第23話 同題異話の無い月初め


「あー、そろそろ同題異話の開催しなくっちゃあなあー」

 と、毎月の初めに私は思っていた。


 しかし、今年度からはそれがない。

 この気持ちが、寂しさなのか、安堵なのか、達成感や満足感なのかよく分からないまま、四月一日の夜になっていた。

 「このタイトルで大丈夫だろうか」「酷評されたらどうしよう」とか、思い悩んでいたことも、ちょっと懐かしく思える。


 ……とはいえ、正直今はロスっている場合ではない。

 何せ、私はまだ「それでもこの冷えた手を」の参加作品が読み途中で、『「また会いに来たよ」』への参加作品に至っては、一作も読んでいないからだ。

 順次、読んでいきますので、参加者の皆様、もうしばらくお待ちください!


 さて、昨日で終了した「同題異話・三月号」は、何と参加作品が六十二作にもなった。

 企画趣旨や近況ノートでも「最終回です」と前もって知らせていたものの、まさかこんなに集まるなんて、私が一番驚いた。


 これまでの同題異話の参加作品を全部合わせたら、四百五十以上!

 こんなに参加作があったなんて、私は果報者だ。


 何度でも言います。参加者と閲覧者の皆様、本当にありがとうございました!


 こうして、幕を閉じた私の「同題異話」だが、実はこれからの楽しみが二つある。


 一つは、オレンジ11さんが開催中の自主企画、「同題異話へありがとう(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054888786272)」のことである。

 同題異話に参加したことのある人限定の企画なのだが、すでにたくさんの参加作が来ていて、「ああ、同題異話ってこんなに愛されていたんだなあ」としみじみ幸せな気持ちになった。

 これらは、全ての同題異話参加作品を読んだ後に読んでみたいと思っている。


 さらにさらに、香鳴裕人さんが、新たに「同題異話SR(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054889077619)」という企画を開催中!

 今月のタイトルは『桜花一片に願いを』。春めくお題に、心が躍る。

 香鳴さんはエッセイでも同題異話SRのお話をしているので、こちらも気になる方はぜひぜひ→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889082677


 私も、参加しようとネタを考えている。

 小説を書く行為は、自分の中の経験やら知識やらを削って作っていくというイメージなのだが、タイトルが元からあると、発掘された原石を自分で磨いていくという感じで、やり方が変わっていくように感じられる。




 ……三月が終わっても、結局色々と語ってしまった。今日から私は、同題異話の主催者でも何でもない、一物書きだというのに。

 だらだら居残り続けるのもどうかと思うので、そろそろ切り上げよう。私は数年後に同題異話を開催できるように、これからタイトル修行の旅に出る。


 とはいえ、カクヨムや執筆を書くことを止めるわけではないので、これからも拙作を読んでもらえたら幸いである。

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