概要
共同体か、個人か
偉大なる戦士の都ラケディアにおいて、個人の生は都市の維持繁栄に奉仕することのみを目的とする。
ラケディアの模範的な市民にして将来の栄達を約束された青年リュクルスは、成人を目前にして執拗な幻聴に悩まされていた。精神の失調を示す「声」により輝かしい前途を閉ざされた彼は、望まぬままに都市を逐われ放浪の旅に身を投ずることとなる。無邪気な相棒と偶然の同行者を連れて。
『汝、暗君を愛せよ』『半人の乱の研究』の前日譚。
※「ハーメルン」「小説家になろう」に同時掲載中
ラケディアの模範的な市民にして将来の栄達を約束された青年リュクルスは、成人を目前にして執拗な幻聴に悩まされていた。精神の失調を示す「声」により輝かしい前途を閉ざされた彼は、望まぬままに都市を逐われ放浪の旅に身を投ずることとなる。無邪気な相棒と偶然の同行者を連れて。
『汝、暗君を愛せよ』『半人の乱の研究』の前日譚。
※「ハーメルン」「小説家になろう」に同時掲載中
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「世界のかたち」が変わるとき
我々人間は、この世界をあるがままに捉えることができません。我々は感覚器を通じて得た情報を脳内で処理・統合し、再構成することで世界を知覚します。そうやって我々の頭の中に構築された世界は、当然ですが我々の「物事を捉える枠組み」の影響を受けます。極端な話、わたしの見ている世界と、他人の見ている世界は別物なのです。
このお話を読んでいて、そのことをつくづく再認識させられたことでした。
主人公・リュクルスの「物事を捉える枠組み」は我々とはかなり大きく異なります。そして彼はそれを自明視している。彼にとって、自身の属する枠組み以外の世界は存在しないといってもいいのですね。それはラケディアという共同体…続きを読む