第65話 そうだ、本を読みに行こう
二〇二三年に読んだ本の、中間発表の場。六月末までに読んだ本を以下にまとめた。
今年の読書テーマは「人人」。架空の人名、人称、続柄、性別等々、人間のことを指し示している単語がタイトルに入っている本を選んで読んでいる。
では、以下の一覧をどうぞ。
一冊目 カズオイシグロ『わたしを離さないで』
二冊目 伊坂幸太郎『フーガはユーガ』
三冊目 辻村深月『島はぼくらと』
四冊目 向田邦子『寺内貫太郎一家』
五冊目 ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
六冊目 恒川光太郎『真夜中のたずねびと』
七冊目 森絵都『この女』
八冊目 セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』
九冊目 ウィリアム・シェイクスピア『オセロー』
十冊目 西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
十一冊目 川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』
十二冊目 恩田陸『ブラザー・サン シスター・ムーン』
十三冊目 吉田修一『横道世之介』
タイトルの中にある読書テーマに当てはまる部分は、傍点にして強調した。ちなみに、『シンデレラの罠』に傍点が入っていないのは、「シンデレラ」は童話が初出であること、諸事情により、狙って読んだわけではない為である。
こうしてみると、非常に傑作が多いことに気付く。ノーベル文学賞受賞者のカズオイシグロさんの傑作『わたしを離さないで』や、映画化も話題となった『横道世之介』など、人を描こうとするのなら、人に関する名前を付けるのが気合の入れる方法なのかもしれない。
さて、話は少し変わるが、今年のゴールデンウィークに、福岡の博多へ旅行に行った。目的は、カービィカフェへ行くことと、福岡の図書館を巡ること、ブックホテルに泊まることだった。
ある時、ここ数年あまりお金を使わずに働いてきたので、旅行くらいできるんじゃないか? とふと思いつき、それだったらどこに行こうかと考えた。とはいえ、あまり観光欲がないので、あまり行きたい場所がない。それならば、全国の図書館を巡ってみるのもいいんじゃないかなぁと思い立ったのだった。
そうして計画を手て、実行した博多旅行。三か所のブックホテルに泊まり、電車を乗り継いで図書館を回り、カービィカフェやサイゼリヤやラーメン屋に行ってみたりと、福岡を楽しんだ。他に、福岡で済んでいる弟とも会い、一緒にもつ鍋を食べてみたり、カフェに行ったりもした。弟は最近読書を趣味になったので、お勧めの本について話した。
図書館を巡って気付いたことは、あまり地方の図書館でも特色が出ないのかもしれないということ、しかし、そこで色があるとしたら、きっと漫画のコーナーではないのかということだった。ちなみに、『シンデレラの罠』は、ブックホテルで読んだ本だった。
こうして振り返ってみると、半年分の読書量としては、ちょっと少ない。大体一年で三十冊くらい読めていたのに、去年と今年はペースが落ちてしまっている感がある。
今年も残り四か月。三十冊に達成できなくとも、それに近付けるように頑張っていきたい。
ちなみに、今年から本や漫画の感想を一冊ずつ書き記したエッセイ『感想魔はかく語りき』の連載も始めた。日記の時よりも詳しく感想を書いているので、よろしければこちらもどうぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます