まず初めに、本作の扱う主範囲に私はほぼ門外漢だ。よってこのレビュー文は、内容の正誤・真偽については一切関知せずオススメしているものであることを、先に表明する。その上で(冒頭わずかに触れられておられるけども)、“人間”すなわち先哲アリストテレスいうところの“知を愛する”生命であれば面白くないわけがないので、ぜひぜひ読み進めることをオススメする。
「内容がどのくらい正しいかボクの学では保証できないんですけども、これはとにかく読むべきです」と言っているわけで、非常に面映ゆい話だ。
しかし『ヒトとは何か』『我々はどこから来てどこへ往くのか』という命題は、個人にとって『生とは何か』『何ゆえ生きて死ぬか』という問いであり、あらゆる欲求の根源だ。誰もの琴線が震える筈である。