概要
帝国元帥の死に様を見よ
1814年、フランス。
首都パリが敵軍の手に陥ちた絶望的な状況の中、フランス軍元帥ミシェル・ネイは主君である皇帝ナポレオンに退位を迫った。
それから一年。エルバ島に流されていたナポレオンは島を抜け出し皇帝の地位に返り咲いた。
再びナポレオンに仕えることとなったネイ。だがナポレオンの態度は、ネイを遠ざけるように素っ気なかった。
「一度生じた亀裂は、永遠に修復しえぬのだろうか……」
胸の内にわだかまりを残したまま、ネイはフランスの運命を懸けた決戦の地ワーテルローへ向かった――。
歴史上最も熱い100日間(ハンドレッド・デイズ)を生きた人々を描く本格歴史小説。
2017.12.17 完結
2019.10. 4 加筆修正
首都パリが敵軍の手に陥ちた絶望的な状況の中、フランス軍元帥ミシェル・ネイは主君である皇帝ナポレオンに退位を迫った。
それから一年。エルバ島に流されていたナポレオンは島を抜け出し皇帝の地位に返り咲いた。
再びナポレオンに仕えることとなったネイ。だがナポレオンの態度は、ネイを遠ざけるように素っ気なかった。
「一度生じた亀裂は、永遠に修復しえぬのだろうか……」
胸の内にわだかまりを残したまま、ネイはフランスの運命を懸けた決戦の地ワーテルローへ向かった――。
歴史上最も熱い100日間(ハンドレッド・デイズ)を生きた人々を描く本格歴史小説。
2017.12.17 完結
2019.10. 4 加筆修正
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!彼の名は、ミシェル・ネイ
歴史小説としてはやや珍しい19世紀フランスが舞台。
かの有名なナポレオンを中心とした物語が史実に基づいて描かれます。
日本の戦国時代や幕末と比べると馴染みがない時代ではありますが、非常に分かりやすくかつテンポよく史実が語られますので、その世界観に無理なく入り込んでいけます。
また本作の白眉は、緊迫した戦場での戦闘シーン。
臨場感溢れる筆致で軍人達の命を懸けた戦いが描かれることで、彼らの潔い生き様が伝わってきてぐいぐいと物語の確信へと引き込まれてゆきます。
長編歴史小説としては、やや短めの本作です。
タイトルの意味や最後の種明かしなど、物語の構成も秀逸です。
馴染みがない時代と敬遠せず、是…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼は誰よりも、最後まで、祖国フランスを愛した。
ナポレオンがエルバ島を脱出したとの報。
かつて彼を退位させたフランス軍元帥ミシェル・ネイは、再び皇帝とともに戦うことを決意する。
まずは、連載完結おめでとうございます。
最初に「登場人物」を見たとき、知っている人物はナポレオンだけでした。
ナポレオンが主人公だと思って読み始めたのですが……実は、ナポレオン自身が何を考えているのかは、案外わからない。
一度背き、再び彼の部下となったネイの目から見て、皇帝の姿はかつてとは違っていた。
皇帝に信頼されていないのではと逡巡しつつも、祖国フランスのために、戦う。
……ああ、これ、ミシェル・ネイの物語なんだ。
踊ってるだけで会議していなかった人たちは…続きを読む