鉄錆びの女王機兵

作者 荻原 数馬

2,186

758人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

ダークで生々しくそれでいて綺麗な物語でした

よくあるハッピーエンドでは無い哀しい終わりのはずなのにこれがベストなラストでこの二人にとってハッピーエンドだったんだと思えた

二人の最初は綺麗な事だけじゃなくヒロインが初めて身を任す時もみる人にとってはシチュエーションや動機が不純に感じたり嫌悪感抱くかも知れないけどそういう描写も含めて自分は綺麗で美しい物語だと思う

どこかで時間つくって読むべき良作です
ただ、スカッとしたい時にはオススメしない(笑)

完結お疲れ様でした

★★★ Excellent!!!

荒れ果てた世界をミュータントと呼ばれる化け物が闊歩し、ハンターを名乗る人々が銃器と戦車で戦う世界。
「荒野と戦車」のキーワードで有名なRPGゲームの悪意を100倍にしたような作品です。
ヒロインが四肢を失い戦車と一体化する少女という時点で激しく読者を選びます。
他にも全体的にセンシティブな描写が多く、それがダメな人には受け付けないでしょう。
しかし刺さる人間には非常に刺さる。

登場人物も癖のある人間ばかりで、仲良くしていても状況次第で敵対することも辞さない殺伐とした世界の中で、主人公とヒロインだけは絶対にお互いを裏切ることはないという信頼があるのも良い。

アクが非常に強い作品ですが、小説としての完成度はとても高い。
読者をあっという間にひきつけ虜にする魅力のある作品なので、まずは一読してみることを勧めます。

★★★ Excellent!!!

それは二人にとって目をそらせることもできない壮烈な戦闘シーンが半分、残りの1/4は生きていることを確かめ合う二人。僅かな残りの部分に、この世界の人達の生き方が短い文章の中に丁寧に描かれている。
並大抵のことではない困難を超えて生き残った二人の戦いは、アニメ化したら「蒼き美しきドナウ」がBGMで流れていても不思議ではないだろう。
二人の目的は、生き残ることであり生きている証明(あかし)を求めて悶ているのかもしれない。が、その世界においては誰もが求めていることでもある。
もちろん、リアルの世界でも生きている証明やなんのためにやるのかという理由付けが欲しい人達がいるけれど、それの答えが潜んでいるかもしれない。

★★★ Excellent!!!

魔法も神の奇跡もないのだから、
生存の難しい過酷な世界で重症者も死人もまぁ出るのだが、
密かに思ってた相手がいざその立場になった時…。
安易な異世界ハーレム物が氾濫する中でとても硬派(?)な内容の作品だと思う。

物語の結末は戦いの末の破滅か、十分な資金をためたうえでの安全なリタイアか。
とても楽しみだ。

★★★ Excellent!!!

このひとのさくひんは、とてもよみごたえがあって、きずいたらさいしんわまでよみおわっていました。
すくいが、あるようでないような、でもあるせかいかんです。
よんでみればわかります。おすすめ。
こんなじかんにレビューをかいているのは、このさくひんにむちゅうになっていたせいです。

★★★ Excellent!!!

《良い点》

 ①主人公無双ではない
  主人公は弱くはないが、決して俺TUEEEというわけでもない。
  葛藤を抱きながら戦う姿はとても泥臭く、生々しいとすら思える。
  主人公ディアスの生き様をここまで巧みに書ける作者様の文章力は必見。

 ②世界観に引き込まれる
  死と隣り合わせの世界。その世界を跋扈するミュータントの不気味さと謎の
  多さが背筋をぞっとさせるような絶妙な世界観を醸し出している。どういっ
  た部分かと話すとネタバレになると思うのでその点も是非、読んで確かめて
  みて欲しい。

 ③ホラーゲームのノベル版を読んでいる気分になる
  感覚的な話になるが、読んでいて思った感想はこの一言に尽きる。
  戦車が登場し、武装や弾種なども豊富であり、敵の強さも回を追う毎に強く
  なるという展開が何処となくゲームのよう。また、いきなり核心に迫るので
  はなく、外堀を埋めるように徐々に謎が解き明かされていく描写などもホラ
  ーゲームを思わせる。

 
 こんなゲームがあってくれたら、と思わせてくれる一作です。



★★★ Excellent!!!

とにかく面白いです。
個性溢れるキャラクターたち、ハードな世界観なのにユーモアもあり、二人のイチャつき具合も見ていて楽しく、描写されるビジュアルも好みで、アクションシーンも迫力たっぷりで…。面白くないところがありません。
テンポもよくて一話の量もちょうどいいのですが、強いて言うならば是非とも読み返したいのに、話ごとにタイトルが無いに等しいので、読み返すところを探すのが面倒なぐらいでしょうか。これも個人の好みですね。話数だけのシンプルなタイトルも本作の世界観には合っているのでいいと思います。
異世界ものに飽きていた自分にたまたまオススメで上がってきたこの作品は運命だったのでしょう。次の更新が待ちきれない、何度も読み返したいという体験をしたのは久しぶりです。

★★★ Excellent!!!

この方の作品は、とても好きで、とくに、キャラクターのカッコ良く生きようとする姿が大好きです。
不器用にも見えるけど、そんな彼らを応援せずにはいられません!もっと色々な人に触れていただきたいと思います!
是非読んでみて!
また、作者様には、これからも楽しみにしていますので、どうぞお体にはお気をつけ下さい!

★★★ Excellent!!!

共依存万歳!!

鉄と硝煙と戦車と異形。

ピーキーなネタ満載な作品ではあるけれど、見所は魅力的なキャラクター造形です。
一人一人が異なる性格を持ち、それぞれの判断でちゃんと動いているのです。

属性だけのテンプレではありません。
小説は文字だけですけど、彼等は世界の中でちゃんと生きています。

これはこのレビュー始め三行のキーワードに興味が湧かない層が読んでも面白いヤツです。

時間を持て余したそこのあなた!!

騙されたと思って読んでみて!!!

結構すごいぜ!!!!!

★★★ Excellent!!!

SFやファンタジーで難しいのは一から世界観を構築して
それを読む側にスムーズに理解させ、
自然と入り込めるようにすることだと思うのですが
この話は特に難しい用語をつかうでもなく
わかりやすい文章で荒涼とした近未来の情景を描き、主人公たちの行動を描写を追っているうちにどんな世界なのか自然と伝わってきます。

ストーリーも
明日をも知れない絶望的な日常を
男が女を守り抜く、それだけを支えに生き延びようとする心情が丁寧に描かれています。
緊張感はありますが、過剰に刺激的な展開ばかりということはなく
主人公とヒロインの交流が読んでいてほっとさせる安らぎになっています。

この先どんな展開になるのか楽しみです。

★★★ Excellent!!!

こういう義手義足に武器を取り付けて戦うの好きです。そこへ泥臭い戦闘が加われば、もっと大好きです。
荒廃した世界感では道徳心や親切心なんて二の次・三の次となり易いですが、主人公の不器用ながらも真っ直ぐとした人間性がヒロインの心を救い、そして彼女に希望を与えるというシーンを見ると、人間は希望の光さえあれば生きていけるのだなと思えてしまいます。
そして戦場の緊迫した状況描写や主人公の心理描写なども心が躍り、そして銃器で闘う姿に心がスカッと晴れ渡る気分です。
義足や義手で闘うサイボーグ系のSFバトルながらも、泥臭いミリタリー系が見たいという人は是非此方を御読み下さいませ!!

★★★ Excellent!!!

ディアスとカーディルの二人きりの世界は純粋で、それでいて痛みに満ちている。
まるで鬼束ちひろや尾崎豊の痛々しく美しいラブソングのように。
パンドラの箱からあふれ出た絶望に満たされた世界で、最後に残った希望を、お互いに相手の姿に重ねる。
ハードボイルド&スウィート純愛。
絶望に向けて、彼女の装甲弾をぶっ放せ。

★★★ Excellent!!!

初っ端からいきなり繰り広げられる戦闘描写は、眼前にハリウッド映画顔負けの映像を浮かび上がらせてくれます。
そして、主人公たる二人が交わす会話は、あまりにもウイットに溢れていてハリウッド映画のセリフそのもの。

この描写と台詞回しだけとっても、この物語は読まなければ「損をする」と断言できます。
単純に、読むという行為が楽しくなるのです。

しかしこの物語の本質は、単なるエンタメ戦闘物語ではありません。
生きていくための戦いの中で四肢を失った美少女と、彼女を慕いそして愛する無骨で誠実な青年の、とてもピュアな恋愛物語。
いや、恋愛という言葉を超えた、もっと深い繋がりを描いた物語です。

エンタメ要素をふんだんに散りばめながらも主人公二人の心情を細やかに描き続けるこの物語が、この先二人の生き様をどんな風に私たち読者に見せてくれるのか?

毎日更新を待ち望む気持ちでいっぱいです。

★★★ Excellent!!!

 この作品の真の魅力は一体、どこにあるのか。

 もちろん戦車と同化した少女というキャラクターの造形の斬新さには目を見張るものがあったし、パンク・ロックな世界観にも大いに食指を動かされる。冒頭のバトルシーンから読者を作品の世界へ引き込む掴みの上手さ、回想によって自然と出会いの物語へ立ち返らせる手慣れた展開の技術にも大変感銘を受けた。
 しかし、これらの要素が持つ魅力はカクヨムの他の多くの作品にも当てはまるものだろう。個性的な登場人物、波乱万丈のストーリー、練り込まれた舞台設定と、優れたコンテンツとしての可能性を秘めた作品にはこれまで数多く出会ってきた。

 だからこそ、私は「一本の小説として」、この作品の魅力を一手に支えている文章の美しさを評価したい。

 僭越ながら、一介の文学徒として、名だたる文豪から現代の文壇を彩る新進気鋭の作家に至るまで、プロの書く小説を幾つも読んできた。彼らの作品が心に響くのは物語が持つ魅力を言葉への細やかなこだわりが最大限に引き出しているからではないかと、私は思う。

 この作品には熱い戦闘描写を可能にする滑らかな文章運びがある。キャラクターの個性を引き出すウィットに富んだ台詞回しがある。パンクなバックグラウンドを浮き彫りにする言葉選びがある。

 恥ずかしながら氏の作品を読むのは初めてだったが、一人の創作者としてもマンガにアニメ、映画と映像メディアが隆盛を誇る現代にあって、あえて小説として世界を表現する面白さを改めて教えて貰ったように思う。

 ……勢いのままに断定調で書いてしまいました。上から目線で大変申し訳ありません。このレビューを読んだ一人でも多くの方に、この作品の、ひいては氏の作品の魅力が伝わることを祈ります。
 素敵な読書体験をありがとうございました!〔縁〕