面白い、というより興味深い

焦点が”異世界語”というところにあてられているだけあり、
読んでいるだけで、言語についての知見が蓄えられるような気がします。
この小説で使われているのは、いわゆるコードやサイファーのような”暗号”ではなく、
れっきとした言語です。だからこそ難しいし、興味深い。(ルビがあってよかったです)
展開も、少し急なところはありますが悪くありません。
描写、特に叙情に関してはお世辞にもほめることはできませんが…

”ライトノベル”として読むのではなく、言語解析の手掛かりとなる”神話”や”昔話”のようなものとして読むととても楽しめると思います。

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