概要
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!帝王学のバイブル
スキル云々は物語のバックボーンですが、バックボーンでしかありません。
私事ですいませんが、10年近く前に、かなりやり手の上司から『○○○式経営術』と言う本を渡され「会社から読めと渡されたから、メンドイし読んで3行でまとめて」と言われ、
私「端的に言うと、天才じゃなくても出来るカルト教団の作り方とか、凡人でも出来るナ○スの作り方の本です」
と報告。
上司「いらんな」
と即答。
私「『環境整備』と言う一般的に善行とされる清掃活動に乗じて、あたかも会社が正義で会社に反するのは悪と言う刷り込みを行うって話しです」
私「アホなんですかね?このやり方した組織はすべからく粛清されてますよ?」
上…続きを読む - ★★★ Excellent!!!無能の無能は「無難な能」
とても面白い。
スキル特典がこの手の小説の醍醐味だが、主人公に与えられたのは「無能」。第三王子というたいそうなご身分なのに「無能」。
これが形容詞ならどうしようもないが、実は…というのが物語の骨子。
そして集うは一癖も二癖も難がある美女ばかり。だが「おっこの子こうすればカワイイじゃん」とメカクレ少女などを評したことがある人間ならばもうたまらない。
筆者は古い小説が好きなので、作中で人格を得た無能すら、カーマ@ティルトワールドや闇の女王@ゴクドーくんに見えてくる。
そして襲いくる無能(動詞)、無能(形容動詞)、無能(代名詞)。「敵は強敵であるほど魅力的」という観念の逆を行くこの物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!駆けろよ駆けろ、現場猫。群れなせ蔓延れ国傾けろ
コメディタッチでおなかを抱えて笑えるライトなハーレム戦記、内政の季節もあるよ! ふうの悍ましきホラー。
前振りは大体同意いただけると思いますので、悍ましきホラーについてだけ。
主人公についている能力は、敵対の意思を持った陣営に、ありえないような楽観的行動や、ケアレスミス、手抜きの連鎖、リスクの軽視を起こすだけのものです。主人公が超絶TUEEするわけでもなければ、平穏な敵陣営の首脳の頭にたまたまメテオストライクのような、ほぼありえない不幸が降りかかるわけでもありません。ただただ、凡人の勝ったなという気のゆるみや、いつも通りの手抜き、上司へのちょっとした忖度がどうしようもなく連鎖して大惨…続きを読む