第32話 個人的な文章ルール


 普段から小説は、ワードで横書きにしている。

 その際でも、三点ダッシュ(…)は二つ使うや、「!」「?」などの記号の後は一文字分開けるなど、原稿用紙の書き方にのっとっているのだが、それ以外にも自分で決めたルールがある。


 例えば、最初にタイトルを書く時。

 そのようにする必要は全くない、ましてや、カクヨムに投稿する時にはコピペしないので意味が無くなるのに、最初に三文字分開けてから書いてしまう。


 例えるなら、以下の通りに。文字の空白を、□で示しておく。


□□□個人的な文章ルール


 同じようにワードで小説のタイトルを書いている人がどれくらいいるのか分からないけれど、こうしないと私には違和感がある。

 原稿用紙にタイトルを書く時のルールを、バカ正直に守り続けている結果である。


 また、同じように原稿用紙ルールにのっとって、タイトルの後は一行分開ける。これはカクヨムでも守っている。

 それから、小説の最後の行の後にも、一行分開けている。これはなんとなくというか、小説が終わってすぐに応援欄が来るのではなく、ちょっと余韻があった方がいいんじゃないかという、希望的観測で挟んでいる。


 以上のように、些細ながらも強いこだわりがルールとして出てきているのだが、もっとも力を入れているのは、場面展開である。

 場面が変わる際には、五行開けて、六行目で三文字後に図形を入れて、またさらに五行開けてから、新しい場面に入る。


 分かりやすく空白を□にすると、以下の通り。


□□□●


 これがどうしたという感じだが、ウェブ上で小説を書き始めた頃は、どうやって場面展開を表せばいいのか、勝手が分からずに困惑していたので、こうしてしまえばいいんだ! と決めてからは随分楽になった。

 原稿用紙だと、一行開ければいいのだが、ウェブ小説上だとそうもいかない。前の場面の最後の行が見えなくなるまで改行していた頃もあったが、プレビューと記述ページとはちょっと違いがあるので、今の方法が一番しっくりきた。


 ちなみに、改行を示す図形を入れたのは、電撃文庫での影響である。

 本によって場面展開の図形が変わっているんだなーとか、『デュラララ!!』の図形は「♂♀」なんてしゃれているなーとか思っていた。私だったら、何のマークにしよう、と考えてしまう。


 さらにちなみにどうでもいいことに、私も、作品によって場面展開の図形は変えている。

 『ホテルの怪物たち』は「☆」、同題異話SRなどのSF作品系は「◇」、『日常キリトリ線』は「○」「△」「□」「▰」などなど。被らないようにしたいので、中々悩む。


 細かい事柄でも何かしら決めておくと、非常に安心する性格なので、他にも細かいルールは色々あったりもするが、長くなるのでこの辺で。

 もちろん、文章で個性を表せられるのが一番なのだが、こういう所で私の文章らしさというのを出せていると思って、悦に入っている部分もまた、あったりもするのである。


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