第69話 この世の全ての本を読むような心持ちで


 今回の章題は、ラジオ体操みたいな節回しで読んでください。


 毎年発表している半年間の読書発表、六月まで読んだ本をここでまとめようと思う。

 二〇二四年の読書のテーマは「樹花鳥獣」。動物や植物の名前がタイトルに入っていたり、テーマが動物に関するものだったりする本を選出した。


一冊目 馳星周『黄金旅程』(馬)

二冊目 円城塔『道化師の

三冊目 桜庭一樹『とムーン』

四冊目 大島真寿美『モモコと

五冊目 道尾秀介『の親指』

六冊目 J・D・サリンジャー『畑でつまえて』

七冊目 西加奈子『きいろい

八冊目 小川洋子『

九冊目 夏目漱石『

十冊目 万城目学『鹿男あをによし』


 こちらのラインナップ、実は、ある法則にのっとって選んでいる。それは、「哺乳類」→「哺乳類以外の生物」→「植物」の順番になっているということだ。

 それに合わせて読んでいこうとすると、結構読める本が狭まっていく。今年の最初の方は、これ読みたい、あれ読みたいと考えていたり、図書館を回っているときに見かけた本を選んでみたりしたが、無計画だと本当に読みたい本が読めない! と気付いてしまった。


 そこで、約一年に読む本を決めてみた。そうなると、私が好きなミステリーが多くなり、海外作家の本が少なくなっていたので、「もっと純文学を入れて……」「もっと海外作家を……」「もっと古典を……」と考えながら組み立てていった。

 別に趣味だから、好きな本を好きなだけ読んでもいいはずなのだか、なんだかもっと幅広く、ジャンルとか年代とか原作の言語とか関係なく、たくさんの本を読んでいきたいという気持ちがある。


 ……と思っているのだが、半年で読んだ本が十冊。毎年三十冊を読み切りたいと思っているので、いささかペースが遅い。せめて、立てた計画を遂行したいので、下半期はさらに頑張って読書に勤めていきたい所存である。




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