第52話 二〇二〇年マイベスト
去年は色々波乱の年だった。明確に想像していなくとも、きっとこうなるんだろうなと思っていたことは殆ど外れて、今現在も含めて、見通しの付かない世界になってしまった。
しかし、そんな状況下でも素晴らしいコンテンツはたくさんあって、私も色々な娯楽を楽しませていただいた。そこで去年の一年間に見聞きしたものの中から、一番の好きなものをご紹介。
・マイベスト小説 森見登美彦『熱帯』
小説家の森見登美彦氏は、書きあぐねる日々の中でふと、学生時代の時に読み途中のまま紛失してしまった小説『熱帯』のことを思い出す。その本は、どこを探しても見つからないままになっていた。
ある日、友人と東京で、本に関する謎を語り合う読書会に参加した森見氏は、その『熱帯』を持っている若い女性を見かける。この本を見せてくれとせがんだ森見氏に、彼女は「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」と、語り始めた――
生きていくのに必要ないのに、どうして小説を読むのか、そして書くのかを求め続けた「怪作」。『千夜一夜』を下敷きに、この世界に物語が存在しているという謎を、深く深く掘り進めていく。
ともかく構造が複雑で、一章ごとに語り手と舞台が変わっていく。物語の中で、物語が語られるというマトリョーシカ状態。今、どこでだれが話しているのか、誰の物語を読んでいるのか、気を抜いたら分らなくなる。
ただ、その読み応えの良さが一つの魅力でもある。私は単行本で呼んだのだが、ページは破格の五百ページ越えで、手に持つとずっしりとした重みもある。
最近もてはやされている「分かりやすさ」とは逆行しているのだが、読むのが苦にならない。むしろ、今度はどうなっていくのか気になって、本をめくる手が止まらなくなってしまう。
しかし、ある章を境に、恐ろしくなってくる。この本を読み終えたら、私がどうなってしまうのか、そもそも読み終わるのかという恐怖感が、心の底から湧き上がってくる。
物語を読んでいるはずなのに、自分の遥か上空から、誰かが覗いてきているような感覚がした。このようなことは初めてで、忘れらない読書体験となった。
次点は、伊坂幸太郎『ホワイトラビット』、森絵都『出会いなおし』、デイヴィッド ピース『Xと云う患者 龍之介幻想』。
・マイベスト漫画 『アルティメットお遊び』いぬころすけ
すごろく、鬼ごっこ、ポーカー……もしも、これらの遊びを、様々な超能力者たちが本気で行ったら、一体誰が勝つのか? そんな、ゲームの神の疑問に答えるために、それぞれの遊びの神が、大会を主催し、最強の「遊びの王」を決める戦いが始まった!
ニコニコ静画のユーザー作品(商業連載ではない漫画)として読んだ『アルティメットジャンケン』の作者さんの続編。超能力者たちが己の全てを掛けて戦ったジャンケンの漫画も面白かったが、こちらもとても面白い。
絵に関してだが……正直、飛びぬけて上手とは言い難い。ただ、それを補って余りある「漫画として読ませる力」がある。
キャラクターデザイン、コマの配置、吹き出しの出し方、トーンやベタの使い方などが、抜群に上手い。それらが全て、面白いストーリーを引っ張って、この上なく盛り上げてくれる。
では、ストーリーはどうなのか? と言われると、こちらもまた素晴らしい。「ゲームで最強を決める」という分かりやすさとフェアなルールが両立している上に、「おいおいこれはないだろう」と思わせるようなバランス崩壊もない。
キャラクターの超能力者も、絶妙だ。例えば、鬼ごっこの出場者には、透明人間、空中浮遊、瞬間移動などの能力者が登場していて、さらに、戦局はころころ変わるので、最後まで誰が勝つのか分からないという緊張感に溢れている。
キャラクターたちの個性も強く、中には、性格に難がある人もいる。しかし、その理由もちゃんと描かれているので、最終的には、みんな応援したくなるくらいに魅力的だ。さらに、他のエピソードに再登場するので、キャラクターたちの掛け合いも非常に楽しい。
彼らの過去もしっかり練られている。その過去が描かれるタイミングも、そのキャラの活躍が最高潮に達している所にぶっこまれるので、余計に熱くなってしまう。絶対に、どこかで好きなキャラが見つかるのだ。
さて、この『アルティメットお遊び』、現在はポーカー編を連載中。長い休載期間があったが、最近更新された。初めての一対一の戦いだが、まだまだどうなるのか分からず、これからが楽しみである。
個人的には、「鬼ごっこ編」が一番好きだ。ラストはとても熱くなれる所がたまらない。
次点は、三ノル『幸福な食膳』、みなぎ得一『妖精学者の夏時間』、SHINOBI『最終破壊兵器こよみちゃん』。
・マイベスト映画 映画『架空OL日記』
今年はあまり映画を見に行けなかったというか、この一本しか見ていなかったけれど、映画館で見て良かったと心から思える一作だった。
あまりに面白かったので、公開中なのに、ラストのネタバレも含めた感想を書いてしまうほど。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054887276308/episodes/1177354054894836234(ネタバレの前には、余白を入れています)
『架空OL日記』というのは、芸人のバカリズムさんが売れていなかった頃、誰にも言わずにOLのふりをして更新していたブログを二〇一七年にドラマ化、そして二〇二〇年に映画化した作品である。これだけ言うと、非常に気狂気に満ちているのだが、その内容もまたとんでもない。
ドラマの主演は、バカリズムさんが実際にOLに扮して演じている。女装というほど化粧をしていたりカツラを付けたりしているわけではないが、しっかりとOLさんの制服を着けている。周りの同僚さんたちも、バカリズムさんのことを、普通のOLとして扱っている。
絵面だけで見るととても強烈な本作だが、ドラマの本筋は、この上なく日常的だ。例えば、月曜日に出勤中、バカリズムさん演じるOLが同僚のマキちゃんと、「休み明けの月曜日は休みにしてほしい」「そうなると、火曜日に出勤するのが辛いから、火曜日も休みにしてほしい」という、共感は出来るけれど、何の実もない会話を続けている。
ドラマの中で繰り広げられるのは、そんな取りに働ない瞬間や会話や風景だ。そこに、衝撃の事件やドラマチックな恋愛は一切ない。そして、それがまた心地良い。
そんな日常的な視点が評価されて、ドラマの方は、向田邦子賞をはじめとして、いくつもの賞をもらった。
そして満を持した映画版。いい意味で、スケールアップしていなくて、主人公たちOLの日々が淡々と続いていく。
しかし、出色だったのはラストシーンだ。ネタバレになるので言えないが、私は、あのラストシーンを見て、「ああ、この映画を見て良かった」と心底幸せな気持ちになれたのだった。
前回の備忘録のラストの繰り返しになるのだが、この作品は、私にとって一生忘れらない一本になった。今でも、力強くそう言い切れる。
・マイベストレンタルDVD映画 『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年)
幼い頃より、筋ジストロフィーという難病によって、車いす生活を続けている男・鹿野靖明は、大勢のボランティアによって支えられながら一人暮らしをしている。
ボランティアの医大生の田中に会おうと、鹿野の家を訪ねた田中の恋人・美咲は、鹿野に惚れらてしまう。流されるように、鹿野のボランティアになってしまい、彼のわがままに振り回されながら、美咲はボランティアと障碍者の関係に触れたり、自分の夢を見つめ直したりする。
九十年代の北海道を舞台に、実在した鹿野さんのボランティアだった方が書いた『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティア』の原作を映画化した一作。
おそらく、三浦春馬さんが演じた医大生の田中と、高畑充希さんが演じた美咲は、映画のオリジナルキャラクターだと思うが、二人と鹿野さんの関係と等身大の悩みも、上手く鹿野さんの半生と絡んでいる。
そして、何と言っても、大泉洋さんが演じる鹿野さんのキャラクターの素晴らしさ。この上なくピッタリな配役ではないのかと思えてしまうほど。
タイトル通り、夜更けにバナナを食べたいと言って、美咲に買いに行かせるや、キャンプ場で流れてきたロックを小馬鹿にしていたのに、美咲が好きな曲だと聞くとノリノリで車いすを回して踊るなど、憎たらしい言動を、違和感なく演じている。それと同時に、周りから愛されて、自分の人生に対しては強い信念を持っている所も、しっかり見せてくれる。
最初は「わがままな人」という印象が強かった鹿野さんだが、物語が進み、田中と美咲が思い詰めていることも描かれていく中で、鹿野さんが、自分の生死と真っ直ぐに対峙し、ボランティアを一人の人間として向き合っていることが伝わってくる。それと同時に、私たちの中にある「障碍者はこんな人」というレッテルが露わになっていき、それを鹿野さんは剥がしてくれる。
当然、鹿野さんの人生のきらめきに胸を撃たれて、私はラストで涙が止まらなくなった。鹿野さんの本当の想い、父と母への優しさに、胸を揺さぶられた。そして、それとは別に、三浦春馬さんの映画出演作というのも、もう彼の姿は見えないのかと、どうしても思ってしまい、心に残る映画となった。
次点で、『オー!ファーザー』(2013)、『フィッシュストーリー』(2009年)。
・マイベストドラマ TBS『MIU404』
TBS系列で、毎週金曜日の二十二時に放送されていた連続ドラマ。
事件が発生した際に、一番最初に駆け付ける警視庁の機動捜査隊。四月より、桔梗さんという初の女性隊長による4機捜が動き出す。後ろ暗い過去のある巡査部長の志摩は、勘の鋭い元交番勤務の伊吹とコンビを組み、数々の事件を解決していく。
このドラマは、ミステリー要素のみならず、機動捜査隊として二十四時間以内に事件を解決しなければならないという制限によるスピード感に加えて、ぶつかり合いながら成長していくというバディ物の良さ、現代社会の問題に対するテーマ性も鋭い。
例えば、第一話のテーマは煽り運転とその法制化だった。他にも、海外から来た職業訓練生への労働問題、認知症、暴力団のマネーロンダリング、証人の保護など、現実と地続きの今まさに起こっている出来事が、容赦なく描かれている。
サスペンスドラマなので、あちこちで視聴者を騙す仕掛けがあちこちにあるのだが、メタ的な部分に騙されると思ったのが、#9のタイトル「或る一人の死」だった。登場人物の内、誰かが死ぬとはらはらしながら見ていたので、その時の驚きは数日間引き摺るほどであった。
他にも、ネタバレになるので多少ぼやかすが、フェイク映像を使った仕掛けに、主人公と共に騙された。「フェイク映像って、ここまで来てるの!?」と驚き、これが現実世界でも悪用されたら……という恐怖に震えた。
そして何より、特筆すべきは機捜に立ちはだかる一人の男・久住の存在だろう。彼が本格的に登場したのは、第三話。その後も、八面六臂の活躍とスマートな立ち振る舞いで、彼にやきもきされながらも魅了されたのが確かだ。
怪しい関西弁を話す久住というキャラクターを演じたのは菅田将暉さん。難しい役どころを見事に演じ、視聴者に深い印象を残した。サスペンスドラマの悪役として、後世に語り継がれるだろう。
次点は、TBS『テセウスの船』、テレ朝『妖怪シェアハウス』。
・マイベストアニメ 『映像研には手を出すな!』
芝濱高校に入学した浅草みどりは、アニメを作りたいという夢を持っている。腐れ縁の金森さやかと共に、アニ研の部活紹介を見ていると、何者かに追われる人気読者モデル・水崎ツバメが現れる。
実はアニメーター志望だという水崎と浅草は意気投合。三人で、映像研究部を立ち上げ、最強の世界を作るために行動を開始する。
二〇二〇年の冬アニメ。人気漫画をNHKが制作、監督が湯浅正明さんとあり、見る前から期待値が高かった。ちなみに、湯浅さんは『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』などの他に、『アドベンチャータイム』というカートゥーンアニメでもある回を担当していたりと、海外でも活躍する名監督。
この作品でも、放送前のメイキングでは、浅草氏が生み出す世界を、線と水彩絵の具で色を縫って表現するというアイディアを出していた。荒っぽくて、登場人物たちの声が効果音をアテレコするという今までに見たことがない映像は、ともに浅草氏の世界に入り込んでいるようで、とてもわくわくした。
ストーリーは、単純明快。女子高生三人が、試行錯誤しながらアニメを作るというもので、それ以外の恋愛要素などは徹底的に省かれている。
だが、浅草氏と水崎氏という二人の天才をもってしても、アニメを作るのは一筋縄にはいかない。納期や人手不足やお金の問題などは、プロデューサ的立ち位置の金森氏が必死に解決してくれる。後半で加わる百目鬼氏は、アニメの音響を担うようになる。
モノづくりをしたことある人は、この作品に強く共感を得たのではないだろうか。例えば、浅草氏が学校の施設や商店街などからアイディアを膨らませて行ったり、納期がギリギリで作りながら朝を迎えていたりするシーン。そんな風に工夫と努力で作り上げて言った作品が、人々に評価される瞬間は、こちらまで嬉しくなってしまう。
しかし、浅草氏と水崎氏はそれだけでは満足しない。必死で作ったものに対しても「妥協した」と言い、出来上がったアニメを見た生徒たちからの驚きをよそに、今後はここをこうしてみようという話合いをその場で始めてしまう。そんな一生懸命さと若さが眩しくて、私も頑張らないとと、引き締まる思いがした。
次点で、『ドロヘドロ』、『かくしごと』、『魔王城でおやすみ』。
・マイベスト短編アニメ 星野源「さらしもの(feat. PUNPEE)」[Official Video]
星野さんがPUNPEEさんとコラボして制作した楽曲「晒し者」の、アニメーションMVバージョン。制作者さんは、オオクボリュウさん。
この曲は、ゆったりとしたブラックミュージックな曲調で、現代人の孤独にそっと寄り添う歌詞になる。星野さんとラッパーのPUNPEEさんの組み合わせという意外性とそれによる相対効果も素晴らしい。
ただ、曲についての話はこれくらいにしといて、今回はMVに絞って紹介したいと思う。
シンプルな線画に淡色の背景、そこへ古い映画のような質感を加えている。そして、可愛らしくデフォルメ化された星野さんとPUNPEEさんが、常に魅力的な動きをし続けている。
歌詞にリンクした行動と、時々現れる不思議な生き物に惹きつけられながら見ていると、途中で、星野さんとPUNPEEさんの姿が、デフォルメからリアルな頭身に変化するのに驚かされる。しかし、その顔はデフォルメされたままで、時折リアルになったり絵柄が変わったりと、一定しない。
その点が、とても目新しかった。アニメのキャラクターは、見た目や絵柄を崩してはいけないという固定観念を木っ端微塵に壊されてしまった。表現方法に限界やタブーはないのだと感動した。
オオクボさんによるハンドフリーのような、安定しないゆれゆれの線がまたたまらない。一度も止まらないというのが、アニメーションの醍醐味だと思う。大袈裟ではなく、一分一秒も見逃せないMVだ。
オオクボさんは他にも、group_inou の「9」、快速東京「かいじゅう」という曲のMVも作っていて、そちらもおすすめ。
次点で、『ムジカ・ピッコリーノ』の「ジュリオの夢」、『びじゅチューン』の「納涼シアター」。
・マイベストMV 米津玄師「感電」
先述したドラマ『MIU404』の主題歌。タイアップ曲なので、警察やバディを連想させる歌詞が要素要素で入っている。また、イントロが滅茶苦茶かっこよくて、ドラマのエンドロールに入る瞬間が毎回神がかっていた。
MVの内容については、米津さんのアップからスタートする。この時の米津さんが、服装も含めて、『MIU404』の久住みたいだと密かに思っているのはおいといて、タイトルが画面に出て、歌がスタートした時に地下の駐車場に車が入ってきた後から、画面はポイントオブビューに切り替わる。
ポイントオブビューとは、一人称視点による撮影を意味する映像用語だ。映画で言うと、一般人が回したビデオカメラによる映像で構成された『パラノーマル・アクティビティ』が有名だろう。
「感電」のMVは、車の運転手の視点によるポイントオブビューだ。歌詞の「困ちゃったワンワンワン」に合わせて、車の外に犬が突然現れ、米津さんも現れ、全身と顔が銀色のダンサーたちが現れて、運転手は慌てふためく。何度も首を動かして、目の前で起こっていることを把握しようとするが、すると、場所も地下駐車場からどこかの遊園地の中へと変化する。
また、このMVは一発撮りのようにできている。実際には、何度もカットがかかっているはずだが、それをうまい具合に編集で分からなくしているので、訳の分からないまま謎の現象に見舞われている気分を追体験できるのだ。
もちろんMVなので、歌詞に合わせた動きもあるが、それも上手く落とし込んで、ホラー映画のような仕上がりになっている。そして最後まで見ると、このMVが○○ものだということも分かり、その瞬間は鳥肌が立った。
さて、MV撮影には、としまえんで行われた。今は閉園してしまったとしまえんだが、米津さんのツイートによると、彼にとっては最初で最後のとしまえんだったらしい。そこに思い出がある人も、行ったことがなかった人も、在りし日の姿を見て、想いにふけるのも悪くない。
それから、さらっと米津さんが、空中浮遊をしているのにも驚いた。作詞作曲と仮称、絵を書くことやダンスをすることも出来ると言われていた米津さんだが、とうとう空を飛ぶことも出来るようになったのかと、変な感じで感慨深くなった。
次点で、chelmico「Easy Breezy」。
・マイベスト音楽 粗品「
去年の大ニュースの一つは、霜降り明星の粗品さんがボカロPとしてデビューしたことだと思う。二〇一八年にM-1で優勝して以来、ずっとファンとして応援してきたので、粗品さんがニコニコ動画好きだということや絶対音感を持っていてピアノも弾けることも知っていたが、まさか、YouTubeの個人チャンネルに一番最初にアップしたのがボカロ曲の「ビームが撃てたらいいのに」だとは思いもしなかった。
それから、月に一回のペースでアップされる曲が楽しみになっていた。そして、三曲目に発表されたのが、この「希う」である。
六月ということで、サムネはビニール傘を差した女の子のイラストだ。再生ボタンを押すと、いきなり始まるのは、人の声のような初音ミクのアカペラによる「
歌詞には、「仄」「
曲調は、昔懐かしいピコピコ音で、拍子が何度も変わるという変わった趣向が凝らされている。そろそろ終わるかな、という所から、スピードが上がっていくのにはドキドキさせられた。
また、一見意味不明な歌詞の中にも、実は深い意味が隠されているという。投稿日にも由来があるとか。そのような、考察がとてもはかどる、何度も味わえる曲が、粗品さんのボカロ曲の特徴の一つでもある。
粗品さんは、全七曲のボカロ曲を発表し、しばらくお休みしてから、今年の一月に自身のレーベルを発表した。早速、声優の竹達彩奈さんに曲を提供していて、こちらも高評価を得ていた。
これからも、ミュージシャンとしての粗品さんに注目していきたい。
次点で、(K)NoW_NAME「Welcome トゥ 混沌」、やくしまるえつこ「私は人類」。
以上が、二〇二〇年のマイベストの一覧である。これまでで一番項目が多かったためか、文字数も最大になり、時間もかなりかかってしまった。もうすぐ、年が変わって半年じゃないか。
一応、書き上げたことの達成感はあるが、こうしてみると、多少の偏りを感じる。『MIU404』とお笑い好きすぎるだろうと自分で自分にツッコんでしまう。
今年は、もっと幅広く色んな作品に、食わず嫌いせずに触れていきたいと思う所存である。
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