概要
ぼくは王として生きる。この豪華な地獄に。
父の死により地方の造園会社を引き継いだ男は、お飾り社長の無力感に心底嫌気がさして自死を選んだ。
そんな彼が何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長(国王)をやるはめに。収支は真っ赤、国内は階級闘争寸前、周囲は敵国ばかり。独身の彼を取り巻く見目麗しの令嬢たちだけが彼の癒やし…のはずもなく。
使える現代知識なし、じんわり近づく革命の気配と始終暗闘ギスギス私生活を乗り切るべく、彼は今日も玉座で物言わぬ置物になる。
※「小説家になろう」「ハーメルン」にて同時掲載中
※ 2024年12月29日 全編完結
※ 関連作『地に落ちて死なずば』掲載再開(カクヨム)
※ 2025年8月6日 DREノベルスより書籍第1巻発売
※ 2025年12月10日 DREノベルスより書籍第2巻発売予定
そんな彼が何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長(国王)をやるはめに。収支は真っ赤、国内は階級闘争寸前、周囲は敵国ばかり。独身の彼を取り巻く見目麗しの令嬢たちだけが彼の癒やし…のはずもなく。
使える現代知識なし、じんわり近づく革命の気配と始終暗闘ギスギス私生活を乗り切るべく、彼は今日も玉座で物言わぬ置物になる。
※「小説家になろう」「ハーメルン」にて同時掲載中
※ 2024年12月29日 全編完結
※ 関連作『地に落ちて死なずば』掲載再開(カクヨム)
※ 2025年8月6日 DREノベルスより書籍第1巻発売
※ 2025年12月10日 DREノベルスより書籍第2巻発売予定
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異世界転生ものでありながら、史実を追っているかのような傑作
王政から共和政への過渡期の世界の物語。
前半は、現代日本から欧州風の異世界へ転生し王になった男が、苦悩しながら国を動かす様が描かれる。
後半は、後世の研究者が、王の時代から共和国成立までを振り返った歴史論評の形で記される。
王の生き様は、凄まじいの一言に尽きる。自身を無能と言いながら、実態は非凡そのもの。本人を知る者には慕われ、あるいは恐れられながらも、本人の差配の果てに、後の歴史から一旦はほぼ完全に消える。
そして、後世の発見で再評価される。前半を見た後での研究者視点もまた面白い。
壮大な歴史物として描かれるだけに、全体的に重いけれど、凄まじいまでの感動がある。
手頃な読み切り作品を探…続きを読む - ★ Good!徹夜で読み切って、私は泣いている
社会人になって日時が経つほど「あぁ、私の感性も衰えた。涙なんてもう出ないよ」と感じることはないでしょうか。
私は感じていました。
過去形になってしまうのは、この物語を徹夜で読破し泣いたからです。
社会人が何やってんだいと思われるかもしれませんが、この物語にはそういう魔力があります。
この物語は歴史ものを扱うのに異常に取捨選択が上手く、その癖、異常に丁寧に書いています。
ルイ14世(のものとされている言葉)は「朕は国家なり」と絶対王政を評したそうですが、この物語は「王権の解体」と「人間の解放」を軸に描かれているように思われました。
その為、主人公を通して王権(人に非ざるもの)と人の間で揺…続きを読む