異世界転生したけど日本語が通じなかった

作者 Fafs F. Sashimi

2,445

877人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

異世界に行った。なのに言葉が分からん!
駅で外国人に道を聞かれた。でも言葉通じねぇ!
なんともシンパシーを感じる作品ではないですか。
英語の授業が嫌いな人、壁を感じている人には必見の作品です。
言語学の専門用語が出て来て多少気疲れはしますが、それをストーリーがカバーしてくれます。

★★★ Excellent!!!

異世界無双という言葉が流行りましたが、これは異世界苦労。
言葉が通じないという段階で、かなりの苦労話。
しかしながら、かつての日本の田舎に外国船が漂流したときのように、あるいはアメリカ大陸の人々がコロンブスたちを発見したときのように。
いつかは言葉が通じるはず……なのです。
文系を下に見る風潮がありますが、たった一人で言葉の通じない世界に放り込まれたら、言語学に明るいほうが有利でしょう。(もちろんよくわからないけどとりあえず騒ごう、が出来る人もいるかもしれませんが)
文化風俗だけではなく、言葉も違う、本当の異世界。大変知的好奇心をくすぐられます。
主人公が理解できた言葉にルビを振っていくというのも面白い試み。

★★★ Excellent!!!

この作品はなんだか「自作言語をつくったのですごい」と評価されているふしがあります。もちろんそれは「とてつもなくすごいこと」なんです。しかし、異世界を描くただの道具としてそれを見るのは間違いです。一見、現代の地球にみえても、端々から「この世界は違うよ」というのがわかります。それこそがこの話の真の意味での「凄み」なのです。傍目には現代の地球に似た価値観であっても「ずれ」があります。それがすごいのです。そして主人公は、その「ずれ」に気づきつつも、あくまで「自分は平凡な人間だ」と覚悟を決めています。この世界は一人の英雄がなにかを変えるご都合主義な世界「ではありません」。この世界にはこの世界のルールがあり、それは極めて複雑で、個人のレベルを超えています。そして主人公がそれを理解しているからこそ、まわりの人々がとても魅力的に思えます。たぶん、主人公は英雄にはなれません。でも「だからこそすごい」のです。あくまでも個人的な意見として、「これが本物のファンタジー」なのです。

★★ Very Good!!

世界観等はそこそこ珍しいという程度のオリジナリティで、小説として見ると、荒削りで描写不足な部分が非常に目につく作品。
しかし、その設定の奥深さは並外れていて、「異世界に行ったけど言葉が通じない!」という状況を丁寧に描写し、異世界言語を習得していく過程が書かれている。
異世界言語を実際に作ってしまう作者の熱意には感服するしかない。

あとは描写不足な点と、作中で主人公の地の文が不必要に長くテンポが悪い点さえ改善されれば、さらに高い評価になると思う。
現状では、ヒロインの背格好もわからないし、どんな家に住んでいるのか、どんな服なのか、食事はどうなのか。主人公の一人称視点の小説なのに、描写不足のために、読んでいてイメージしにくいことは問題。

言語への作者の熱意は凄まじいが、他の世界観描写へ、その十分の一でも熱意を割いて欲しい。

Good!

※一日目を読み終えた時点でのレビューです。

 今まで魔法やチートやその他諸々でスルーされてきた言語問題に鋭く切り込んだだけでなく、綿密に作り上げられた架空言語と、それを一歩ずつ解読していくという途方もない事をやってのけるとは、ただただ圧倒されるばかりです。疑問に思っても普通はここまでやらないしできないです。
(ちなみにSFの分野では、言語どころか「大気組成が違うから呼吸できない」「異邦の食べ物や飲み物が主人公たちにとっては毒」「そもそも相手が人型ではない」等が当たり前だったりするので、異世界転生ものの御都合主義は言語だけに限らないのですが……。閑話休題)

 そういった面に於いてはこの作品は素晴らしい物ですが、小説としての完成度は? と問われると、些か難ありと感じました。
 例えば、地の文が三人称視点のはずなのに、主人公の思考や感情をシームレスに挟んでくるところは読んでいて混乱しました。「分からない事だらけの異世界を手探りで進む」という構成を考慮すると、一人称(主人公)視点で書いた方が、読み手も入り込みやすくなるのでないかと思います。
 あと、文節が長く、句読点もないため「?」となる箇所もいくつか見受けられました。
 これに関しては私の読解力が低いだけと言われればそれまでですが、可読性を高めることはプラスになりこそすれ、マイナスにはならないと思います。
(「改行を増やせ」「行間を多くしろ」というラノベ/Web小説特有の話ではありません)

 作品のコンセプトとしては非常に面白いですし、並々ならぬ情熱を注いでいる事も十分伝わってくるので、あとは「小説」としてのブラッシュアップに期待させていただきます。

★★★ Excellent!!!

タイトルそのまま、異世界転生したのに転生した先の世界の言語が分からなくて意志疎通に四苦八苦する物語です。
創作言語の設定の細かさ、言語学習の過程の巧妙さ、作者様の言語学への知識――は本当にすごいのですが他の方のレビューにもたくさん書かれているので、私はあえて他のオススメポイントを挙げさせてください。

まず、主人公の翠がハーレムを諦めないところがすごく面白いです。
元の世界にいた時にラノベで学んだチートとハーレムを期待して、この世界で女の子たちと仲良くしようとします。
どんなに頭がよくても、どんなに困難な状況でも、翠が目指しているのはチーレム。
特にヒロインのシャリヤといちゃいちゃしたい!けどことばが分からなくてコミュニケーションが取れないから無理!という流れ、必死で勉強するモチベーションとしてすごく説得力があります。

それから、翠とシャリヤの勉強に文字数をとられるので進みが遅いと感じる方もいらっしゃるようですが、私は「異世界転生だから」で説明をばっさり切り捨てた序盤がスピーディーで読みやすかったと感じました。
話が進むにつれ、どうやらテンプレ異世界転生ではないらしいことが分かってきますが――ここから先は続きを楽しみにします。

それから、私の好みの話なのですが、今のところファンタジー特有のモンスターが出てこず、銃撃戦をする近現代の紛争をイメージした人間同士の戦いが繰り広げられているのも胸アツ!
といっても、翠は女の子たちと言語の勉強をしてばかりでまだ実戦には立っていないんですけどね!
彼もいつか銃をとって戦うのでは……!?とドキドキしています。

あとレシェールが好きです。いいやつの気がする。

(最新話・47話まで拝読してのレビューです)

★★★ Excellent!!!

註)すごくほめてます。

作品のために自分で言語を作るとは。執念がすごい。しかも習得が難しそうなあたり、妥協の影すら見えません。
同じ創作言語でも、通じ合うことを前提に簡単な作りをしているエスペラント語などとは異なり、土着の言葉という設定なだけにとにかく複雑で全容がつかめない。
何これ、すごく面白い。文化人類学者みたいなことをしている。学問的な知識も豊富で読み応えもありまくり。
あとインド先輩かっこいい。

★★★ Excellent!!!

恐らく誰もが感じていたであろう、「いやいや、異世界言語が日本語って…」とか「翻訳特典って何だよ!」っていうツッコミを徹底して考えた作品。
小説のために自ら言語を創出するという作者の本気と、言語解析の過程が作者様の豊富な知識、筆力に基づいてとても生き生きと描かれている点に惚れました。
今後の更新が待ち遠しい限りです。

★★★ Excellent!!!

なぜ異世界転生しても問題なく言葉が通じるのだろう?
こういう質問には、煩雑な前提は、ジャンルが先鋭化した現状においてはいわば“ショートカット”されているのだ、と答えることになるだろう。

そこにきて本作は、異世界転生したら相手の言葉がわからなかったので、頻度分析から初めて相手の言語分析を始めるという、驚きといえば驚きの、そして必然的といえば必然的な営みを始めるのである。

どうも著者は、この作品のために独自言語を設定したようで、魔法の名前や固有名詞の秩序くらいであればファンタジー小説の作者たるもの周到にするものだが、文法構造まで考えるとなると一般読者からしたら狂気の沙汰である。
そして、この手法に挑戦するものにとっては、そういった部分を考えることこそが主題であろう。

こういった営みは、実際に独自言語(アーヴ語)を運用した『星界の紋章』以来である気がするが、そちらの作品よりも圧倒的に言語学的分析が主題となっており、だんだんと記号に過ぎない文章が理解されていくのが私たち読者にも経験されるにおいては、たいへん稀有な読書体験である。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=村上裕一)

★★★ Excellent!!!

異世界もので多くの人が仄かに感じていたであろう言語問題に、著者の深い知見で切り込んでおり、画期的な読み応えを生み出している
未知の言語を理解する場面はどうしても独特な興奮と難解さが入り混じったものになるが、異世界ものとしてはこれまたユニークな近代的かつダークで先が読めない世界設定のため、読んでいてそこまで疲れない
ヒロインキャラがテンプレ的なのも著者の意図だろう、安心感に繋がっている

主人公の興味がやや言語理解に偏りすぎており、自身の生死に関わることや世界そのものに関心がうすいように見えるのが今のところやや違和感だが、まだ序盤、今後に期待

★★★ Excellent!!!

異世界なのに日本語が通じたり、神様からもらったチート能力で何の苦労もせずにうまいことやったりする「異世界転生」ものに、飽き飽きしていたところに、こちらの作品を知りました。
異世界に転生することになって、自暴自棄になったりせずにちゃんと暮らそうとしたら、最初はこういう感じになりますよね。
どうやってお話をまとめていくのか興味津々です。

★★★ Excellent!!!

異世界に放り込まれた主人公がまずやるべき事は…言語解析?

読み進めていくうちに、読み手である自分自身、主人公と一緒に本当の異世界に放り込まれてしまったかのように、聞いたことも無い言語の意味不明な言葉の羅列を前に、その意味をなんとか解析しようと躍起になっている事に気付く。

多少の日本語や表現の粗など、さほど気にならないぐらいその世界に没入してしまう。

異世界言語習得というと、王領寺静(藤本ひとみが少年小説(今で言うライトノベル)執筆時に使う別名)の『異次元騎士カズマ』を思い出すが、あちらでは言語習得のくだりは時間の経過であっさりと表現されていた。

この作品では、その言語習得のくだりそのものが立派にエンターテインメントとして成立している点が素晴らしい!

★★★ Excellent!!!

異世界転生モノの面白さと、言語学の面白さが見事にミックスしている。
異世界転生として大切な、「美少女との出会い」がある一方、言語好きにはたまらない、「言語学的な解説」も含まれているのがスゴイと感じた。
ファンタジー系好きの中には世界観が好きという方もいると思うので、言語の理解を通じて、この作品の世界を、主人公とともに実感していくという楽しみ方もできると思った。
あまり言語学に詳しくない方でも日本語部分を読めば話を追っていくことは出来ると思うので、より深く知るために言語学部分を再度読み直すという楽しみ方もできるかもしれない。
とにかく、いろいろな楽しみ方があると感じた。
こういったジャンルを知らない方にも、是非お勧めしたい!

★★★ Excellent!!!

リパライン語。
正直、読み進めても自分にはちっとも読み解けない。

しかし、これこそまさに、真の異世界転生。
よく考えると、転生先が日本語ばかりってのもおかしな話だ。翻訳コンニャクがあるわけでもないし。

知的好奇心を刺激してくれて、冒険心を呼び覚ましてくれる、不思議な物語だ。

★★★ Excellent!!!

不思議な小説だと思う。
特別ド派手なバトルもなく、人によっては好きだろうチートやハーレムもない。
ただひたすらに異世界人とのコミュニケーションを通して言葉を解読し、理解するお話。
ただそれだけのはずなのに、不思議なくらいその世界観に惹き込まれて、どこまでも楽しい。

読ませ方が上手だなぁと思うし、こういう小説を読んでると、やっぱり言葉は面白いモノだよなぁと思う。

★★★ Excellent!!!

ウェブ小説のテンプレとも言って良い異世界転生をナラティブディバイスとして使いながら、言語習得の現実的な苦労に主人公が立ち向かっていく——とだけ聞いてもこの作品の面白さはなかなかわからないだろう。

 リパライン語という架空言語が緻密に設定されていること、新たな言語と向き合った時に言語学者がどのようにその言語を習得しようとするのか、という知識、そして、どう考えても高度に学術的な作品であるにも関わらず「チートハーレム」という異世界転生のお約束を追求する主人公。

 全てが濃い。言語関連の知識も濃ければ、ジャンルへのメタな言及も濃い。

★★★ Excellent!!!

この作品の続きが読みたくてアカウントを作りました。
ありがちな異世界でさも当たり前かのように取り壊されている言葉の壁、それに苦戦しながらも着々と前に進んでいる主人公。
物語を読んでいくうちにこちらまで異世界語を覚えてしまいそうになるほど丁寧に設定されています。
これからどうなるのか楽しみです。

★★ Very Good!!

海外の本を翻訳したものを読んで意味が違和感を感じた事はないだろうか。
それは当然で言語の背景にある基本概念が違うからだ。それでもこのインターネット時代は割とマシになってきた方だと思う。
だがそれが全く断絶した世界ならばどうだろう? というものを真正面から取り組んでいるのがこれだ。そこかしこにファンタジー的な(いわゆる『魔法的な』)要素を含んでいるものの、本質は「もし、こうなら、どうだろう」と言うSFに近い。(余談だがSFとファンタジーの間は本当は無い気がしてならないが)
主人公が主人公としてのメタ意識を持ちつつも、私達の『目』として是非とも頑張って欲しいところである。もっとも物語の構造状に於いて彼が言葉(そしてこの世界の情勢を)理解したら、何かが起こるのだろうけれども。物語としてはそちらが楽しみなところである。

全ての人間の言語を統一されてはいないし、バベルの塔はできなかったのだ。
残った煉瓦で出来た言葉の壁を越えようとする人間を、小説として表現しようとした作者に敬意を表したい。

★★★ Excellent!!!

作者様の言語に対する深い理解がにじみでている作品。知的好奇心をくすぐられまくり。言語についての妄想が膨らみますよね・・・解読できた文字にルビを振ってるのが超新しい感じで、ぐっじょぶとしかいいようのない作品でした。
見た感じ西洋言語がベースっぽくて、なんとなく「わかっちゃう」感じも、小説としては逆に良いのではないかと思いました。これがナバホ族の言葉とかベースなら多分ホントにわかんないので(><;
続きも楽しく読ませて頂きますー

★★★ Excellent!!!

言語の壁に立ち向かう主人公の姿に好奇心をそそられる。
金田一氏の事例を用いて言語理解を試みようとしたがうまく通じないのもそう簡単にはいかないぞ、というもどかしさがあってとても良かった。
また、お馴染みの転生させてくる女神も主人公の境遇への伏線?のようにアプローチしており、続きが待ち遠しくてしょうがない。

★★★ Excellent!!!

異世界転生というより無力な迷子のようなもので、異郷でのボーイミーツガール、紛争下の生活、膨大かつ綿密な設定、未知の言語に対する体系的な働きかけに、琴線をガッツリと掴まれました。

今のところ主人公の(異世界転生に約束されるチートじみた)能力がほぼ不明であり、本当にそんなものがあるのかどうかすらわからない上、会話も理解できない主人公と私たちに明かされる情報は微々たるものです。

異世界なりのロスト・イン・トランスレーションとでもいうのか。ラノベ界のアルダというべきか。
ハーレムを夢見ながら、言語理解と銀髪少女を頼りに道をひらく、妙にリアリティと親近感のある冒険譚。先を読む手が一向に止まりません。
続きを!読みたい!!

★★★ Excellent!!!

いやはや驚きました。これはトールキンの系譜に連なるファンタジーでもあり、SFでもあり、また正しくボーイミーツガールでもある。
これらの要素をすべてちゃんぽん! 
なおかつ主人公が言語学の智識を活用しながら現地の少女と地道なコミュニケーションを取っていく、という異世界言語を主軸に据えたエッジの利いた作品となっています。
異世界現地語の雨あられに酔いしれよう! よくわからんまま読んでても面白いですよ。

まったく別のフィールドの話ですが、ゲームでエスペラント語を学ぶことができるという作品が非常に話題となりました。
「ゴールデンカムイ」なんかもそうですけど、ふだん我々が目にすることのない言語というのは非常に新鮮に映ったりするものですよね。ヒンナヒンナ、ウコチャヌプコロ……等々、私たちの普段の言語観から離れたものに対して興味をいかに持たせるか、というところが作者の腕の見せ所となるでしょう。

ひょっとしたらこれからの作品アプローチの中で、この「言語」という方向性からの試みが今よりも重要なウェイトを占めてくるかもしれませんね。

★★★ Excellent!!!

 たった今さっき知って、今あがってるところまで一気読みしましたよ。ええ。

 この手の小説は他にも存在しているらしいとは聞いたことがあるのだが、いざこうして実物を見せられてしまうと、ひとりの人間が一つの言語体系を組み立てることのマッドさが嫌と言うほどわかる。どうすりゃこんなキチガイじみたことを実行に移そうって思えるんだ。

 面白い、面白くないじゃなく、興味が読むことを止めさせてくれない。物語の進みは牛歩と言うべきなのだろうが、そんなこんなもすべて主人公の、文字通りのレベル0からの悪戦苦闘の前にどーでもよくなる。すごい。ヤバい。

 知的好奇心をくすぐられまくるというか、勢いよく引き出されまくる感じです。しかしこの、作中言語を理解できたときに冒頭に戻りたくなる構成はズルイよなぁw したくても真似出来ないけどw

 更新のごとに冒頭からまた読み直してしまうんだろうなぁ。恐ろしいものに出会ってしまったものです。




追記。
共同開発されてる架空言語を用いての物語だったんですね。失礼いたしました。まぁ、それにしても架空言語の言語体系分析に挑む物語としての面白さは微塵も揺るがないわけで。更新、楽しみにしています。