概要
暗君であり続けるのは想像以上に難しい。転生王は今日も玉座でサバイバル。
父の死により地方の造園会社を引き継いだ男は、お飾り社長の無力感に心底嫌気がさして自死を選んだ。
そんな彼が何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長(国王)をやるはめに。収支は真っ赤、国内は階級闘争寸前、周囲は敵国ばかり。独身の彼を取り巻く見目麗しの令嬢たちだけが彼の癒やし…のはずもなく。
使える現代知識なし、じんわり近づく革命の気配と始終暗闘ギスギス私生活を乗り切るべく、彼は今日も玉座で物言わぬ置物になる。
※「小説家になろう」にて同時掲載中
※ 2024年9月7日 第1部完結
※ 2024年12月29日 全編完結
そんな彼が何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長(国王)をやるはめに。収支は真っ赤、国内は階級闘争寸前、周囲は敵国ばかり。独身の彼を取り巻く見目麗しの令嬢たちだけが彼の癒やし…のはずもなく。
使える現代知識なし、じんわり近づく革命の気配と始終暗闘ギスギス私生活を乗り切るべく、彼は今日も玉座で物言わぬ置物になる。
※「小説家になろう」にて同時掲載中
※ 2024年9月7日 第1部完結
※ 2024年12月29日 全編完結
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異様な主人公をもつ傑作歴史小説
本作は、異様な主人公をもつ架空歴史小説の傑作です。
大長編ながら、平易な筆致で巧みに開示される情報が読者を驚かせ、惹きつけ、戦慄させ、次へ次へと読み進ませてやみません。
第一部前半は、想起される破滅をたくみな調整、示唆、妥協と説得で回避していくスリラーのようです。剣や銃ではなく、調整、示唆、説得を武器にして生き延びる特異な主人公に、驚かされつつ魅了されました。
第一部後半では、先ほどまっで必死に避けようとしていた破滅が、ほとんど約束されていることに驚愕させられます。さらに翻弄されるのは、必死に破滅を避けてきた主人公が、自らの破滅への道を舗装していく様です。やめろ、引き返せ、そっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!良い君主のかたち
自らを無能な指導者と信じる者が王に生まれ変わったらどうなるか?
この作品には前世の知識で主人公が活躍する作品のアンチテーゼとして出色の魅力があります。
そもそも素晴らしい王とはどんな存在か?
太陽の如く輝き、臣下を強烈に導く君主は自身が才気に溢れた者でなければなりません。
この作品の主人公は、その対極にある月のような存在です。
自らが輝くことなく、臣下によって照らされていることをよく理解しています。
自らを信じない代わりに臣下の能力を信頼し、存分に働きたいと思わせる君主なのです。
どうですか?彼がどんな未来を作るのか、見たくなってきませんか?
興味が湧いたら是非読んでみてください。私はとても…続きを読む