概要
人類の進化と文明の発展の歴史から人間の本質を考える
すべての現代人の祖先であるミトコンドリア・イヴと呼ばれる女性は16万年前のアフリカで誕生した。またすべての文明は、6000年前のシュメールの都市エリドゥから始まり、メソポタミア全域に拡がり、近隣のエジプト・インダス・エーゲ海へ伝播し、さらに地中海世界全域と中央ユーラシアのステップ草原地帯へ影響を及ぼし、それらの地域を経由して西方のヨーロッパと東方の中国へと伝播していった。700万年前の人類の誕生から文明社会がほぼ成立した紀元ごろまでの人類の歴史を辿ることで、現代の我々の社会を考えたい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!知的探求心に根っこから刺激をくれる
まず初めに、本作の扱う主範囲に私はほぼ門外漢だ。よってこのレビュー文は、内容の正誤・真偽については一切関知せずオススメしているものであることを、先に表明する。その上で(冒頭わずかに触れられておられるけども)、“人間”すなわち先哲アリストテレスいうところの“知を愛する”生命であれば面白くないわけがないので、ぜひぜひ読み進めることをオススメする。
「内容がどのくらい正しいかボクの学では保証できないんですけども、これはとにかく読むべきです」と言っているわけで、非常に面映ゆい話だ。
しかし『ヒトとは何か』『我々はどこから来てどこへ往くのか』という命題は、個人にとって『生とは何か』『何ゆえ生きて死ぬ…続きを読む