最初から「デウス・エクス・マキナ」
- ★★★ Excellent!!!
よくあるでしょ?
「天才軍師が馬鹿みたいな戦術論で自滅する」
「魔王軍最強が勇者を見逃す」
「主人公が重要施設に潜入する時だけ見張りが無能」
………いわゆる『ご都合主義』ってやつです。
さて、この物語の主人公は「何の才能も無い『無能』」で所有するスキルは【無能】。
無能だが馬鹿でも無く、王権と責務を理解している王族の三男。
周りの女性達は【傾国】【傾城】【奸婦】【毒婦】【悪婦】【妖婦】…扱いを間違えれば「国が滅ぶ」面々。
国の情勢が悪化する中、主人公は「忌むべき地」と呼ばれたアゲートに追放されます。
そして王位継承権を求める愚者がもたらす戦乱の足音は、ゆっくりと響き渡る。
スキル【無能】の正体と「その凶悪さ」をお楽しみ下さい。
………基本的に「ハイパーインフレ無双」がメインの作者さんなので大味かもしれませんが、娯楽作品としてはお勧めしときます。