最初から「デウス・エクス・マキナ」

 よくあるでしょ?

「天才軍師が馬鹿みたいな戦術論で自滅する」
「魔王軍最強が勇者を見逃す」
「主人公が重要施設に潜入する時だけ見張りが無能」

………いわゆる『ご都合主義』ってやつです。

 さて、この物語の主人公は「何の才能も無い『無能』」で所有するスキルは【無能】。

 無能だが馬鹿でも無く、王権と責務を理解している王族の三男。

 周りの女性達は【傾国】【傾城】【奸婦】【毒婦】【悪婦】【妖婦】…扱いを間違えれば「国が滅ぶ」面々。

 国の情勢が悪化する中、主人公は「忌むべき地」と呼ばれたアゲートに追放されます。

 そして王位継承権を求める愚者がもたらす戦乱の足音は、ゆっくりと響き渡る。

 スキル【無能】の正体と「その凶悪さ」をお楽しみ下さい。



………基本的に「ハイパーインフレ無双」がメインの作者さんなので大味かもしれませんが、娯楽作品としてはお勧めしときます。

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