ペンギン自由帳

夢月七海

第1話 なぜこのタイトルになったのか?


 エッセイでも書いてみようか。

 二〇一八年の十月十七日に、私はそう思った。


 タイトルには、ペンギンを入れようと決めた。

 理由は、歩き方がペンギンに似ているからと付けられた、中学の時のあだ名から。ちなみに、ツイッターのアイコンも、自分で描いたペンギンだ。


 しかし、ペンギンの後には何と付けよう。

 それには大分悩まされた。


 真っ先に思い付いたのは、「備忘録」だった。

 しかし、忘れたくないもののメモとは言い難く、検索すると「ペンギンの備忘録」というブログがいくつかヒットした。


 単純に「日記」でもいいかもしれない。

 だが、毎日書くとは限らないから、日記とはいかないだろう。


 「自由帳」はどうだろうか。

 しかし、自由帳はどちらかというと、絵を描くためのものというイメージが強くて、却下した。


 「ノート」もいい気がするが、作中はなんだか固い口調になってしまうので、外来語は出来るだけ避けたい。

 ペンギン自体がすでにカタカナなのだが、そこは気にせずに。


 もっとシンプルに、「帳」にしようか。しかし、いささか寂しすぎる。

 調べると、「帳」は紐で閉じたものを指すと言われて、ネット上のエッセイの名前には向いていない気がする。同じ理由で、「草紙」も却下。


 ここから袋小路に入り、何故か「ペンギンもたまには鳴く」というタイトルを思い付いた。

 たまに言いたいことを言うというイメージだったが、意味が分からないということで没る。


 何周も何周もして、「自由帳」の意味を調べてみた。

 すると、罫線の無いノートことだと書いてあった。


 まだカクヨムの、何も書かれていないページを自由帳としよう。もう、面倒だから「帳」という言葉が付いているのには気にしないでおこう。

 そうして、やっと、このエッセイのタイトルが決まった。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る