「小説の書き方」コラムは、「小説賞・新人賞」を狙うのが主な目的なので、主人公から創るズームアウトを推奨しているわけですね。
ご理解頂ければ幸いです。