見よ豚塊の空明けて 極実高く輝けば

実に面白かった。
過去にある名作小説で描写され、小生が真似しようとして諦めた、「五大国が小さい異世界地球」が、実に魅力的に描かれているのだ。
そしてそこに暮らす種族は誰一人醜くない。オークが、エルフが、ドワーフが、コボルドが、各々の信念を掲げて魅力的に戦乱を成し遂げるのだ。
(小生は昔の人間なので、ウルフレンド大陸を思い出してしまった)
この手のファンタジー的仮想戦記には先行作があるが、本作はそこに友情・努力・勝利をぎっしり詰め込み、医と食というキャッチーな要素も添えて、過去の名作仮想戦記に迫っている。
従って商業化は当然、もしかすると先行同様映像化もありうるだろう。本編は終わってしまったが、読み手にも書き手にもおすすめしたい。

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