概要
そんなよく見るフレーズ。
ではなぜオークたちはエルフの国に攻め込むのか。
一つの国を亡ぼすほどの軍勢を、どうやって送り込んできたというのか。
そんな疑問に挑む、ひとつ異世界近代ファンタジー戦記。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見よ豚塊の空明けて 極実高く輝けば
実に面白かった。
過去にある名作小説で描写され、小生が真似しようとして諦めた、「五大国が小さい異世界地球」が、実に魅力的に描かれているのだ。
そしてそこに暮らす種族は誰一人醜くない。オークが、エルフが、ドワーフが、コボルドが、各々の信念を掲げて魅力的に戦乱を成し遂げるのだ。
(小生は昔の人間なので、ウルフレンド大陸を思い出してしまった)
この手のファンタジー的仮想戦記には先行作があるが、本作はそこに友情・努力・勝利をぎっしり詰め込み、医と食というキャッチーな要素も添えて、過去の名作仮想戦記に迫っている。
従って商業化は当然、もしかすると先行同様映像化もありうるだろう。本編は終わってしまったが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!呑み込まれる世界観。あまりの重厚感に脱帽です
この物語の文章には癖がある。
勿論、良い意味でです。
おそらく、作者の方が別の物語を書いたとしても、文章だけで気がつくような。
文章自体にファンがつきそうな、そんな癖です。
オークが主人公の物語は珍しく、以前から気になっていました。
カクヨムにあると知り、さっそく読んでみることに。
物語は唐突で、知らない世界の知らない地名を語られるところから始まります。
事前情報は一切ありません。
専門用語も出てきますし、種族による関係性や国の情勢も出てきます。
なんだなんだと思っている内に、オークであるグスタフは、ダークエルフであるディネルースと邂逅するのです。
普通なら情報量が多すぎて混乱して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!手に汗握る!本格的ミリタリー小説
とても興味深く、面白い作品でした。
地味になりがちな兵站が鮮やかに描かれており、作者様の軍事に対する豊富な知識と、高い文章力を感じました。
多くの作品において戦闘部隊が主軸となっているのに対し、この作品では兵站部隊を中心に物語が展開しています。
兵站というのは軍事の専門家が論じる分野であり、それゆえ一般人には理解が難しい分野でもあります。
ですが本作品の軍事描写は詳細でありながら分かりやすいので、軍事に詳しい方も詳しくない方も楽しめると思います。
その上、ファンタジー世界を描き出した風景描写はとても精緻で快く、軍事に興味のない方でも楽しめるような工夫を感じました。
他にも色々な魅…続きを読む